そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

巻き棒の長さ

2016年06月17日 | 段位認定

一般に言われているであろう麺棒の長さについて

延し棒は 80~90cm  巻き棒は 100~110cm となている。

そば打ちの寸法表をエクセルで作成していて、ふと思い至ったことがある。

 

ある人が、自前の道具でそば打ちをしていて、「巻き棒が短いよ」と言われたという話を思い出した。その方は、700gを延し棒、巻き棒ともに90cmの麺棒で打っていたそうである。

 

1kg以上のそばを打つ場合、丸出し60cm以上(ここで必然的に延し棒は60cm以上+両側10cmとすれば=80cm以上となる)

四つ出しして四角形になるとその寸法は、最小でも60cmの円に接して、円を内包する四角形になることになるから四角形の1辺の長さは60cmだ。

すると、四つ出しで巻いている辺は四角形の対角線になるから、対角線の長さは2辺が60cmの二等辺三角形の長辺長であり、60cm×ルート2だから、85cmということになる。

85cm以上+両側10cmとすれば、巻き棒の必要長は105cm以上

 

「巻き棒が短いよ」と言われたのは、実は「丸出しが小さいよ」と言われているのと同じことだ。(単純に短かっただけかもしれないが。)

 奇しくも井月庵は「四つ出しの最初から巻き棒を使いなさい」とご指摘いただいたが、これも「ちゃんと四つ出しすると、90cmの延し棒では、持ち手がなくなって作業しずらいよ。」ということが、延し棒が「シブくなる」ことに加えて含まれているのだ。

作業工程に合致した道具を使うということの重要さが解る。

 

さて、巻き棒を110cmとすると、四つ出しの最大寸法は90cm(t=3mm)となる。

井月庵の寸法表では92cmとしたが、92cmの斜辺長の四角形の一辺は65cm、つまり延し棒も85cm≒90cmとなる。

70cmの丸出しをすると、巻き棒は110~120cmくらい必要ということになるし、なぜ90、110cmが一般的なのか必然性を理解するに至った。(つもりでいるだけかもしれない)

 

「巻き棒が短い」とか、「四つ出しの初めから巻き棒で」と言われた言葉に、なんと深遠な含蓄があったことか!

もう少し、補足・説明していただけると、すぐに思い至るかもしれないが・・・

井月庵の様にいつまでも細かく考えているのは流行らないのかもしれないが、理系のオヤジはこういう癖がある。

 

 

 

 


段位認定チャレンジその7 試験

2016年05月30日 | 段位認定


 結局、金曜日は練習せず、5月は22日の講習会1回きりでした。

しかし、講師の模範打ちと自分の模擬打ちの録画をほぼ、毎日観て、イメージトレーニングをしたので、実際の試験当日に

四つ出しの初めから巻き棒を使うことと、生舟に入れるときの所作については教えて頂いた様に修正することとしました。

また、気温と湿度が高くなりそうなので、44~45%の加水率をおおよその目安とすることにしました。

 

5月28日、船橋の嫁の実家に久しぶりに顔を出し、義父と「正雪 純米大吟醸」180mml、「正雪 純米吟醸」180mmlを二人で飲んでこの日の前祝としました。

痛風の発症以来、アルコールを絶っていたため、以前は5合くらいは飲めたのに、1合でも結構ハイテンションで盛り上がりました。

でも、明日のことを考えて、9時には風呂に入って、就寝しました。

 

5月29日(日)7時に起床、朝飯をいただいて、7時30分いざ出陣!!

途中、コンビニで昼飯の弁当を購入し、8時30分会場に到着。

勝手がわからず、うろうろしながら、更衣室を発見し正装に着替えて、9時に受付、9時30分から開会式です。

井月庵の受験予定は14:10開始なので、開会式を終えると、待ち時間となります。同行いただいた妻が、一緒に居てくれるかと期待しましたが

「そんなに待てない!!」と一蹴 帰ってしまいました。

一人なんとなく、不安な気持ちでそわそわ。

更に、開会式で「今日は遠方からの受験者もいます。(井月庵のこと)落ちたら、わざわざ来たかいが無いから。」とお話し頂き、プレッシャーがかかります。

二段の方の試験を見学したり、ビデオ録画したりしていましたが、40分の制限時間が迫ると受験者は一様に慌ただしく、見ている方も疲れます。

とても3回も見ていられない(見てるだけで疲れて、精神衰弱してしまう)ので、2階の畳の部屋で「仕掛け人藤枝梅安」さいとうたかを(マンガです)を読んで精神統一。

おにぎりとサンドイッチで早めの昼食を済ませ、荷物を試験会場に搬入して本日3回目(初段1回目)を上の空で見ていました。

 

いよいよ、井月庵の番、「本日、最後の試験です。頑張ってください」とのお言葉に益々そわそわ。正直、開始して、水回し・こねを終えて手を洗っている時も「何か忘れモンしてるような気分」

