そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

ソラ君の生まれた場所

2016-12-31 10:42:03 | 病気&事故の話し/猫編
現在、病気(FIP)と闘ってるソラ君のことをお話したいと思います



飼い主さんも、ソラ君の保護当時から手元にたどり着くまでの
歩んできた道のりを知りたいと希望されていらっしゃいます


わたしも、あの日のことはどこかで書いておきたいと思っていました


相談を受けたのはわたしではありませんでしたが、5月の終わりにスタッフさんのところに
母猫と子猫の保護や捕獲のことで相談の電話が入ったのがきっかけでした


捕獲前、5月の末に聞いた現場を調査に行きました


1メートルぐらいの水路があり、その脇のわずかな草むらで暮らしていたのです



雨水が流れない日は土管の中で、雨が降れば木の下で猫たちは寄り添って生き延びていたようです



1キロ前後になって野良気質も養われている子猫たちの里親探しが
果たして順調にいくのか不安もありましたが・・・
相談者さんたちは必死です


この場所で失敗せず、1匹も残さずに捕獲しなければいけません
自宅に帰って撮ってきた写真とスケールで測った水路の長さ
草むらの長さを紙に書き出して、頭の中で何度もシュミレーションをします


必要なもの、必要な人員の確保
ある程度考えてから実行に移しました
6月6日のことです。


いつも会に手作り品の売り上げの寄付をくださるAISHAさん
お友達を連れて助っ人に駆けつけてくれました
ものすごく助かりました
当日いちばん活躍してくださったかも・・・です


詳しい捕獲の内容をここで記載することはやめておきますが
AISHAさんの追い込みのおかげで、わたしが頭の中で描いたとおりに子猫の捕獲が成功しました
わりとあっけなく4匹は御用となりました


ただ、ソラ君だけはすばしっこくて下水管に逃げてしまって、かわいそうでしたが
ホースで水を入れて、出てきたところを網ですくいました。
猫とは思えない声で鳴いていました。



子猫たち5匹をすぐに獣医さんに連れて行きました
この時点では虫下しや体重測定を済ませる簡易的なものでしたが
5匹は相談者さんが連れて帰ってくれました 


網ですくったソラ君





わたしたち会では、別腹の黒猫の母親1匹とその子供2匹をお預かりすることにしました


その後連絡をいれたところ、さすがに5匹は厳しくて慣らせないというのです
では・・・
と、9日にキジトラとキジ白の子猫を移動しました
慣らすのが上手な会員さんが預かってお世話してくれました


その後もどの程度慣らせたのか心配していましたが
だいぶなついたというので3匹の黒猫を連れてきてもらったところ・・・
とんでもない
完全に野良猫化しているではないですか!


こりゃ絶対まずいねということになり
2匹と1匹で分けて慣らし作戦をすることになりました


あまりにみんなを守ろうとしていたソラ君が、スタッフに威嚇
爪を出しての攻撃です
ソラ君だけは無理ですと言われまして・・・それではうちですかねぇと
連れて帰ったのが28日だったと思います
1198グラムでした



1匹になったソラ君は正直2日で陥落
たいへんいい子に変身です
シャーの口はしますけど、それがどうしたって感じです
わたしの手を軽く甘噛みすると、すぐに申し訳ないですとべろべろ舐め出してきました


保護猫部屋には、下半身動かないリーナとやんちゃ坊主のラズとタルトがいました
他にも要治療のオデット


新参者のソラ君、わきまえているかのようにおりこうでした
ですが、ソラ君の兄弟たちはお腹の中になかなか落とせない虫がいて
腸内環境が最悪でした
現場の写真を見た先生が、これじゃ無理もないねとおっしゃったのが印象的でした


そこに、新たに来たのがつぼにゃんことココちゃん



6月30日のことでした
ココちゃんは630グラムの小さな女の子で、かなりビクビクしていました
しばらくはケージ暮らし、怖くて怖くてご飯も食べだせずにいました
ソラ君と真向いのケージです
きっとこのときからアイコンタクトしていたかもしれません


みんなケージから出して暮らし始めると、ソラ君はいつもココちゃんをかばっているような感じでした
ココちゃんも・・・嫌なことや大きな音がしてびっくりすると
必ずソラ君のそばに行ってました


