内村特殊法務事務所、ただいま営業中

免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

漫画レビュー

2015年03月24日 | いろいろレビュー
獣人バトル漫画『キリングバイツ』です。

テラフォーマーズ、アラクニド&キャタピラーと同じく
『人間に人間以外の生き物能力を装備させたバトル漫画』です。
テラフォやアラクニド&キャタピラーもちょうど一段落というか
刊行ペースが並んだのでちょうどいい機会だと思いますので
近々ネタにしたいと思います。

さて、このキリングバイツ、
アラ&キャタと原作者は同じ方ですが
『動物』の能力にフォーカスした漫画です。

あらすじは
日本の財界を仕切る大財閥が
財閥間の発言権を強めるための代理戦争を『獣人』にやらせる、というもの。

この『獣人』は人間の遺伝子の中で最も適合する動物の因子を強める手術によって異形の姿になった『元人間』です。

主人公の能力は『最も怖いもの知らず』の『ラーテル』
なるほど、実に良いチョイスだと思います。
マニアの間では哺乳類のパウンドフォーパウンドとも囁かれる小型猛獣です。
※パウンドフォーパウンド=格闘技などで体格が同一と仮定した時の最強、という意味です。

その他にも定番のライオンやトラ、クロコダイル、
分子間力によって掌の吸着能力をつかうヤモリなど、
キャラも立っていますし、戦闘のスピード感もなかなか良いです。

まだまだバトルの全貌などは見えてきませんし、
月刊誌なので展開もやや遅いですが
面白い漫画だと思います。

ただ、
3巻現在、少し個人的にはどうかなと思う場面も増えてきました。
能力バトル物には必ず起こりうる展開なんですが
序盤のピンチをやり過ごした後『実はこんな能力があったんですよ』という逆転です。

例えば
・連戦で次の相手に手の内を探られたくない
・体力などの消費量が大きいので、本来は使いたくない
・命中率が低いので基本的には頼りにならない
・使ったら死ぬ
・本人もその能力に気付いていない
こういう条件があるのであれば
それは奥の手として成立すると思うんですが、
そうでない場合には結局序盤のピンチに意味が無くなってしまうんですよ。

つまり、初めからそういう手を持っているのであれば
ピンチになること自体がおかしくなります。

ぼくはこういう『奥の手の出しあいによる逆転合戦』という展開は嫌いです。

そこには戦いの積み重ねというものがなく
結局大鑑巨砲主義にしかならないと感じてしまいます。
そこには『勝つべくして勝つ』という勝利の美学が見えないんですよ。

もちろん
ダメというわけではありません。

適宜入れていくことが全体を引き締めたり緊張感を保つのであれば問題はありません。

さてキリングバイツ、
現状はギリギリのラインにいるという感じです。
今シリーズのバトルも佳境に入ってきた感じですので
ここからどう持って行くかが今後の試金石かと思います。

「で、エロいの?」と聞かれましたら
「エロい場面も時々あります(笑)」と正直に答えますので
気になった野郎は↓に一票よろしくお願いします
人気ブログランキングへ人気blogランキングへ

内村特殊法務事務所
http://www.seiki-office.jp/


こっちが停止していた間の公式ブログ
http://www.seiki-office.jp/blog/uchimura/