そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

母猫の愛

2021-06-16 05:16:48 | いっしょに考えたいな
猫と関わって暮らしていると、ときおりはっとする光景やら出来事に


遭遇することがあります。


4月の終わり・・・とある相談がその日は2件飛び込んできました。


どちらも餌をあげているわけでも、猫が好きなわけでもない方たちからです。


どうにも動くことのできない状況だったわたしから、スタッフさんたちに


SOSを発信しました。


1件目は、庭の隅で母猫と子猫3匹いるのを見つけたけれど


触れないし威嚇してるし、どうしたらいいのか・・・・という内容でした。


母猫の手術もするし、子猫にかかる医療費なども負担してもいいから


なんとかしてほしいということです。


すぐに動けるスタッフさんたちが現場に行ってくれました。


母猫が異変を感じて、子猫たちを抱きかかえて威嚇してきます。



守りに入った母猫はこういうとき非常に危険です。


騒いでるうちに、経験豊富なスタッフさんが間に合って


無事に子猫も母猫も捕まえることができました。



母猫は手術して数日スタッフさんが預かって無事にリリースです。



無事にリリースとは言ってもこちらのお宅で放すしかないのですが


うちで放されたら困ると言われてしまったと報告をもらいました。


猫が増えたら嫌だからという依頼者では、無理もないことかもしれません。


猫が好きなわたしたちは、ともかく必死で子猫を守ろうとしていた


母猫の姿に思うことはいろいろありました。


子どもから引き離される切なさは、人も猫も同じだと思います。


大切な子猫を育てて、きちんとした譲渡先を見つけることが


わたしたちにできることです。


身軽になった母猫は、今後繁殖のためにオスに狙われたり


子育てのために餌の確保に必死になることもありません。


そして、もう1件は床下の子猫を捕まえたけどどうしたらいいかという


ご年配の方からの相談です。


こちらもすぐに迎えに動いてくれたスタッフさん。


処分も嫌だし、でも何もできないからとこちらが思っていた以上の


預り費用をくださいました。



1匹のつもりが、けっきょくは3匹でした。


おうちの近くにたぶん母猫かなと思われる猫もいて、


こちらを見ていたようです。



街中で駐車の時間もあったため、子猫の保護のみとなりました。


どちらの相談も、子猫たちは里親さんまでたどりつき


幸せな未来を約束されました。



里親さんたちも、母猫の愛に心うたれ


必ず幸せに育てますねと泣いていました。


野良猫の寿命は非常に短くて、


しかも到底穏やかな暮らしとは言いがたいのです。


地域によっては嫌われ者のレッテルも貼られ、


ひどい扱いをされてしまうことも少なくありません。


今回の2件は、どちらも猫が好きな方からの相談ではありませんでしたが


手術するのにも、子猫を育てるのにも、費用はかかるという


ごく当たり前のことを理解してくださってました。


またボランティアはただ働きすればいいという考えもありませんでした。


わたし自身も動けない時間でしたからやきもきしましたが


対応できるスタッフさんたちがいてくれて、心強かったです。


猫を好きでも嫌いでも、人としてどうすればその問題が解決できるのか


お互い向き合うことができれば、案外うまくいくのではないかなと思います。


とはいうものの、4月末ならこうしてフットワークよく対策できますが


6月という今の時期は、お断りしなければならないこともしばしばです。


場所の問題、人手の問題、会の運営の問題などトータルで考えています。


相談されてもすべて対応できない・・・・正直これが現実です。

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