やがてオデットが別のスタッフさんのところに移動
目の治療に専念してもらうことになりました
タルトには里親さんが見つかりました


ソラ君とココちゃんの2匹も、7月23日に別のスタッフさんのお宅に移動です
もっともっと人慣れや遊ぶ楽しさを身につけてもらうためです



そして8月7日、運命の出会いが待っていました
新しい飼い主さんとの赤い糸をたぐりよせ、ホームステイになったのです
2匹で行きましたよと、報告をもらったとき嬉しかったです


いっしょがいいなぁってずっと漠然と思っていたからです


1週間の期間を経て、正式譲渡になりました
仲良くやってる様子をうかがえて、2匹の幸せな様子を思い描き
ほっこりしていました


あれから季節は夏から冬になりました
今、病と闘うソラ君
何もやってあげられず申し訳なさでいっぱいです


ソラ君が新しいお家に行ったのには、きっと理由があったんだろうと思うのです
そして、病と闘うにも何らかの理由があって・・・


ソラ君が暮らしていた場所の説明や、どんな足跡を残してきたのかお答えしても
ソラ君の病は治るわけではありませんが、過酷な場所で命を落とすことなく
今この時に、たくさんの愛情を受けていられることこそが奇跡のような話なのかもしれません


1日1日を大事に過ごしますとおっしゃってくださって
心から感謝します
安全で安心できる場所を、ソラ君に与えていただいてありがとうございます。
ソラ君の故郷は、今暮らしているところ
抱きしめることのできない日がきても、帰ってくる場所はただひとつです。


ソラ君の時間が心地いいものでありますように
穏やかな時間が過ぎますように


それから、ここの現場は最後の最後にソラ君のお母さん猫の手術が残っていました
10月6日、無事に捕獲して手術を済ませました




耳カットしてリリースしました


相談者の方からも、残りの医療費を受け取ることができています


残念なのは、秋に出産したソラ君たちの兄弟子猫はみんな秋の寒さで死んでしまったと聞いたことです
もっと早く母猫の手術ができていたら、防げたことだったのにと悔やまれます


新しい年がソラ君ココちゃんにとって素敵なものでありますように

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20匹多頭飼育のお宅の最終報告

2016-12-31 08:25:48 | 会からのお知らせ
5月のはじめから携わってきた20匹の多頭飼育のお宅


2か月の子猫7匹は、早い段階で新しいお家を探すことができました
避妊去勢の手術の報告も届き始めています


大人猫10匹中9匹は手術を済ませることができました
9匹中の1匹は里親さんを見つけることができ、1匹は手術のために捕まえたところ
先天的な持病のためか手術前に急死してしまいました


20匹の残り3匹のうち2匹は、少し成長を待ってから、手術を無事に済ませることができました


メスだと思っていたのですが手術前に性別がわかった男の子
家の中で野良化していて捕獲器で捕まえました




後はメスが1匹です
この子の手術が済むまでは、みなさまにもご報告もできず心苦しかったのですが
何かにつけて精神障害の手帳を見せた飼い主さん
状態がかなり不安定で、残念ではありますがいったん終了とすることにしました


やりきらずの報告で、協力、ご支援をしてくださったみなさまには
こんな報告で申し訳ないと思っています


いっそ、外で暮らす子なら捕まえに行くこともできたのかもしれませんが
逆に家の中の閉ざされた空間では、飼い主さんの許可がなければ捕まえることもできません


ブリーダーパックのご支援などもいただきましたが
すべてお渡ししてきました
そのほかのものも、必要なお薬なども渡してあります


また、てんかんを疑われた子は血液検査などもして先生方にも相談しましたが
どうやらてんかんではないだろうとの診断でした
手術も問題なくすることができました



残りの子がメスなので、心配の種は尽きませんが力及ばずです


担当してがんばってくれたスタッフさんも、意表をついた突拍子もない話に
困惑することもしばしばでした。
わたしが連絡するとまったく普通なのです。


若くてまっすぐな心をわざとではないのかもしれませんが、もてあそぶような
戸惑わせるような発言では、もはやこれまでです。
年内をもって打ち切りとさせてもらいました。


何がいちばん大変かと言えば・・・人の心、でしょう
やります、がんばりますの言葉の実際の重みの違い


病気もあるのでしかたないこともわかっているのですが
今はそっとしておいてあげた方がいいのかもしれません
まだまだ修行が足りない自分です


ご協力いただいた皆様には心より感謝申し上げます
本当にありがとうございました。










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黒蜜ちゃん☆また会おうね

2016-12-31 05:06:53 | 天に還った猫たち犬たち
黒蜜ちゃんが猫伝性腹膜炎かもしれないと連絡を受けたのが12月9日のことでした。
回した血液検査の結果が出るまでは、落ち着いて対応をと担当スタッフさんにお願いしました。



