ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

映画の結末を創作する映画「The California NO 2018」

2018-12-20 07:25:17 | 映画から見える世の中の動き

@映画「カルフォニア・ノー」 The California NO 2018

「自由で解放的な結婚」で数年経った同居するカップルが悩みをセラピストに相談する。が互いの考え方の違いから悩み始める。 男はジャーナリスト、報道の記者として様々な人にインタビューをすし、自分の悩みもつい仕事に出てしまう。 家にいても話をする事も少なくなり、セックス関係も無くなる。 男は様々な仲間に相談するがしっくりいかない。やがて好みの異性を見つけセックス関係を持つようになった。そんな時、同居の女性に親の不幸を知らせる通知が届き、実家に帰ることになる。 その時を狙って男は関係を持った女を自宅に呼ぶが、女が自分に対する姿勢と待遇に不満となり家に帰る。不満を解消しようと女の家に行くが、女から縁切れを言い渡されてしまう。 同居の女性は帰宅し、侘しさから男にやり直しの機会を訪ねるが、男は複雑で拒否してしまう。 さて次に取った行動は・・・・謎のまま映画は終わる。**この消化不良の映画の結末は、様々ある世の中の動きそのもので、10人いれば10人違う世界、視聴者の想像に任せるシナリオとなっている。 さてどうなるか、どうするのかカップルで話しながら結末を創作するのも楽しい。


真実味の欠ける評論家の情報

2018-12-18 07:43:06 | 世界の動きから見えるもの

@「一億総白痴化」とは大宅壮一氏の造語で多くの人々が「白痴化」を予測した言葉だ。その理由はメディアの変化により、多くの「評論家」が現れたと言う。現代のTVでも博識多才な「評論家」を見かけるが、どうも経験値的なものではなくネット情報を基に積み上げた真実味が少ない、説得力に少々かける人々も多い。 人を納得させるには、本人が実際に情報を収集・分析・予測詳細に調べ上げたものがいい。それに「経験」に勝るものはなく、なにより重要な情報だ。 最近はTV番組の「手抜き」が多い、他局で取り上げたネット情報をそのまま横流しなど、クリエイティビティ人材不足か、資金難なのか、だからTVを見る人々が減り、ここにあるD.P.E 「E」(詳細は下記の文章内)が目立っているのか。 メディアへの信頼度は急激に落ちており、携わる人材・企業の「白痴化」も明確だ。

『大宅壮一の言葉」大宅壮一・大宅映子

  • 「一億総白痴化」を予言した男
  •             造語の天才だった大宅壮一。本格的なテレビ時代が幕を開け、いち早く新しいメディアの危険性を見抜き、警鐘を鳴らした。インターネットが席巻する現代、その渓谷は時を超えて甦る。評論家と名の付く者が多方面から出現、それはマスコミの領域が急に広狩り対象も多くなったことである。様々な分野の知識や経験を持っているものが動員された。結果、「白痴化と評論家」が創出された。更にD.P.E (D=目につかなかったことまでが明るみに出る。 P=拡大・一部分を誇張する現象が現れる。 E=結果的に歪曲、虚像の作成に終わる)となる。 ネット上には有象無象の情報が溢れており「メディアリテラシー」を考慮する必要性を感じている
  •             「TVの限界点」とは
  •             制作費の膨張、広告費負担の限界、時間的制限、非独占、寡占体制の難しさ、TV社員の布教に対する抵抗力の弱さ
  •             「電算機で倒産を予測」
  •             多角経営への難題、合理化への反動、下請けへの難題
  • 「総裁選はデンスケ賭博—宰相たちを斬った男」
  •             吉田茂、鳩山一郎、池田勇人、佐藤栄作など、日本の戦後は「3ワ」社会。ワンマン・賄賂・ワイセツ(政治の独占)、吉田茂が死んで戦後は終わったと言う。舌禍と政治家の能力。 年々政治家の劣化が進むと言う。与党の一人勝ちで政治家が小粒になった。それは「数のゲーム」化した議会政治に問題あり。「多様性を重んじる」と言いながら「大義名分」を守るためとも言いながらお山の大将的なものになっている。
  • 「ジャリ革命—進歩的文化人を斬った男」
  •             中国文化大革命を子供の革命だと嘲笑した。権威や偶像崇拝を嫌った大宅壮一は進歩的文化人も指弾した。

