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吉田松陰に学ぶー「遺す」

2017-12-30 08:31:39 | 歴史から学ぶ

@吉田松陰は若干30歳で生涯を終えているが、現代でも多くの人を魅了する兵学者であり教師だ。 それは山口(毛利藩・長州)、松下村塾という教育塾にも魅力がある。驚くべきところは10歳で明倫館の教授となり、11歳で 「武教全書」を講義している点、また21歳から4年間で計6回の旅で日本を駆け回ったこと、それに読書家であったこと。なんと在獄中406日間で618冊、 倫理哲学、歴史伝記、地理紀行、兵学、詩文、時務、医学書のさまざまなジャンルを読み、抄録を取っていた。6回の旅も豊富な書籍からの情報を基に旅先での出会い、経験がこれからの世の不備を感じるところがあったのかと思う。多読がすべて良いとは言い難いが、様々な分野を網羅しながら真に後世に伝えたかった志は何だったのだろうか。中国孔子「師が其の範を示さなければならない」、「己を修め、身をつくし、言語を容易にせず、実行を持って自ら責任」。吉田松陰の座右の銘は「至誠天に通ず」。何事であれ、至誠、真心をつくして懸命に努めれば必ず意は相手に通じてもらえる。吉田松陰は最後まで自分はまさか死刑になるとは思っていなかったという。この「至誠天に通ず」を信念として生きた人物だが時勢が悪かったしか云えないが、その後、吉田松陰の塾生の活動、活躍等にこの「志」が大きく影響したことは隠せない。 人に遺せるものを生きている間に残すことは今重要なのである。

  • 兵学者であり教師でもあった
  • 1830年萩にて生まれ幼児名虎之助、祖父吉田大輔の仮養子となる
  •             9歳教授見習として明倫館に出仕
  •             10歳明倫館で教授
  •             11歳藩主の前での「武教全書」を講義
  •             13歳叔父文ノ進の後見人となる、松下村塾を創める
  •             15歳藩主の特命で「孫子」を講義、松下村塾を継ぐ
  •             16歳長沼流兵学を学ぶ、19歳独立師範となる
  •             21歳九州、23歳水戸から越前、東北 
  •             25歳下田沖のペリー軍艦への乗り損ね
  •             26歳岩倉獄中、「孟子」を講ずる
  •             27歳自宅で幽閉
  •             29歳から皇城守護策、水野土佐守要撃策、伏見獄舎破壊策
  •             間部老中要撃策にて投獄、東京へ護送
  •             30歳10月27日江戸伝馬町で斬死刑
  • 松陰の旅
  •             1850年から4年で5回の大旅行と2回の小旅行を結構
  • 斬首された原因は周布政之助からの手紙「間部老中要撃策」の事実計画
  • 参勤交代の旅(長州藩)
  •             普通の大人であれば江戸まで25−26日かかったが、34日間を費やし旅をしている
  • 学校創設への夢
  •             国家に役に立つ実在、実脳の人物養成をしようと考えていた
  • 大塩平八郎の塾
  •             幕臣でありながら陽明学者として大阪天満に私塾、洗心洞
  • 江戸時代最大規模の塾
  •             広瀬淡窓の咸宣園の近代化した9級制の評価システム
  • 中国孔子「師が其の範を示さなければならない」
  • 中国孟子「己を修め、身をつくし、言語を容易にせず、実行を持って自ら責任」
  • 松陰の読書
  •             在獄中406日で618冊、毎日平均1.5冊
  •             倫理哲学、歴史伝記、地理紀行、兵学、詩文、時務、医学書
  •             要点を抽出してノートする、抄録を作った
  •             本に棒線を引いたり付箋をつけたりし本が汚れた
  • 幕末末期になると農民でも武士に献金等で苗字、帯刀が許された
  • 高杉晋作は29歳までに4回も脱藩を敢行し暴れん坊
  • 「座右の銘」
  •             「至誠天に通ず」何事であれ、至誠、真心をつくして懸命に努めれば必ず意は相手に通じてもらえる
  •             下田街道から江戸への護送でも全身に縄を掛け、手錠や足枷を施し駕籠に押し込まれていたが、番人に「今我々が何をすべきかを雄弁に語った」
  • 僧 月性が最初の討幕説を唱えた人物
  • 吉田松陰は生涯を通じ一度も毛利家を否定や藩体制の廃棄を言ったりしたことはなく、尊王の志を糾合することを繰り返ししており幕府政権に取って代わる新政権を構想していた。
  • 歴史小説、ドラマの嘘
  •             NHK等のドラマ等(著者の意向)は視聴者を獲得するため面白、おかしくする効果を出すためそれが真実とは限らない
  •             司馬文学などでは大村益次郎のライバル暗殺の張本人とされる大楽源太郎は悪玉にしている、また赤祢武人(松崎門平)高杉の奇兵隊の3代目総長にあったが、二流扱いとなる
  • 世界の教科書(現在)
  •             アメリカやヨーロッパでは、教科書の執筆者が国を相手取って数十年も争う裁判はない、また教科書の検定制度はない。国が有料教科書を指定し、採択に補助金を出す。指導・助言には緩やかな締まりはあるが原則自由発行、自由選択。


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