@「一億総白痴化」とは大宅壮一氏の造語で多くの人々が「白痴化」を予測した言葉だ。その理由はメディアの変化により、多くの「評論家」が現れたと言う。現代のTVでも博識多才な「評論家」を見かけるが、どうも経験値的なものではなくネット情報を基に積み上げた真実味が少ない、説得力に少々かける人々も多い。 人を納得させるには、本人が実際に情報を収集・分析・予測詳細に調べ上げたものがいい。それに「経験」に勝るものはなく、なにより重要な情報だ。 最近はTV番組の「手抜き」が多い、他局で取り上げたネット情報をそのまま横流しなど、クリエイティビティ人材不足か、資金難なのか、だからTVを見る人々が減り、ここにあるD.P.E 「E」(詳細は下記の文章内)が目立っているのか。 メディアへの信頼度は急激に落ちており、携わる人材・企業の「白痴化」も明確だ。
『大宅壮一の言葉」大宅壮一・大宅映子
- 「一億総白痴化」を予言した男
- 造語の天才だった大宅壮一。本格的なテレビ時代が幕を開け、いち早く新しいメディアの危険性を見抜き、警鐘を鳴らした。インターネットが席巻する現代、その渓谷は時を超えて甦る。評論家と名の付く者が多方面から出現、それはマスコミの領域が急に広狩り対象も多くなったことである。様々な分野の知識や経験を持っているものが動員された。結果、「白痴化と評論家」が創出された。更にD.P.E (D=目につかなかったことまでが明るみに出る。 P=拡大・一部分を誇張する現象が現れる。 E=結果的に歪曲、虚像の作成に終わる)となる。 ネット上には有象無象の情報が溢れており「メディアリテラシー」を考慮する必要性を感じている
- 「TVの限界点」とは
- 制作費の膨張、広告費負担の限界、時間的制限、非独占、寡占体制の難しさ、TV社員の布教に対する抵抗力の弱さ
- 「電算機で倒産を予測」
- 多角経営への難題、合理化への反動、下請けへの難題
- 「総裁選はデンスケ賭博—宰相たちを斬った男」
- 吉田茂、鳩山一郎、池田勇人、佐藤栄作など、日本の戦後は「3ワ」社会。ワンマン・賄賂・ワイセツ(政治の独占)、吉田茂が死んで戦後は終わったと言う。舌禍と政治家の能力。 年々政治家の劣化が進むと言う。与党の一人勝ちで政治家が小粒になった。それは「数のゲーム」化した議会政治に問題あり。「多様性を重んじる」と言いながら「大義名分」を守るためとも言いながらお山の大将的なものになっている。
- 「ジャリ革命—進歩的文化人を斬った男」
- 中国文化大革命を子供の革命だと嘲笑した。権威や偶像崇拝を嫌った大宅壮一は進歩的文化人も指弾した。