好奇心は新たな感動を生む「グースバンプス 2」

2018-12-17 09:21:46 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見た世の中の動き「Goosebumps 2 2018」(グースバンプス 2)

二人少年が昔の館から魔法の本と腹話術で使う不気味な紳士人形を持ち帰る。魔法の本は、白紙も多く完成していなかった。そんな中、人形が突然動き出し魔法を使うようになる、だが家族が恐怖を感じ捨てられる。 人形は魔法を使い、ハロウインの様々な化け物に魔法をかけ生き返らせ、人間に対して反乱を起こす。 魔法の解決策は、本の中に、だが未完成で解読できない。すると魔法の本を開くと化け物はそこに吸い込まれていくことが判る。最後にその著者が最後まで小説を完成させることで全てを沈静させることができた。 **好奇心を持って色々な事に挑戦できるのは、少年期だけではなく大人になっても持っていたいものだ。

 


地形で物事の道理もわかる

2018-12-17 07:37:12 | 歴史から学ぶ

@現在の東京が世界でも有数の巨大都市となった理由は、江戸時代に遡る。河川工事、上下水道の構築、軍事・物資運搬の為の交通路(水路等)稀に見る徳川家康の先見の目が読み取れる。家康の「鷹狩り」は地形を見聞することが目的で利根川の水路を太平洋側に分散、洪水防ぎ、湿地を農地に変貌させたことが多くの人々が住むことになった。実際徳川家康が作ったと言われる「小名木川」(江東区の中川船番所から)を巡ってみたが現在は20m以上の川幅で両側は綺麗な散歩歩道と道路になっている。真っ直ぐで幅広い水路は相当な河川工事であったと想像できる。 古地図はスマホアプリ(大江戸昔巡り)にもあり、江戸の地図と現在の地図を一枚の画面で対比させることができ昔との変化を診て探索するのは楽しい。(写真は現在の小名木川河口入り口の中川奉行所跡、河口)

