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同人誌サークル脅迫事件

2013年01月09日 | お仕事全般
予備知識として【同人誌】とは
個人、あるいはサークル単位で自主制作した本のこと
ファン同士の交流イベントやコミックマーケットなどの同人誌即売会、または
同人誌取扱店の委託販売などで販売します。
主催者は会場を借りたり、いろんな雑務を一手に引き受けなければなりませんし
大抵自分たちのサークルも出版物を出すのでそれの締切も合わせ
大変な思いをするのですが、共通の趣味の交流の場として
たとえ儲からなくても一生懸命に活動しているのです。

それを踏まえて

先日とある事件の被害届を出すために
某警察署に行ってきました。

依頼者様は何度か相談に行っているものの
単なる相談窓口に回され「様子を見ましょう」とか
「なにかあったら連絡ください」とか「いろいろ調整していますので(?)」というような
のらりくらりとたらい回しにされ半ば憔悴している様子・・・

そんな間にも
イベントの開催日は迫ってくるし
脅迫はエスカレートしてくるし、
折しも年末のコミケでは『黒子のバスケ』という漫画を扱うサークルへの襲撃予告などの影響で
当該漫画の取り扱いコーナーに参加するサークルが参加自粛に追いやられ
東京ビックサイトの使用許可の話にまで飛び火しています。

はっきり言えば
ヒマな気違いがトチ狂ってるだけなんですが
実際に会場に硫化水素を放り込むような連中も出始めていて
参加するサークルの人たちや会場側も不安感はぬぐえません。

しかし
どうも警察の相談窓口のおじさんは足が遅いというか
キチガイに対する危機感が薄いというか。

もちろん
ほとんどの場合は単なる愉快犯です。
しかし、その『一回』が発生することにより
イベントの成否、ひいては表現活動の自由までいわれなき制限を受けてしまうわけです。

さて
御依頼を受けたのは土曜日でした。
それまでの経緯を踏まえ、普通に行ってはまた相談窓口なるものに回されるのは分かっていたので
あえて日曜日に警察署訪問、まっすぐ刑事課へ
※正確には受付に刑事がいたのでそのまま脅迫の被害がすでに出ていることを伝え直接話を開始。

日曜日ということもあるし
イベントへのネットの脅迫ということなので威力業務妨害なのか
サークル主催者への脅迫なのか、どんな罪状で取扱うのか軽々には判断できないので
再度刑事課で検討して翌日再訪することに。

もう住民相談の窓口は相手にしません。

そして翌日
刑事課直行です。

僕も参考人として取調室でお話です。

ここで一人の女性刑事登場!
一見可愛らしい感じですが、なんと非常にアニメや漫画に詳しく
こういった同人活動への嫌がらせにも個人的にも辟易していたよう。
警告云々ではなく
検挙することを大前提として話を進めてくれるアグレッシブさです。
なんでしょうこの
『新米婦警キルコさん』みたいな攻撃力は(笑)
参考サイト
新米婦警キルコさん公式http://www.shonenjump.com/j/rensai/kiruko/


ただ
本家のキルコさんはドジッ娘ですが
こっちのキルコさんは切れ者です。

犯人を追いつめるプランニングと合わせて
被害者に危険が及ばないように細心の注意を払います。
詳しい内容は捜査の細かい部分にかかわったり
犯人側に情報を提供してしまう可能性があるので書けませんが。

今後はこういった脅迫犯が捕まる事例もかなり多いと思います。

というわけで
キチガイども、覚悟しろ!と見栄を切りますので
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