@歴史は時代の英雄を生むが、名誉と権力から逆に歴史から抹殺される歴史も多く、美しい日本、果敢な人物等を思うがままにその時代、歴史を美的化操作する。そんな中、外国人が見た、感じたその時代の江戸・明治維新がそのまま隠さず伝わってくる。 花魁の人生、武士の魂、花嫁など知っているようで知らない部分も多い。現代ではさらに江戸末期から明治・大正時代の歴史を覆す多くの「真」資料・手紙などが発見されている。江戸末期の将軍、徳川慶喜の苦渋の決断は尊皇を重視し戦争をしない日本を正しい方向に導いた、だが岩倉・西郷・大久保等の偽勅書など独断で戦争を誘導、多くの庶民を犠牲にしたなど・・・
一部抜粋
- 「お常と阿闍梨」の美しい花魁と僧の話
- 阿闍梨はみごとな彫刻を彫る若い僧で千手観音を彫るように和尚から言われていたが、ある祭りの日に遊女、お常と会い虜になった。遊女を忘れられない阿闍梨はとうとう吉原へ行くために黄金の観音冠を盗み7日間遊女と過ごす。その帰る途中浪人に殺される。閻魔大王はその彫刻の才能を見て地上に戻し、何年もかけ千手観音像を完成させる。そこにお常が現れ「私はまだあなた様をお慕いしております」と言ってお常と阿闍梨は愛を確かめその観音様の前で死んだ。
- 教養のある日本人が曰く「日本の女性観、習慣として、自分の妻は、種を存続させる役割しかもっていない。しかし楽しみ、愉悦や快楽といったものは夫婦の屋根の下にはあり得ないのです。そう言ったものは家の外に求めるものですから、我々は不夜城と呼ばれる場所でそれを探すのです。遊女の美しさ、繊細さ、優雅さは我々を虜にし、夢中にさせます。遊女の着る衣装の豪華さも我々日本人としての誇りをくすぐります。一般的に家庭にいる女より教養が高いですから、遊女の話は傾聴せざるをえないということになります。余裕のある人は遊女を身請けし妻にしたり、正式に同棲者として家に入れるわけです。」
- 『雄々しき魂』 美しく死ぬ武士道
- 日本の英雄は負けることも捕らわれることも捕らわれの身になることも知らない。よって最後は切腹、自殺を選ぶ。
- 美しく死ぬことこそが日本人にとっても大事なことである。一瞬たりとも美的感覚が憎悪のためにおろそかにされることはない。
- 「板倉重宗」京都所司代、判事として屏風越しに執り行った「被告を見ずに訴因を聴取する理由は、世の中には好悪の感情というものがあり、顔によって信頼が置けそうな顔と、そうでない顔があるためである。彼らを目にすれば誠実そうな顔をしている人間の言葉は正しく、一方、虫の好かない人間の言葉は正しくないと思い込むようになる。目から入る心証はかほどに強いので我々の証人の口が開く前にこれは悪者、あれは善人などと決めてしまうほどである。人を裁くときにもっとも大事なのは感情に左右されないことである。そのために茶の挽き具合を見ている。
- 「家本位」の結婚
- 一番恐れたのが「お家の取り潰し」だから、まずは種野晴存続をもつことが優先された。嫁ぐときの心得 母から娘へ
- 1、婚家の両親に従う
- 2、夫への絶対的な服従
- 3、婚家の両親と兄弟を常に敬いなさい
- 4、嫉妬はしない
- 5、怒らず忍、夫に異をとなえない
- 6、隣人等の悪口、嘘は言わない
- 7、朝は誰よりも早く起き、夜は遅く寝る、昼寝はしない
- 8、占いごとには惑わされない
- 9、家計と家政に気を配る
- 10、派手な化粧はしない
- 11、新婚とはいえ若い娘たちと一緒にいない
- 12、婚家の富や地位を誇らない
- 13、使用人にはよくしてやる
- 「謙虚で服従」の精神
- 武士階層の心得 「礼にはじまり礼に終わる」
- 活力には情愛を込める事
- 真実には力を与える事
- 真摯な率直さ気どらない誇りを持つ事
- 政治を行うに慈愛をもってする事
- 武士本来の気質 『忠義、孝行、正義、名誉、勇気』
- 日本語には誉めそやす言葉が山ほど多く、侮辱的な言葉、粗野な言葉が少ない「日本は微笑とお辞儀の国」「礼儀作法の厳格さを持つ国」
- 日本人ほど親ほど情愛深い親は世界でも珍しい。 人前では涙を滅多に見せない、また、人前の涙を「非礼をお許しください」という。
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