『日本史の謎は地形で解ける』竹村公太郎

  • 京都が日本の都となったのはなぜか。頼朝が狭く小さな鎌倉に幕府を開いたのはなぜか。歴史の専門家にはない独自の視点で日本史の様々な謎を解き明かす。
  • 「関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐに江戸に戻ったのか」
  •             江戸の多くはその昔海と沼で開拓工事の必要性があった
  •             温暖で平野のある肥沃な土地を手に入れた
  •                         1600年農地面積は140万ヘクタール
  •                         1700年には300万ヘクタールとなる
  •             利根川の治水工事の完了目的
  • 「なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか」
  •             京都の鬼門を潰す
  •             美濃からの上洛で比叡山の僧侶軍団は脅威となっていた
  • 「なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか」
  •             頼朝は伊豆育ち、鉄壁を築き他所者を排除する街つくり
  •             平安京等の疫病を恐れた
  • 「元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か」
  •             元寇の兵力は牛馬の戦闘
  •             日本の牛馬は農耕目的
  • 「半蔵門は本当に裏門だったのか」
  •             半蔵門は皇室の正門、甲州街道から一直線
  •             古地図の漢字の方向(御城は半蔵門を起点)
  •             半蔵門は土手、あとは橋、二重橋、大手門は大名等向け
  • 「赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか」
  •             麹町には赤穂浪士が3分の1の16名いた(幕府の保護)
  •             徳川との吉良家との葛藤(吉良家は皇室との調整役)
  •             吉良邸の移動(八重洲口から両国へ)
  •             吉良家を滅亡・抹殺させることに目的があった
  • 「なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか」
  •             矢作川河口での領土争い
  •             征夷大将軍を得るまでの吉良家の存続(屈折100年)
  • 「四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか」
  •             高輪大木戸(江戸よりに移動させ)交通の要所・幕府の仕掛け
  •             泉岳寺は徳川家康公の創立
  •             泉岳寺は毛利、浅野、丹羽、朽木、水谷家等の菩提寺
  • 「なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を作ったか」
  •             沼地を陸地にする
  •             軍事用の高速水路としての役割
  • 「江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたか」
  •             広重の虎ノ門あふひ坂(ダム湖)ため池を作った
  •             その後玉川上水を構築
  • 「なぜ吉原遊郭は移転したのか」
  •             荒川の氾濫を防ぐため浅草寺から堤防を構築
  •             吉原遊廓は京橋にあったが浅草に移動(堤防を道路にした)
  •             江戸を守る遊水池として活用(振袖火事後の都市改造)
  • 「なぜ江戸無血開城が実現したか」
  •             情報基地としての江戸は重要、大火から守る
  • 「なぜ京都が都になったのか」
  •             文化の中心は「交流」京都の立地条件
  • 「日本文明を生んだ奈良はなぜ衰えたのか」
  •             交通要所としての役割が変わる
  •             奈良は「交流」から離れた(宿の数が最低)
  • 「なぜ大阪には緑の空間が少ないのか」
  •             権力者は庭・庭園を広く利用した
  •             大阪は商人の町で緑より生活スペースを優先した
  • 「脆弱な土地・福岡はなぜ巨大都市となったのか」
  •             諸外国からの入り口として利用
  • 「2つの遍都」はなぜ行われたか」
  •             平安京の794年桓武天皇(奈良盆地の湿地)
  •             江戸の1603年徳川幕府(木材の伐採場所を地方からに)

人に認められる価値「Night School」

2018-12-16 08:06:20 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見えてくる世の中の動き「Night School」

わがまま世代、学校を退学、嘘で固めた自分、仲間を騙し商売を始めるコメディー映画。ある時学歴を重んじ、元同級生が校長となった夜学に通うことになる。仲間は囚人(オンライン教育)を含め7名、何とか卒業証明書を得る為に試験の回答書を盗む、またしても嘘で固める自分を反省する。恥を承知でバイトをしながら勉強、だが自分だけが合格ラインには達しない。努力の末数回の試験後見事合格、仲間から、家族から、恋人から祝福され人生が変わる。 何事も真面目に取り組み、途中で諦めなければ何でもできる事を証明した。 **人生何かに集中してみることで新たな自分を発見、周りからの目も変わってくることを知る。

 


「物知り」は勉学から

2018-12-15 09:30:01 | 歴史から学ぶ

@捕物帳・捜査で重宝されるのは、常識はもちろん専門的な知識豊富な人材が貴重だ。この小説の主人公である南町奉行所の弦一郎も豊富な知識から予測を立て巧みに使いこなし、下手人をあぶり出す。机上の情報以上に「生きた情報」、人からの情報伝達、噂などは正に重要な情報となる。 現代はネット情報に頼り過ぎな面もあり、確かな情報も色々な人々を経由することで湾曲し違った内容になっていることすらある。 間違った情報を更に人に送ることで情報の正確さが曖昧となり、それを鵜呑みにした情報源も多々診られるから注意したい。 特に詐欺的なサイト情報で買い物するのは危険であり、銀行情報、プライバシーを抜き取られている可能性も高い。 詐欺に合わない方法は、家族、友人、仲間に聞くことで回避できることも多い、が、やはりサイト情報で丹念に調べても判らないことが多い。 だから買い物の場合は、即決して買い物をするのではなく、一旦停止、時間をかけて見るもの手だ。 案外、時間が経つと自分の欲しいものが変わってくる、それにサイト情報が怪しく見えてくる。

