@権力と金 嘘で固められた国家医療体制への疑惑がマスコミと新人保険相が中心となり炙り出すドキュメンタリー映画。賄賂を渡し、見返りを得る組織が国家を揺るがす規模となっていた。一人の記者であり編集デスクと正統派新任大臣が次々と「悪の組織」(金と権力)に関わった人物をが炙り出すのは国民として痛快な気持ちになる。だが、成果は最後までモヤモヤにする国家権力で芳しくない。日本でも癒着による汚職・賄賂は多く、特に権力を持った人物への炙り出しには時間もかかり、対抗勢力(権力)の脅し、証拠隠滅・隠蔽で何も処理されないままにするのは常套手段だ。 映画の言葉『この国はあと30年は目覚めやしないよ』と保健相の父が言う。 日本も同じような様をここ数十年で続いている気がする。
『コレクティブ国家の嘘』
2015年、ルーマニア。国家が嘘を常用、それは汚職を隠すために閣僚トップから末端の医者まで、ある火災事件で国家の真実を炙り出すドキュメンタリー映画。火災の被害者が入院後も次々に死んでいく様を見てマスコミが医療機関に納品していた消毒薬が10倍以上も薄め賄賂に代えていたことを告発。当時の保健相大臣が辞任、仲介役のブローカーが殺害され(自殺)国としての威厳を見せる時が来た。新たに保健相が任命され問題解決に動く。