丸出しを55cm~60cmまで思い切って出して、本のしを簡単にしようと反って手こずったり、のしでも気が急いて、2回もシワを伸してしまいました。

切りも余り揃いませんでしたが、まあ、何とか40分の制限時間に、片付けまで終了。 「ひやー、どうにか終わった!!」が正直な感想。

 

結果は、「初段認定」されました。!!ああ~よかった。 こんな日記書いていてダメだったらマジへこむ。

 

閉会式に合わせて、嫁が会場に来てくれました。

日頃の行いが悪いので、冷たくされても仕方ないです。来ていただけるだけマシです。嫁の実家でもう一泊したかったのですが(祝い酒を飲む)、「私は明日仕事!」とこれまた一蹴。仕方なく、静岡の自宅まで車を走らせました。

でも、帰りの運転は嫁さんがしてくれたので、井月庵は、試験後の興奮冷めやらず、助手席で、あーでもない。こーでもないと試験を振り返ってひとり話し続けました。

静岡から、千葉まで受験しに行った熱意を買われて、「ご褒美点」を貰えたことと、練習会で、懇切丁寧にアドバイスをいただいた千葉手打ち蕎麦の会の皆さん、スタッフだけでなく、受験者の皆さんも気さくに接していただけたこともあり、井月庵も合格できたと思います。本当にありがとうございました。

 

「現在の、自分の技能を客観的に見て頂こう」と始めた段位認定チャレンジですが、チャレンジを通じて、更に技能アップも図れたと感じましたし、知らない土地で、知らな人とも気軽に打ち解けることができて、「こういうのも楽しい!」と思うようになりました。

「三段くらいまで行けたらいいなー」などと勝手に。来年も続けて見ようかな。

 

ご褒美に、「千葉県名産 落花生の詰め合わせ!!」を頂くことも出来ました。やった~

 

9時に帰宅して、冷蔵の奥に隠しておいた、取って置きの日本酒で、ひとり祝杯をあげました。

 

一合だけだけど。

このお酒は、祝い事にはもってこい。というか、ハレの日でなと飲めない特別な華やかな香りと味わい。

ひとりしんみり飲むには向いてないけど、ひとりでウキウキ飲むにはいいかも。

「ほんとに、千葉手打ちそばの会のスタッフ、受験者の皆さんに会えて良かったなぁ~」

 

月曜は、嫁に言わずに有休を取っていたので、笑点の録画を見たり、昨日の試験の自撮り見たり、採点表から、井月庵の弱点を読み取ったりしてのんびり。

井月庵は「水回し」と「のし」が余り良くないようです。特にのしは「ぎりぎりセーフ」

イケルと思っていた切りも「まあ、何とか」

ヨサゲなのは「こね」、「準備」、「片付け」、「総合評価」には「遥々来たね」が加味されていると思いますが、麺の並べ方アドバイスが効いているみたい。

 

「水回し」と「のし」なんて、重要中の重要! それが、イマイチとは・・・ああ、まだまだ「蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々」は続きそうです。


段位認定チャレンジその6 講習会

2016年05月23日 | 段位認定

22日の日曜日、日帰りで富士から千葉県四街道まで段位認定の講習会に参加してきました。

講習会は13:00から17:00まででしたので、当日でも参加できたのです。

さすがに片道200Kmは長かったのですが、痛風で足を引きずりながらでも、全然大変ではありませんでした。(あれ、ほんと?)

久しぶりに世界でも有数の大都市東京の首都高速を走るのは不安もありましたが、現代では地図の読めない嫁の代わりに

井月庵の隣にグーグルマップがついてくれました。

これがなかったら、東名から首都高、湾岸線・・へは進めません。

などと考えているうちに 8時に家を出て11時に会場に到着。早めのコンビニ弁当で昼食をとって12:15まで車内で昼寝をしていました。

来週が試験当日ということもあり、受講者が少なかったのでしょうか?二段7名、初段6名の13名が2部構成で模擬練習打ちをしました。

初めに4段の講師2名によるそば打ちと説明がありました。

 

たたみについて四つ折りと三つ折りについて確認したところ、「三つ折りは認めない」とのことでした。「要項にある初段21cm以上ということは麺42cmのことか?」という確認に「そうです」という回答をいただきました。

四段以上では「そばを持ち上げても25cm以上につながっている。」となっているので100cmのうち台より大きくなります。また、麺の延長は50cm・・・・・長すぎて食べ難くないかい?