非道人別帳 毒の鎖』森村誠一

  • 乳母奉公に出た女房が年季明けに行方不明に。奉公先で何かあったのか。探索に当たった南町奉行所のはみ出し同心弦一郎の頭に以前江戸でほしいままに跳梁し、あと一歩のところまで追い詰められながら消えた辻斬りの顔が浮かぶ。関係者が次々に抹殺される中、弦一郎の元に彼の推理が裏付ける、美しい証人が飛び込んできた。
  • 江戸はもともと男性都市であり元禄の最盛期には町方人口35万〜36万人、これに武家人口がほぼ同じであった。武家人口はほとんどが男性で、町方人口の半数が女としてもせいぜい17万人で江戸は女不足であった。
  • 江戸八百八町と言うが1713年代は代官支配地で町と名のつく地域259町を町奉行支配に移したので933町となった。1745年に江戸は一気に1678町に膨れ上がっている。
  • 江戸の小町とは神田、日本橋、京橋、築地、本郷、上の、御徒町、本所、深川となる
  • 平和な時代に出る幕を失った武士階級が生きていくために内職や副業や御家人株を売る以外になかった。持参金目当てに養子入婿を取るようになりこれが御家人株と呼ばれた。御家人株の相場は大体100石につき50両、急な養子の場合は倍になった。足軽株は30両、同心株は200両、徒士株は500両、家禄千石につき1000両が相場だった。
  • 小説の最後にはやはり町奉行が入り込めない悪名大名への制裁となるが、武士にも賄賂を嫌う幕閣老中が裁きをすることになる。



成功は様々な生き様を作り出し人に感動も作り出す「ボヘミアン・ラプソディー」

2018-12-14 08:03:47 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見える世の中の動き「ボヘミアン・ラプソディー」

ボヘミアン・ラプソディー 伝説のバンドQueenの生き様映画。 総数3億枚のレコードを売り上げた4人からなるロックバンド。フレディー・マーキュリーを中心に物語が展開する。夢・希望・新たな挑戦で名曲を数多く残した、だが人生には光と陰が交差する。それは孤独との戦い、仲間との意識の食い違い、恋人との行き違いなど、成功は様々な生き様を作り出し人に感動も作り出す。 1991年フレディーは45歳で世を去る。 夢を実現する、その為の犠牲もある。  (アリー・スター 2018  レディー・ガガの映画も楽しい: 先月11月のブログに収録)

 


「我慢」は返って逆効果

2018-12-13 09:48:20 | 人生を「生かす」には

@胃を元気にする事で様々な症状を回復させる。ダイエットから体調不良まで胃の動きで血流が良くなり健康な体になると言う。なるほどと思うものがいくつかあり一気に読破できる健康本。読んだだけでも健康に近ずく、今日からでも実践できそうだ。 最近の健康TV番組では「この食材は健康、あるいは不健康になる」など極端に含有物の特性だけを強調する。ここでは「我慢せず、食べたいものを食べる。ただし食べ方を助言している」。そもそも体調不良は「胃」から、その原因は「ストレス」などと言っているが、「血流」の改善で良くなると言う。「胃の本来の働き」を回復させれば血流も良くなり、健康状態になる。 昔からの四季毎の旬な食材にはそれなりの言い伝えから健康に繋がっているが、現代はその「食べ方」にも注意する事だと、それに腹8分目、良く咀嚼することからか。

