銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】新小岩 鯉の湯

2017-05-04 07:26:44 | 銭湯レポート
〜東京の新小岩にある鯉の湯さんは、
2017/04/30で営業を終了されました。
永年お疲れ様でした〜

素晴らしい構え。
立派な唐破風と千鳥破風が街中でも一際目を引いたであろう、新小岩の鯉の湯さん。

Facebookの銭湯コミュニティで廃湯の情報を知り、今回訪れることとなりました。
結構急なご連絡だったようです。
私はどうにか立ち寄ることができました。


〜ゆげ抜き天井に繋がる白い世界〜
以前は早川絵師様のペンキ絵があったと言われる、浴室壁面。
いまは白で覆われていて、浴槽近くにペタリとペンキ絵付きのマナーポスターが貼られていました。そのポスターも色褪せてはいたのですが、ペンキ絵への愛を感じました。

店主の女将さんは旦那様が亡くなられた後も、こうして できる工夫はされてきたんだと思います。浴室へのドアノブ、タイルなどもいろいろと工夫して修理したあとがありました。


〜木の素肌を感じる造形〜
窓枠の一部、壁面にある柱は、木を素のまま活かした造り。あえてペンキを塗らずにここまできた木の風合いがあたたかく見えました。白壁面ととても相性がよかったですね。




〜お湯はちょっと熱め〜
そして浴室。水で埋めている常連さんがいましたが、周りもそれは気にせず「熱いね」と嬉しそうでした。

左の浴槽は、やや大きくて、キワにプツプツとした泡、そして2穴のジェットが二機。右の浴槽は、大きめのバブルがでるジャグジー。
左の浴槽側面には、お湯の湧き出し口(格子からお湯が出てくる仕組みのもの)がありましたが使われていませんでした。
でも何れの泡もプツプツとブクブクで勢いが良く、最後までちゃんと気持ちよい浴槽をいただきました。


〜脱衣所のふたつのあり方〜
脱衣所は過去の名残か、ロッカーと壁面の間についたての様にカーテンが仕切られていました。

番台の女将さんとおしゃべりしたい人はカーテン外にロッカーを陣取るし、
黙々と入浴したい方はカーテン中に。
番台式だけど、そのカーテンがしっかりとふたつの鯉の湯さんの楽しみ方を作っていました。その時はカーテン中に湯上りさんが多かったので、私はカーテン外に。女将さんは優しい眼差しでした。


***入り口にはバリアフリーでスロープがついていて、地域のお客様思いな造り。

年配の方もそうでない方も(あと、最近来れてなかったという方も)集いながら別れを惜しんでいました。

長いあいだ、お疲れ様でした。ありがとうございました。



やすこ。