銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】新小岩 あづま浴泉

2017-05-21 19:26:40 | 銭湯レポート
【東京銭湯】新小岩 あづま浴泉

〜ビッグマーメイド。完全なる海の世界〜
マリン風を彷彿させる印象の銭湯は 東京では案外多く、
熱帯魚等があしらわれた浴室は 南国スパの様な不思議な気分へ誘ってくれる。
でもその中でも、あづま浴泉さんは本気度が違う。
徹底したマリン空間で、ちょっと不思議な物語ができあがりそうです。


〜動的マーメイド〜
女湯側にはマーメイドが4人いて、男湯と女湯の間に1人のマーメイドがいます。
なんとなくですが、真ん中のマーメイドはとりまとめ役で女湯サイドのマーメイドに誘う印象。なんたって、男も女も見えている訳ですから大物です。

女湯側のマーメイドはどれも動きが豊かで、
今にでも動き出しそうなリアクション上手。

これがタイル絵だというのだからびっくりです。
女将さんに聞いたところ、タイルは多治見焼きだそうです!!
(たまに見るツヤ消しされたこの石灰の様なタイルは多治見だったのですね。
 道理でいい質感かと思ったら。。)

それにしても、人魚とはいえ上半身裸のマーメイドが沢山いるのは、
なかなか無い銭湯情景。なんだか楽しくって、何度も何度もマーメイドを眺めていました。


〜魚アート〜
マーメイドに飽き足らず、水風呂横には「魚」の半立体的な彫刻が。
親子の魚みたいで、この彫り込み具合が美しい。

このアートが位置するのは、水風呂横。
水風呂って入る時、ちょっと魚の様な気分になりませんか笑。
湯船よりも入る時に構える感じ、温度に馴染めたときの一体感・・・。
そんな事を思っていると、なんてしかるべき場所に魚アートがあるのだと関心してしまいました。

サウナがあるので、サウナとセットで使う方が多くみられましたが、
この水風呂手前にちょっとした腰掛けになりそうな ベンチ部分がありました。
レトロ銭湯ではあんまりこの様な工夫は無いかな、気が利いていますよね。


〜光の差す銭湯〜
あづま浴泉さんは、光の使い方がとっても上手です。
まず浴室は大きめに天井に窓をとっていて、夕焼け時間も男湯側から、
明るい光が差し込んでいます。

また、脱衣所にもこの様なオシャレなアーチ窓があり、
日が照っている時間は自然光もあるりますし、
夕刻でもすごく解放感があるのです。

更に脱衣所との仕切りの天井ガラス窓は、なんとやはり磨りガラスで海のイラストです。

こうしてアートとしては「海」での統一感を見せながら、
光と上手に共存する あづま浴泉さんの空間造りは最強です。

 
***ちなみにこの浴場さんは先日廃湯された鯉の湯さんの比較的ご近所さん。
年配で「この浴槽はぬるめですか?」等と常連さんに聞く2名の方がいらっしゃいましたが、
どうやら元は鯉の湯さん常連だった様子。
湯上がりに脱衣所で「ここなら馴染めそうね」と仰っていた姿が印象的でした。
いつでもどんな時でも、初めての入浴は緊張するものですよね。


やすこ。