『血流が全て整う食べ方』堀江昭佳

  • 血流を質も量も綺麗にたっぷり整え、幸せに生きていくために何を食べるか、どのように食べるか
  • 「生きることは食べること」食べ方を変えると血流も心も、体も全て変わる。欲求を抑えつけたり、無理にがまんしたり、禁止しない
  • 人間の不調(血流の低下が原因)
  •             水分のバランスの崩れで「むくみ」
  •             代謝が悪いことで「太る」
  •             老廃物がたまることで「だるい」
  •             熱が足りずに「冷える」
  •             免疫力が下がって「病気になる」
  • 血流悪化の最大の原因は胃腸にある
  •             過食は万病の元=胃もたれ、消化不良、便秘、下痢
  •             「痰湿体質」=必要以上に食べると胃腸の働きが弱る
  • 胃腸を大掃除=夕食を1週間断食で本来の胃腸の働きが戻る
  •             就寝予定時間の8時間前には食べない
  •             ゼロカロリーの基準は100mlあたり5kカロリー未満
  •             間食をやめ、デザートとして食後に食べる
  •             断食後の食事
  •                         玄米ご飯
  •                         わかめのお味噌汁
  •                         納豆
  •                         野菜の煮物
  • 食物繊維で「出す」(排便)
  •             うんちの健康状態
  •                         浮かんでいたら健康
  •                         沈んでいたら不健康
  •             1日に必要とされる食物繊維は20g
  • 腸を動かす方法「カイロサンドイッチ」を温める
  •             「丹田」おヘソの下指4本下
  •             「仙骨」背中、お尻の割れ目の上あたりの骨盤
  • 胃腸を元気にする「七味唐辛子」
  •             胃を温め、食欲を増進、消化を促す
  • 血を増やす食材「玄米」「雑穀」
  •             デトックス・よく噛むこと
  • 血流をよくする「日本酒」
  •             血管拡張物質(アデノシン)が焼酎の10倍
  •             ビールよりワイン
  • 糖分・脂肪分を補う「だし」
  •             旨味・甘みを含むだしで抑える効果
  •             カツオと昆布のだし
  •             海藻は日本人だけが持つ消化力
  • 「しょうが」の効果
  •             風邪の初期的な症状や食欲不振=生生姜
  •             慢性的な胃腸の弱り、冷え性=乾燥生姜
  • 血を作る食材「鶏肉」
  •             参鶏湯を夏に食べる
  • 便秘には「静神丸」
  •             黒ごまと蜂蜜(7:3)ペースト状にして食パンに

「感」(目のつけ所)の鋭さ

2018-12-12 08:07:06 | 歴史から学ぶ

@事件にはどこかに必ず何かの証拠が残る。同心祖式弦一郎の鋭い「感」は様々な事件をその証拠から解決する事件簿だ。 人間誰でも「感」はある、と思う。それがどんな「感」なのかはそれぞれ違うだろうが、仕事、生活にもその「感」が生かせるのは羨ましい。この小説にあるような刑事捜査など、それに商売を始めるアントレプレナーの「感」(どんな商売を起こせば成功するのか)など感を磨くにはどうしたらいいのだろうか。それは日頃から何か集中する心構えが必要だろう。集中するためには、何をしたいのか、するべきマト(目標・目的)を絞り、目指す初期行動が必要で、それを補うための「発信力」、「情報収集力」、「情報分析力」それに「行動力」等も必要だろう。 何気ない発信でも今はネットからでも教えてくれる、それを利用しないのは勿体無い。

