サラリーマン川柳

今回で２７回目となるサラリーマン川柳が、発表された。
読んでみると、同じような句がまた出ているといった感じである。
もの忘れ便利な言葉「あれ」と「それ」

また、流行語を取り入れている点はいつも同じである。
フナッシー、おもてなし、倍返し…。

同人に言わせれば、あんなもの川柳じゃないという。
しかし、川柳の制限には、引っかかっていない限り、川柳として認めざるを得ないといったところではないだろうか。
それ以上に、サラリーマン川柳が発表されると、新聞、ラジオ、テレビ、さては雑誌まで取り上げている。
同人などが詠んだ川柳がそれだけ取り上げられることがあるだろうか。
その点からすれば、その影響力は同人の川柳より大きいことになる。
同人も、中身の改革から（もし必要なら）、もう少しかかわってもよいのではないだろうか。
募集の段階で、もうこのような句はよそうという基準を示せば、下らない句も減ってくるのではないだろうか。

自選句

手ぶらでもいいからお寄り福の神
わだつみの声に重ねて聞くざわわ
ガリレオになったつもりで説く持論
西澤司郎