星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

シャーロキアン

2012-10-16 | 劇空間
(今年もラミーチョコの季節がやってきた。ということでつぶやきブログ再開です。)

この夏10年ぶりに東京に行った。まずは、ゴッホの「ひまわり」に会いに、損保ジャパン42Fにある美術館へ。黄色いキャンバスに生命が踊る。花の一つ一つが人の顔に見えてくる。私はどの花かしら?

美術館の窓から見える、2012年の夏の大都会の風景。

     

おー、なんと!「シャーロック」に出てくるあの建物が!
窓の下はロンドン?いや皇居、右手には東京タワー、左にはスカイツリーが見える、紛れなきTOKYOだわ。知らなかったなぁ、どうやらこれは、コクーンタワーと呼ばれる東京モード学園の建物(50F、2008年竣工、丹下都市設計)らしい。学校ですよ。教育機関。この中で、なにか普通のことを勉強しているとは思えない。いいなぁ、学びたい。

今年出会った映画・DVD・TV番組の中で、NO.1は、なんといっても、BBCの「シャーロック」。
第一シリーズと、第2シリーズ、90分×6番組を、何度繰り返し見ていることだろう。
脚本・映像ともに素晴らしい。シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチ、ワトソン役のマーティン・フリーマンも最高!シャーロックはスマホを使い、ワトソンはブログを書く。私が今もし80才だったら、これ見ながら「長生きして良かったわ~」ときっと思うはず。

     

タイトルバックにも、第1シーズンの第2話にも、その建物は登場する。現代のロンドンを象徴する建物である。ロンドンの古色蒼然たる堅固な石造りの官庁街CITYの中に、異様に屹立した、30セントメリーアクスビル(通称ガーキン、41F、2004年竣工、ノーマン・フォスター設計)。それは21世紀に活躍するシャーロック・ホームズの背景としてぴったりの建物。

20年以上前、3冊のアナログ・ゲーム本を買った。100年前のロンドン市街地図、住所録、新聞(タイムズ)が付いていて、自分で謎を解いていく。(ゲイリー・グレイディ/スーザン・ゴールドバーグ/各務三郎監訳、二見書房)



あまりに日常から乖離した頭脳と細かい作業を伴うゲームに根をあげ、「老後の楽しみ」にとっておこうと、本棚の最上段に隠してあった本である。でも、若き日に事実上諦めたものを、老後に解けるであろうか?

シャーロックの頭脳回転速度を表す、ベネディクト・カンバーバッチの早口の英語。
あの低い声がいい。BBC地球伝説「ゴッホ真実の手紙」で、ゴッホに扮していた彼も良かった。自画像が老けているのでつい、37才という若さで亡くなったことを忘れてしまうけれど、誠実すぎるパッションあふれる若き天才ゴッホ。周囲の雑音が消えていく中、集中して謎解きをするシャーロックの強い目。同じまなざしで、筆を持ったゴッホがひまわりを見つめている。(想像)
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