『悪の狩人 非道人別帳』森村誠一

  • 太平の世の人心を引き締めるため幕府が復活させた「鋸挽きの刑」、しかしその最初の科人となった美しい娘は、ある夜晒し場で考察されてしまう。抜群の臭覚を持った同心・祖式弦一郎は、事件の裏に潜む巨悪の存在を突き止めるが。 この事件を皮切りに江戸市中で起こる怪事件を影で操る姿見えぬ敵との戦いが始まる。
  • 「悪の狩人」
  •             引き回し、磔で恥を晒したくないと美しい娘に頼まれて鋸挽き で刺殺される。娘(養女)は育ての親が不治の病から楽に死なせるため毒殺を盛った。それで刑を受けるが、実は親の財産を狙った後妻が養女に仕掛けた罠だった。
  • 「供養千両」
  •             子供の病死から「かどわかし」(誘拐)を装い主人への恨みから仕掛けるが失敗。同時に刺客が間違って主人の子供を「かどわかし」で刺殺、千両も取られる。その千両は病死の子供の棺桶に隠された。
  • 「猫の御落胤」
  •             「上がり込み」という新手の犯罪が多発、隠居人に猫を使い若い女が上がり込み財産をむしり取るという新手。ある隠居人の死体から下手人を探る、そこに珍しい猫の存在から下手人を捕まえる
  • 「恨み茸」
  •             耳削ぎ事件。耳を揃えたものがお守りとして商売が成り立つ。そこに刺客が人の耳朶を狙った殺人事件を起こす。売人は武家だとわかり一戦するが失敗、逃げられる。
  • 「女神の焚殺」
  •             茶屋の売り子の娘が水死体で発見される。多くの下手人があげられたが最後に娘を孕ませた犯人の殺害とわかる。
  • 「誘死香」
  •         「かどわかし」と似た誘拐事件が起きるが、事件を起こしたのは薬香料で眠らせ女を鑑賞するという奇妙な坊主の仕業だった。
  • 江戸時代の刑は獄門、磔、火炙り、鋸引きなど残酷刑があった。復興した理由は平和ボケしてたるみきった武士階級に活を入れるためだとした。戦国の気風うの残る徳川の初期体制に戻す事であった。
  • 鋸引きの刑とは親殺しをした者への刑で、2日間晒し、鋸引きの上1日引き回し、磔となる。朝昼晩と3回握り飯と水が与えられる。首まで埋められているので使役が口元まで運んで飲食させる。鋸引きは昼間だけ晒して午後4時には穴から出して牢に帰す。

この世とあの世。今すべき事「ア・ゴースト・ストーリー」A Ghost Story

2018-12-11 07:34:18 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見える世の中の動き「ア・ゴースト・ストーリー」A Ghost Story

これはホラー映画ではなく、亡き夫との愛と人生を描くラブストーリーだ。突然の夫の交通事故死。夫はGhostとなり、現世の妻を見守る。 妻は今まで住んでいた家から引っ越し、その家には新たな家族が引っ越してくる。が思い出の詰まった家に残ったGhostはその家族を、また次に引っ越してきた若者達を恐らせ引越しをさせてしまう。  ついに家は誰も住まなくなり、跡形も無く解体、そこに新たなビルが建設されてしまう。もし愛する人が天国からあなたを見守っているとしたら。 どこに行こうとも、どこに居ても愛する人はあなたのそばに居るが、あなたは見えない。この世とあの世、大切な今を真剣に一生懸命生きる。今何を優先にすべきかを考えてみたい。


国民の期待は「夢と希望を持てる」大統領「American Chaos」

2018-12-10 08:25:42 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見える世の中の動き 「American Chaos 2018」 米国の大統領選挙への期待

これは大統領選挙「共和党トランプvs民主党クリントン」の選挙戦を捉えた映画。 米国国民の望む大統領とは。

多くの期待を背負った今回の⼤統領選挙、現実を捉えるべく特に地⽅の国⺠にインタビューしたドキュメンタリー映画。  歴代⼤統領の功績から⼈々は今の正論的政治に疲れ(⾔葉の巧さ、⾔葉だけのまやかし)、退屈になっており、多くの国民が変化を期待した。「American first. Make America Great Again」のスローガン は正に1950年代からのアメリカンドリームの再興を期待してる⼈が多い事だった。 「今までの保守的政治・政策について即座に⽌める事だ」の一言は大きな波紋として結果を出した。

「これからの大統領にはどちらが良いのか、クリントンの今までと同じ政治か、挑戦的なトランプか、当然トランプだ」、「⼤統領に様々な政治及び軍隊の経験が必要なのか、我々の期待は従来通りの政界保護的政策のままのクリントンか、 無いものを新たに作り昔よりより豊かさを期待できるトランプかだ」。