担当スタッフさんも、実は預かりっ子のモナちゃんを同じ病で看取ってくれた経験があります。
それだけに・・・というところだったと思います。


そして、13日
確定診断を受けてしまいました。


担当したスタッフさんに、何もできずとも里親さんに寄り添ってほしいこと
万が一看取ることができないようなら、こちらに連れ帰っても構わないことを伝えました


ですが、里親さんご家族はまだお若いご夫妻と幼いお子さんおふたりでしたが
きっちり最期まで看取りますとおっしゃってくださいました


家族ですからと・・・・


黒蜜ちゃんを家に迎えてまだ2か月
それでもしっかりと家族として暮らしてくださっていたことを再認識させていただき
本当に悲しい状況の中でも、ありがたくて泣きました


確定診断を受けた当日、届いたキャットタワーで楽しそうに遊ぶ黒蜜ちゃんの姿を送っていただきました
いっしょに行ったきなこ君も写っています



幸せな日々の中に存在しています
たくさんの愛情で黒蜜ちゃんが包まれているのです


残された時間がより充実していますように・・・祈るしかありません


そして、黒蜜ちゃんは12月29日
静かに旅立っていきました


前日から動けなくなってしまって目の色が白く濁っていて見えていないような気がすると
そして、苦しがってはいないけれど寝ているばかりだと連絡がきたのです


里親さんも何かやれることはないものかと獣医さんに行ってくださいました
帰宅すると、里親さんの帰りを待っていたかのようにケージの外に出てきていたそうです


抱き上げて、『もう頑張らなくてもいいよ』
そう声をかけたら、一声鳴いて・・・・そして、逝ってしまったそうです
ご家族全員が見守る中で


できた子でした。最後の最後まで、でき過ぎなほどです。


里親さんから担当したスタッフさんたちに届いたお便りです


昨日はありがとうございました。都田の所で明日の予約をしました。

黒蜜は本当に手のかからない子でした。病気になっても全然手がかかりませんでした。
ギリギリまでトイレも自分でしていたし吐いたりおかしな事も全然ありませんでした。
もっと甘えてくれてもいいのに最後までしっかり者のお姉さんでした。

子供たちもこれが夢だったらいいのに。
もっと一緒にいたかったと言っていました。可愛い妹としてとっても愛されていました。

お別れはつらいですがしっかり見送ってあげようと思います。



黒蜜と家族になれて幸せでした。
出会わせてくれてありがとうございました。
これからもきなこの事でお世話になると思いますがよろしくお願いいたします。


短い一生でしたが本物の家族に出会えていたことに、感謝しています。
ありがとうございました
本当にありがとうございました。


生きたまま斎場会館に持ち込まれ、冷凍保存された6匹
鳴いて生きていると職員に知らせたのは、たぶん黒蜜ちゃんときなこ君だったのではと思っています。
他の兄弟たちを助けてくれました。


ですがセンターに連れてこられても、あまりに小さくてそのまま処分するしかないのかもというとき
やはり、たまたま居合わせたわたしの耳に届くほど
鳴いて騒いだのも黒蜜ちゃんときなこ君でした。



たくさんの大きな役割を果たしてくれたんだと思います。


真夏の部屋で、倒れそうになりながらの子育てでしたが
良き縁を経て、短くてもなんとも幸せな場所にたどり着けていたんですね





わたしからバトンタッチして飼育して
ずっとそばで寄り添って心配してくれたスタッフのおふたりにも心から感謝しています



黒猫は厄除け猫です
黒蜜ちゃんはこれからも、T家のみなさんの幸せを
姿形は見えなくなっても、必ずどこかで守ってくれると思います


黒蜜ちゃん、今はゆっくりお休みなさい
でも、またいつか
またいつか必ず戻っておいで
Tさんたちのところに、まっすぐ戻っておいでよ






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頑張れイール

2016-12-30 21:06:14 | 病気&事故の話し/猫編
ホームステイに行ったものの体調不良で戻ってきて療養中のイール
食欲不振、下痢が続いていたけれど徐々に回復傾向にあります


