はらさんざぶらざぶらされるけちなばん
これも吉原の句である。「はらさんざ」は漢字で書くと腹散散で、思う存分というほどの意味になる。相手の花魁があちこちの客にお呼びがかかり、一人の客に落ち着いて相手をしていられない状態である。これを廻しと言い、人気の花魁にはよくあることである。客のほうは「腹散々ぶらぶらされるけちな晩」となる所以である。一晩中ぶらぶらと落ち着かない。一夜になってしまったのだ。
これも吉原の句である。「はらさんざ」は漢字で書くと腹散散で、思う存分というほどの意味になる。相手の花魁があちこちの客にお呼びがかかり、一人の客に落ち着いて相手をしていられない状態である。これを廻しと言い、人気の花魁にはよくあることである。客のほうは「腹散々ぶらぶらされるけちな晩」となる所以である。一晩中ぶらぶらと落ち着かない。一夜になってしまったのだ。