都会より⽥舎の状況は最悪となりつつ、そこに希望はあるのか、クリントンよりトランプ を選ぶ理由はここにある。多くの国民は、錆びれた⽥舎、昔栄えた⼯業都市と産業の再興を期待、仕事と⽣活の豊かさを求めている。トランプのビジネス・マインドは、正に誰もが成功できる⽅法を享受でき、シェアし、その復活を期待できると思っているからだ。 それに比べ「クリントンは⾦と権⼒の維持しか考えていない、それはアメリカが良くなるとは思えない」。 保守的な政治家、それに絡み付く政界関係者等はもう信頼できなくなっており、 ⺠主党から共和党、 「デモクラシー」への疑問が地⽅の声から一気に大きな波となり盛り上がった。 結果、トランプの優勢、勝利へと繋がった。米国国民の期待は、行動力のある政治家であり、従来とは違った見方から切り開くであろう政治家を選んだことに繋がっている。 日本の政治はどうだろうか。特に地方の期待・復興は今後形・結果となって出てくるだろうか。 言葉の巧みさばかりではなく「政治家の行動力」に期待するばかりだ。

 


優しく愛する事の大切さ「くるみ割り人形と秘密の王国」

2018-12-09 07:59:30 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見える世の中の動き「くるみ割り人形と秘密の王国」

ディズニー映画はいつでも誰でもが夢が実現できればと想像力を呼び立たせる。母を亡くした少女が父親への嫉妬、不安を抱く。そんなクリスマスの時期に得た不思議な鍵。不思議な国に迷い込んだ少女に昔の母の存在を感じ、その地位を保つ為戦う。最後は現実に戻り母の思い知り父を愛する。 嫉妬・不安を作り出すのは自分自身、だから自分自身が変われば周りも変わる。 心の持ちようで、自分から相手を優しく愛するようにする事が大事だと。

 

 


靖国神社と天皇ー150年後の今

2018-12-09 07:30:59 | 世界の動きから見えるもの

@靖国神社は明治2年に明治天皇の思し召しにより戊辰戦争の戦死者を祀った「東京招魂社」として創建された神社である。 昭和53年にA級戦犯を合祀、合計で2百46万6千7百70柱(平成29年)を奉り、天皇=国家の時代のお社だと言う。昭和50年の昭和天皇によるご親拝が最後で、今上天皇等以降は無いと言う。 約94%は先の戦争の戦没者だが、明治の志士坂本龍馬、吉田松陰、高杉晋作など、それに韓国人、台湾人等も含まれていると言うが支那事変、大東亜戦争、それに西南戦争の西郷隆盛など、原爆で亡くなった方々は無いと言う。 この合祀は最終的には天皇のご聖断とあるが、一体誰が、どこまで「いい加減」な決定をしたのか不思議だ。 諸国から批判されても仕方ない事かも知れないが、今後は誰もが参拝できる神社であってほしい。 (文藝春秋12月号記事への意見)  (靖国神社のサイト説明では支那事変、大東亜戦争も含まれるとある)

https://www.yasukuni.or.jp/ 平成31年150年を迎える 写真はサイトからの出典

 


「金」か「愛」どっちを選ぶ「クレージーリッチ」

2018-12-08 07:58:08 | 映画から見える世の中の動き

@「映画から見た世の中の動き」 クレージー・リッチ Crazy Rich Asian

NYで大学の女性教授となったアメリカ生まれの中国人 Rachelとボーイフレンド・資産家の息子Nickとの結婚までのロマンチック・コメディー映画。 RachelはNickの家族関係を知らずシンガポールの家族のもとへ旅する。資産家の息子の嫁候補に嫉妬する様々な嫌がらせ、極めつけは母と叔母に言われた「貴方は息子に相応しくない」と言われショック、結婚を諦めアメリカに帰国することを決意。 結局「資産」か「愛」かを巡り葛藤する映画だが、ストーリーは「愛」を選ぶ。 現実「資産」を一切捨て「愛」を取ることは可能だろうか。 果たして結婚後はうまくいくだろうか。これは予測だが、結婚後、資産無くした事を後悔し、離婚するだろう・・・今の世の中「金」の威力・魅力はそんな存在になっている、そう思いませんか。