まあ、今回は初段だし、初めてなので84cmにのしてたためということで素直にせねば。(;^_^A

 

初めての粉で、少し緊張したのでしょうか?7:3ということで350ccではなく、340ccを最大加水量と踏んで水回しを始めました。

3回目の加水を終えて、こぶし大ほどを練ってみるとよさそうか少し柔らかく感じました。いいだろうろいうことでまとめてみると・・・あれ、ちょっと固い

時間を限られた段位認定では、少し柔らかめ位がちょうどいいと考えていたので、「手水しようかな・・・」などと首を傾げたのを見逃さず、講師から、「自信無げな態度は良くないから、失敗しても堂々としていた方がいいよ」とアドバイスを受けました。

(でも、やっぱり自信なんて無いよ~)

水の残量は30cc位ありましたから、加水率44%くらいでしょうか・・(ちゃんと計算しろ)「ええーい、ままよ」

のしてみると案の定、伸びがよくない。せっかくこぶし大ほどでも水加減を確認したのに、結果に反映されない残念な事態です。まあ、そば打ちに限らず、全ての努力が報われる訳ではなく、報われない努力も多々あるわけで、むしろ、報われない努力は、やってみただけで、努力じゃないと叱責されそうです。

どうにか、時間内に終了しましたが、「何番、終了しました」と手挙げて、ふとうち台を見ると・・打ち粉のケースが!

終了後に案の定、「これ、いらないよね」とご指摘。かたずけは、特別な技能がいらないのだから、今からでも確実に短い時間で動作できるようにとのご指導をいただきました。

終わって、道具のかたずけをしていると、講師の皆さんが、いろいろ気づいた点を伝えに来てくれました。

麺を生舟に入れるときの綺麗な入れ方をご指導いただき、持ち帰り用の舟に入れ替えるときにやって見せていただくと・・確かにピシッとして綺麗。いや、参った。参った。

水回しは、鉢の「真ん中だけじゃなくて、ヘリのあたりまで大きく廻せ」とか、「もっと、堂々としていないとだめだよ」とか

「ひげを短くしろ」だとか、「汗止めの襟巻は白にして肌着の中に入れろ」とか・・・結構いっぱい指導されてる。

 

採点表はもらえなかったけど、やっぱり、講習会に参加して良かった。出稽古じゃないけど、「競技制を加味したそば打ち」というのもこれはこれで面白いと思いました。初めて会った方々でも、そば打ちを通してすぐに仲良く話せる。全麺協の思惑通りですなぁ(^^♪

ほんとは会場の片付けもお手伝いしたかったけど、帰りの道程を考えて、そ知らぬふりで「今日は、ありがとうございました。それじゃ(失礼します)」といって素早く会場を後にしました。

 

講師打ちと、自分の模擬打ちのビデオは全編撮影しました。(写真は一枚も撮ってないよぉ~ この日記用に一枚くらい撮っとけばよかった。)笑点と真田丸は録画予約しといたし、無事に家に帰りついて。

寝る前にビデオカメラの小さいモニターで講習会を振り返りながら眠ってしまったとさ。

 

結局、5月のそば打ちはこの1度きりのような気がする。金曜の夜くらいに一回できればいいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


段位認定チャレンジその5 受験票

2016年05月19日 | 段位認定

18日に郵便で、段位認定の受験票が送られて来ました。
ゼッケン番号と第何組 第何台(打ち台)が書かれています。

井月庵はというと。第4組
開始は14時から。

開会式は9:30だから、皆さんの蕎麦打ちを見学出来ることになります。

が、昼飯食べてとなるといささか間延びして、緊張の糸もプッツリ切れてしまいそうです。

リラックスして打てるのか、他人の腕前に圧倒されて萎縮するのか?果たしてどっちだ!

さて、肝心の練習ですが、5月は今のところ1回も蕎麦打ちしていません。(^^;
痛風が発症したり、静岡ホビーショーに行ったり、空き缶風車作ったり、信長の野望戦国立志伝やったり。
そう言えば、昔からテスト前になると、無性に遊びたくなっていたような。

いかーん!今のところ、確実に練習できるのは、22日ぐらいなのであるが・・・

こんなのでいいのか?


段位認定チャレンジその4 出場決定

2016年05月09日 | 段位認定

5月4日ぐらいだったでしょうか、段位認定の事務局から『参加できるよ』という内容の封書が来ました。

20日まで待たなくて良かった。と一安心 いやーよかった。

手紙には、

『不慣れな人(井月庵のこと)は試験日までの、日曜に講習会やるからぜひ参加してね』

『練習用のそば粉も販売するよ』

と書かれていました。

 

う~む、個人の独学に近いから、よそ様のそば打ちを見学できるのは誠に行きたいのじゃが。

チト遠いのぉ~ (車で片道3時間半から4時間くらい。ワシだと4時間半カモ)

井の中の月(井月)とはいえ、どうしたもんか。

考えたら、段位認定チャレンジの目的は

  『今の自分の力量を客観的に判定する』 でした。 認定試験だけじゃもったいない、講習会いかいでか。でも1回ということで・・・。高速代とガス代もかかるしね。

 

講習会、申し込んでみようかい。