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★レニ・リーフェンシュタールで「女性」を識ったんだす★

2005-12-10 | ・nTinDEEP


男尊女卑主義(笑)な私が、その映画を初めて見て、
本当に観音様が撮ったんではないかと鳥肌連続攻撃に食らわされた、
誰も負かすことが出来ないあのスポーツ映画、
「民族の祭典」の監督として知られている「女性」。

おそらく私は、この女性を、死ぬまで「素晴らしい=っ!」と
声を大にして言いつづけるだろう、
私がこの目で見て来た「女性アーティスト」の中で、
ダントツ1位に輝き続けるであろう、
巨匠であり女優でありダンサーであり登山家であり写真家である、
大天才女性アーティスト、
レニ・リーフェンシュタールの人生の軌跡を記録した、
ドキュメント映画「レニ」に、またまたはまってしまってる。

このiMacのあいちゃん効果で、またまた、これ、
気づくと熱中して見てはまた見てまたDVDを起動し見ては見るな状態の、
一体これで何度目のレニ現象だろう。どれほど繰り返し私はこの女性を
見つづけていくのだろう。

彼女がまだ映画監督をする前の、女優としてデビューを飾った映画、
「聖山」で、ヒトラーは、彼女に魅せられてしまった。



「聖山」での、死と隣り合わせな、恐れを知らぬ英雄的で純潔な山の妖精役を、
見事としか言いようがないほどに勇敢に演じきった彼女の、
その大衆には手の届かない偶像神話へのイメージは、
ヒトラーの理想と重なった。

それはヒトラー自身がそうありたかったものだったからだ。
その時。レニは、ヒトラーの娘ほどの歳の差でもあった。
レニにとっては、最大の悲劇となる、ヒトラーとレニの宿命的な出会いは、
ヒトラーがその「聖山」を見てからすぐ後のことだった。
その時風雲児だったヒトラーは、レニに自分の政党のプロパガンダ映画、
「意志の勝利」、そうこれも「民族の祭典」と同じだ、
依頼したヒトラーさえも、自分の政党の宣伝映画が、
1935年のパリ国際芸術博においてグランプリを獲得するほどの
芸術作品の域にまで高められた映画となることなど、
思いもよらなかったと思う。



しかし、このレニによって創られた自分の「意思の勝利」によって、
ヒトラーは、その理想であった「大衆には手の届かない偶像神話」の道は、
怒濤のごとく急速にひろがって行くことになる。
そしてそれが頂点に到達することで、今度はその大きな反動となって、
二人して地獄的な悲劇へと流れていくんだけど、
最近公開された「ヒトラー最期の12日間~」でリアルにも見せてくれたように、
ヒトラーは最期となりこの世から消えて失せ、
彼の「偶像神話」は、その程度なものだと歴史は教えるわけだけど、
その後、映画を撮ることさえも許されなかったレニ・リーフェンシュタールは、
計り知れない困難や裏切りの中で、なんと101歳まで生きるわけだす。

ヒトラーの「偶像神話」は、ニセモノであったけど、
レニ・リーフェンシュタールの「偶像神話」は永遠に生き続ける。
この事実に、いくらニセモノ的生意気女に我慢が出来ない男尊女卑主義の私でも、
この記録映画の「レニ」じゃないけど、その映画の制作者たちと
平気でがんがんに喧嘩する、その時90歳で、水中カメラマンに挑戦中であり、
やっと念願の「映画」を撮っては、その後なんだかんだ10年以上も生き、
101歳になる最期の最期まで、ホンモノの生意気女であった彼女を、
最大の敬意でもって、私も最期の最期まで愛しつづけるだろうよ。



ま、私は、男尊女卑だぁとかなんだかんだ言ってるけどな、
本当は女性を尊敬しているのだよ。認めているのだよ。
だけど、そんな素晴らしいもんだつーのに、
今の世の中「男」がいないだろーと同じして、女性も「女」がいないだろー、
つーからやなの!

私は、レニ・リーフェンシュタールという存在を知ったおかげで、
「女性」というものに対して、崇拝できる心を知ったんだ。
何で私は何度も何度も、レニ・リーフェンシュタールなのか。
思えば「T」の《《eve@i》》とかあるおかげもあり。今回は、
さすがによくわかった。

このレニ・リーフェンシュタールという「女性」こそ、
私の知るかぎり今までで最高のパワーとエネルギーの持ち主だということ。
彼女を意識したりその存在の記録を何度も見る事で、
見れば見るほど、元気が来る。からだ。

レニ・リーフェンシュタールのこの「女性」の偉大な「力」に比べれば、
ヒトラーの理想であった「男」の「権力」など、
まるで、観音様と餓鬼ほどの差がある。
男は、「権力欲」に注意するべし。
だから、ドリンク飲む金なかったら、彼女を見れば良い。
ホンモノの「力」は「光」であるから、
永遠に輝き、人々を元気にさせる。

だから、私は、永遠に、彼女のリピーターなんだわ。