 


継承者への期待と参謀役・監視役

2018-12-06 09:51:58 | 歴史から学ぶ

@「影武者」は室町時代から存続した、権力と勢力維持を貫く策であった。 「影武者」は一時的な「継承者」であり、体制、組織、権力等を保持する為の苦肉の策であり、この小説でも将軍の急死により柳沢吉保と僧侶の隆光が「影」で「将軍家乗っ取り策」を企てる。 が結末は予想外の展開で締めくくる。 現代の社会・会社組織、あるいは政治ではこの「影」は、「継承者」としての力量を持った人材が選ばれるが、多くは創業者の2代・3代目が引き継ぐ。 だが、世間知らず、苦労知らず、経験不足、人脈人材不足、「ワガママ」などで、特に政治家の2代目、3代目の不祥事がここ数年世間を騒がしている。 それに周りも「YES man」化しているから「何も言わない、言えない」で事業、政策が勧められてしまう。 会社組織であれば、「意見を言う、言える」いわゆる参謀役は誰が、どう行うべきか。 政治の世界にも政治家の監視役が必須だが日本には残念だが無い。政治にもの言えるのは、市民の選挙のみ。つい最近のフランスのデモンストレーターは一部過激だったが、燃料費値上げを市民の手で阻止できた。

『悪道』森村誠一

  • 将軍綱吉が柳沢亭に御成中、天下の大乱を招きかねない事変が勃発。吉保は日罪を汁物の皆殺しを暗殺集団猿蓑衆に命ずる。伊賀忍者末裔の英次郎は天才女医お袖を守り、奥の細道を見に染め逃亡の旅へ。強大な敵の喉元に迫るは不屈の一寸の虫たち。死闘の行方は。
  • 徳川綱吉の悪弊は「生類憐みの令」である。これは綱吉に長子が生まれないことを理由に僧侶隆光の発案で大老柳沢吉保が勧めたものであるが最終的にこの物語の中心となる話題と結末を生むことになる。
  • 綱吉が能舞台演技時に急死、それを隠し、権力と保身の為と吉保と隆光が「影武者」を立てる。「影」を知る全ての関係者を皆殺しに、側用人も殺害するべく刺客を送るが、側用人、元忍者の英次郎は辛うじて何を逃れ、江戸から逃亡する。同じく綱吉を看取った奥医師と娘お袖にも刺客を送るが娘も辛うじて難を逃れ英次郎と奥州に逃れる。その道はかつて松尾芭蕉が辿った奥の細道と重なっていく。
  • 吉保は精鋭の刺客、猿蓑衆を送り出すが悉く英次郎に撃たれてしまう。英次郎は逃亡しながら「影」の存在とその裏に隠された謎を解いていく。吉保の計略とは、「影」に吉保の側女を奥に迎え、長子を産ませ、将軍家を乗っ取る計画だった。
  • その計画を証明、隠滅を図ろうと英次郎、お袖と仲間は江戸に戻るが、「影」に囚われる。が、「影」はあくまで徳川家への繋ぎとしての役割を全うすべく吉保と隆光を幕政から切り離そうと計画を知り、英次郎等は側近として「影」を信頼、吉保らの計画を防ぐ策を立てる。
  • 結末は吉保の側女に長男が生まれた時、「影」は将軍家継承を発表。その発表の前日、「影」の暗殺を図るが失敗する。「影」の発表に対し吉保は長男がいるのに甲府の綱豊を任命する「影」に反発する。「影」は「生類哀れみの令」の由来は「我に胤がない」事を幕閣に知らしめ、側女の長子は吉保の子供であると断言できることであった。