今日の漫画は
【僕が私になるために】
この漫画は性同一性障害に悩む著者が男性から女性へ、
身体的&法律的に変わっていく性別移行の様子を綴った手記です。
実は僕の周りにもこういう人は結構多く、
デリケートな問題であることも分かっていますし、
人によっても受け取り方が極端な事も知っています。
僕自身はこういった体の性と心の性の不一致という問題に対して特段の偏見は持っておらず『そういうもんなんだな』というくらいの認識しかありません。
というよりもむしろ自分に見えない風景を見ている相手という感じで、個性や才能という意味で凄いなと思ってしまいます。
不謹慎と言われるかもしれませんが、僕にとってこういった性的マイノリティの人達というのは偏見に耐えるとかという一般的な暗いイメージではなく、
自分と違う才能を持っているという感じで見ています。
だから他の誰と接するのと比べても何も変わりません。
好きか嫌いかは相手が男性か女性かなんていうのは関係なく、
本人と波長が合うか合わないか、それだけです。
著者も男性の時に性転換後の状態で自分の望む性で生活ができるかの適合確認の為に女装して診察に向かう最中『変態がいる』と言葉の暴力を受けた経験も描かれます。
何度も傷つけられた心はいざ手術の直前になっても「体が変わっても自分は変われるのかな?」「変わった後の自分の事を好きになれるのかな?」と悩み続けます
答えが出ない事は本人にも分かっているからこそ不安が消えることはありません。
人工の女性器を作る工程は文字でも痛いので詳細は控えますが、およそ筆舌に尽くしがたいものだそうで、痛みによって諦める人も少なくないとか・・・
そんな思いを乗り越えて望む体になれたはずなのに、結局は『一般の社会』とは一線を引かれる孤独感・・・
人間にとってより辛いのは『物理的に一人でいる事』よりも『心理的に一人であることを実感する時』なんだと思います。
そして術後に患部が腫れるアクシデント、担当医が手術中ですぐに対応できない時、英語も日本語も不自由な看護師さんがじっと手を握っててくれた事、そして退院前夜に一生懸命辞書を引いて看護師さんにあてた沢山のありがとうの手紙、帰国後の家族や友人たちとの再開、その後裁判所の煩雑な手続きなどもあるのですがそれは目標への明確な階段という程度で煩わしくあっても面倒ではないという感じです。
特に家族や友人との関係は本当の姿で接することでより深まっていたんではないかと思います。
そしてエピローグでは女性ホルモンの継続接種の為に訪れた病院で過去の自分と同じような患者さんを見かけ、言葉を交わすことはないものの心の中で励まします。
そこで語られる一言が
この作品のテーマなんだと、さわやかな読後感と感動で読了です。
僕の感覚ですが、人間関係というのは完全にマイナスとか完全にプラスというのは滅多になくて、最終的に少しプラスになるように頑張ってるんだろうと思います。
性的マイノリティというのはそれ自体難しい問題だと思うし、傷付けられることも少なくないと思います。
でもそんなマイナスがあるからこそよりプラスに接してくれる人も見つかると思います。
他人事で無責任と言われるかもしれませんが、少なくとも自分に置き換えてみれば大事な人が困ってるんならそれは放っとけないと思います。
それは甘やかすという意味ではなく、
大切にする、何があってもその人の本質を見るという意味です。
自分の周りの格闘技関係者は社会一般的に比べても気の良いやつばっかりていうのもあると思うけれど、あんまりそういうの気にするのって少ないと思います。
もちろん話す相手は選ばないといけませんが、大事なことを話してもらえたら
その相手もきっと嬉しいと思います。
最近自分の周りでも色々あったので
この作品もより深く考えるきっかけになりました。
ついでに
タイが性別適合手術の本場と言われるのは伝統とか歴史というのももちろんですが、
もうひとつ、タイの看護師さんたちの明るい優しさはそんな不安や孤独感を抱えている人たちにとって選ばれる理由の一つなんじゃないかなとも思いました。
全編を通して問いかけられる『「障害」って何だろう?』『普通って何?』『この世界は「変」じゃないのかな?』少なくとも自分に関わる人達にとって『普通』が住みよい世界でありますように自分の心を置き留めます。
運転免許取消処分の回避&軽減が専門の内村特殊法務事務所
代表:行政書士:内村世己
URL:http://www.seiki-office.jp/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-5永谷ビル703
TEL03-5285-1840:090-9341-4384
