美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

長屋の川柳論

2013-02-15 10:23:09 | 長屋の川柳論
同じ言葉をうまく繰り返す

熊さん  「時々、同じ言葉が繰り返し使われていることがあるけれど、川柳では、17文字しか使えないから、一つにしたほうがいいんじゃないのかい。」
ご隠居さん「まあ、そういうこともあるけれど、言葉を重ねることによって、意味を強調したり、重ねた言葉の語尾を少し変えることによって、対象が逆になる場合があるからね。
例えば、
恋い成れり四時には四時の汽車が来る  
と言う有名な川柳があるし、
愛されて愛して花のおぼろなり   と言う句もあるよ。」
熊さん  「なるほど。さすがだね。
銀婚の妻には妻の意地が有る
ご隠居さん「では、これは穴埋め問題には出来ないから、例句を示すよ。」
熊さん  「おや、川柳の批評はなしかい。がっかり。」

ママが好きパパはおまけのように好き
バラ切ってバラより好きな人を訪う
医療ミス神話は落ちて腕落ちて
母も老い私も老いて愛し合う
救急車うちの子供はうちにいる

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