上野文化センター3階からの風景。
塾生のみなさん。
『1.寿命ある建物を壊して、ゴミにしてしまわなかったこと。
日本の建物の寿命は30年といわれているが、100年、200年保つ木造建築があり、地球環境にもやさしい選択でことであったこと。
2.すばらしい人との和のつながりが、できたこと。
建物を寿命まで生かそうとする建築家、宮大工にめぐり合えたこと 、かつての恩師や友人などが訪ねてくれるようになったこと。
店子と家主、店子同士、近隣の人達との和のつながりができたこと。』
こう語ってくれたのは、登録文化財:寺西家阿倍野長屋の大家さん。
ゲストスピーカーの寺西興一氏が体調を崩されて、急遽奥様が来てくださいました。楽しいお話をいっぱい聞かせていただき、また古い家を壊して新しくマンションやアパートを建設する場合と町家を再生して活用する場合の経営比較のお話もありました。
『昭和7年築の四軒長屋「寺西家阿倍野長屋」のうちの一軒を再生して使っている。長屋が建ち並び、古き良き時代を思い起こさせる阿倍野区阪南町にあって、典型的な長屋建築といわれるのがここ「寺西家阿倍野長屋」。木造2階建・瓦葺入母屋造で、長屋建築の好例として、平成15年長屋として全国で初めて国の登録文化財に指定されました。』
奥様のアイデアで、古い着物を今風にアレンジしています。(古着は二束三文と質屋さんに言われたそうですが)
こういう風に家も着物も、古くても新しい使い方ができますよ、というお話でした。