CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

万城目学著・「プリンセス・トヨトミ」

2011-07-28 20:51:01 | 読書
大阪人ってなんだか東京を意識してるとこある

気取っちゃって、エエカッコして、・・みたいな

それはひょっとして、豊臣時代、徳川に滅ぼされなければ、
って意識かも

でも今や東京は押しも押されもしない国際都市
大阪人だけが一方的に対抗意識を持っているのかも


ところで、作者の万城目学さんは小説の舞台となる大阪空堀で育ったらしい

わたしも幾度か訪れたことがあるこの辺りは面白くて
なかなかおしゃれなお店も多い

彼の作品では、
TVドラマで玉木宏「鹿男あおによし」は好きだったし
映画の山田孝之「鴨川ホルモー」も見ました

ただし、本を読むのはこれが初めて

彼独特のワールドがありますね
けっこう好きですよ


ストーリーは

会計検査院の3人が、大阪国へ実地検査をするためにやってきます

副長の松平が大阪国の実態を暴いて、今までの約束を反故にし、
国家予算をシャットアウトしようとするんですね


それで、
この危機に「プリンセス・トヨトミ」を守るべく大阪国民(男性)は蜂起するんです
豊臣家の末裔を400年も前から守り続けているから

現総理大臣の真田幸一、
そして中学2年生の息子大輔にその秘密を明かし

大輔は幼なじみの同級生・橋場茶子が「プリンセス」と知る

そして、あわや、大阪国の危機となると
シグナルが発せられ、国民は大阪城に会する

それはそれは綿密に、パーフェクトに出来てるんですね

松平と真田が府庁前でやりあうバトルに、騒然となり、
暴動が起こりそうになるが・・・・


・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*


橋場=羽柴
茶子=茶々
松平:徳川の本名
真田:幸村

他にも歴史上の人物からの名前が多くって
それもひとつの面白みでした

検査院の3人のキャラはそれぞれが個性的でフムフムって

幸一と大輔父子の絆っていうか、ふたりの思いにはじわ~ッと来ますね
ちょっとウルル

女の子になりたい大輔を守る強い茶子
そして、大輔をいじめる蜂須賀

このあたりの伏線もおもしろい


それと、大阪城の七不思議、みたいなことってあるとか
以前TVで見たことあったけど
石垣に抜け穴があってどっかへ続くとか??

ほかは忘れたけど・・(?_?)