「誹風柳多留」

ぶっかけがよいと花娵いひかねる
ぶっかけとは、ぶっかけ蕎麦、つまり現代のかけ蕎麦のことだろう。辞書を引くと、手の込んだ料理をせず、汁などをかけただけの手軽な食べ物と説明している。汁かけご飯や玉子かけご飯のようなものも含むだろう。新婚のお嫁さんには、たとえ好きであっても、あるいは遠慮しながらであっても、とても口にできない品の無い言葉である。

「川柳歳事記

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通学に鼻緒が切れて泣いた頃
顔ぶれを見て通いだす趣味の会
無言でも心通わす友がいる