【僕が私になるために】
この漫画は性同一性障害に悩む著者が男性から女性へ、
身体的&法律的に変わっていく性別移行の様子を綴った手記です。
実は僕の周りにもこういう人は結構多く、
デリケートな問題であることも分かっていますし、
人によっても受け取り方が極端な事も知っています。
僕自身はこういった体の性と心の性の不一致という問題に対して特段の偏見は持っておらず『そういうもんなんだな』というくらいの認識しかありません。
というよりもむしろ自分に見えない風景を見ている相手という感じで、個性や才能という意味で凄いなと思ってしまいます。
不謹慎と言われるかもしれませんが、僕にとってこういった性的マイノリティの人達というのは偏見に耐えるとかという一般的な暗いイメージではなく、
自分と違う才能を持っているという感じで見ています。
だから他の誰と接するのと比べても何も変わりません。
好きか嫌いかは相手が男性か女性かなんていうのは関係なく、
本人と波長が合うか合わないか、それだけです。
著者も男性の時に性転換後の状態で自分の望む性で生活ができるかの適合確認の為に女装して診察に向かう最中『変態がいる』と言葉の暴力を受けた経験も描かれます。
何度も傷つけられた心はいざ手術の直前になっても「体が変わっても自分は変われるのかな?」「変わった後の自分の事を好きになれるのかな?」と悩み続けます
答えが出ない事は本人にも分かっているからこそ不安が消えることはありません。
人工の女性器を作る工程は文字でも痛いので詳細は控えますが、およそ筆舌に尽くしがたいものだそうで、痛みによって諦める人も少なくないとか・・・
そんな思いを乗り越えて望む体になれたはずなのに、結局は『一般の社会』とは一線を引かれる孤独感・・・
人間にとってより辛いのは『物理的に一人でいる事』よりも『心理的に一人であることを実感する時』なんだと思います。
そして術後に患部が腫れるアクシデント、担当医が手術中ですぐに対応できない時、英語も日本語も不自由な看護師さんがじっと手を握っててくれた事、そして退院前夜に一生懸命辞書を引いて看護師さんにあてた沢山のありがとうの手紙、帰国後の家族や友人たちとの再開、その後裁判所の煩雑な手続きなどもあるのですがそれは目標への明確な階段という程度で煩わしくあっても面倒ではないという感じです。
特に家族や友人との関係は本当の姿で接することでより深まっていたんではないかと思います。
そしてエピローグでは女性ホルモンの継続接種の為に訪れた病院で過去の自分と同じような患者さんを見かけ、言葉を交わすことはないものの心の中で励まします。
そこで語られる一言が
この作品のテーマなんだと、さわやかな読後感と感動で読了です。
僕の感覚ですが、人間関係というのは完全にマイナスとか完全にプラスというのは滅多になくて、最終的に少しプラスになるように頑張ってるんだろうと思います。
性的マイノリティというのはそれ自体難しい問題だと思うし、傷付けられることも少なくないと思います。
でもそんなマイナスがあるからこそよりプラスに接してくれる人も見つかると思います。
他人事で無責任と言われるかもしれませんが、少なくとも自分に置き換えてみれば大事な人が困ってるんならそれは放っとけないと思います。
それは甘やかすという意味ではなく、
大切にする、何があってもその人の本質を見るという意味です。
自分の周りの格闘技関係者は社会一般的に比べても気の良いやつばっかりていうのもあると思うけれど、あんまりそういうの気にするのって少ないと思います。
もちろん話す相手は選ばないといけませんが、大事なことを話してもらえたら
その相手もきっと嬉しいと思います。
最近自分の周りでも色々あったので
この作品もより深く考えるきっかけになりました。
ついでに
タイが性別適合手術の本場と言われるのは伝統とか歴史というのももちろんですが、
もうひとつ、タイの看護師さんたちの明るい優しさはそんな不安や孤独感を抱えている人たちにとって選ばれる理由の一つなんじゃないかなとも思いました。
全編を通して問いかけられる『「障害」って何だろう?』『普通って何?』『この世界は「変」じゃないのかな?』少なくとも自分に関わる人達にとって『普通』が住みよい世界でありますように自分の心を置き留めます。
運転免許取消処分の回避&軽減が専門の内村特殊法務事務所
代表:行政書士:内村世己
URL:http://www.seiki-office.jp/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-5永谷ビル703
TEL03-5285-1840:090-9341-4384