1100グラムあった体重が1週間もしないうちに800グラムまで減少したときは
正直ちょっとダメかなって思ってしまいました




希望してくださっていたご家族にも、いったん白紙をお願いしました
別の子とチェンジの話を担当スタッフさんに伝えてもらいました


でも、どうしてもこの子だそうです
イールでなければダメな人が、イールの復活を願って待っているのです
幸せなことです


イール、頑張ろう
君の未来は約束されているんだから




体調を崩し始めて10日間
イールは頑張っています
あともう少し


うちの特大猫のシマト君が保父さんです


ご飯食べて体力つけて、お薬しっかり飲んで
病気になんか負けるな、イール

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海ちゃんの2週間

2016-12-29 05:51:25 | 天に還った猫たち犬たち
もしも・・・はないのかもしれませんが
あとほんの少し早くたどり着いてくれていたのなら
もっとやってあげられることがあったのかな


海ちゃんと名づけた縞三毛の女の子が、天に還っていきました
12月28日水曜日のことです


入院していた病院から連絡をいただき、お迎えに行ってきました
瀕死の海ちゃんを病院のスタッフさんたちが懸命にお世話してくださいました
本当にありがとうございます


海ちゃんは15日の夜、某餌場に現れたところを餌やりの男性が見つけました
わたしに電話をくれたのです
過酷な場所です
そこに置いたままではすぐに死んでしまいます
その人も一晩なら連れ帰って何とかすると・・・そうおっしゃってくれました


その日のうちに都合をつけて迎えに行きましたが、容体が思わしくないのは一目でわかりました
でも、自宅に連れ帰ってフードを出すとよく食べるのです
食器まで食べ出しそうな勢いでした


何日、・・・この子はいったい何日まともに食べていなかったのかと切なくなってしまいました




翌日受診したところ・・・お腹の中には
虫のデパートといえるほどの虫がいたのです
カエルでも、他の猫の糞でも何でも食べて生きようと必死だったんですね


3日ほど驚くほど食べていたのですが、すでに悪化していた風邪症状と胃腸障害が進み
下痢が止まらなくなり食欲不振になりました
23日、海ちゃんは病院で預かりましょうとおっしゃっていただき入院になりました


すべてを先生に委ね、あとは海ちゃんの生命力にかけるしかありません
もしかしたら持ち直すかもしれない兆しも見えたりしました


毎日お見舞いに行き、海ちゃんに話しかけました
早く治って帰っておいで
きっと素敵なお家を探してあげるからねって・・・
海ちゃんって呼ぶとよくわかってて、横になっていた体を起こして反応してくれました



でも、ついに力尽きて逝ってしまいました


神様が、もう頑張らなくてもいいよって連れて行ってくださったと思うことにします
苦しみから解放された海ちゃん
愛らしい元気な姿で、空に駆けて行けたかな


ゴロゴロ甘えるなつっこい猫でしたから、到底野良猫として生きていたとは思えません
病気だから捨てたのか、捨てられてあまりに過酷で病気になってしまったのか


いずれにしても、ひどいことをした人間がいたということです
わずか3か月にも満たない子猫を、この寒空の下に捨てていったのです


そこに捨てたらどうなるのか想像もすることのできない無知で愚かで、
モラルのかけらもないような人間がいて・・・・
そんな人間に関わったがために小さな命が消えてしまいました


年の瀬に・・・いったいこんなこといつまで続くのかな


うちにいたとき、なつっこくてかわいらしくて
こんな子と暮らしたら楽しいだろうなって思わせてくれました


小さな箱を受け取って
最後にできることは海ちゃんを花でいっぱいにしてお見送りすることだけでした



海ちゃん、またね
本当によくがんばりました





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いつのまにか

2016-12-26 14:33:17 | そらまめのひとりごと
いつのまにか、季節がいくつも流れて年の瀬を迎えています


わたしの中では、へその緒の子猫たちが生まれ始めた4月から
時が止まっているようです(笑)


次から次から、猫の問題や悩みは尽きません
解決できた方もいらっしゃいますが、氷山の一角にすぎません


手元に来た子の中には、ほぼ里親さんを見つけることが難しいであろう子が数匹います
ともに暮らしていくつもりです


身体的に問題があったり、たぶんわたしの家を出たら育たたないと思われる子たちです


がんばって生きている姿は感動的です
教えてもらうことばかりです


とはいえ、かかる経費や時間の無さに、ため息が出る日もありますが
みなさんが、応援してくださることでまたがんばる力をもらっています


とある里親さんが、段ボールいっぱいの寄付の品を送ってくれました
そしてこんなメッセージもいただきました

本来であれば私たちひとりひとりが気にかけ、大切に扱わなくてはならない命に
手を差し伸べ、新しい縁を結んでくださり本当にありがとうございます

お役にたてるのであれば幸いです


昨日の譲渡会にも足を運んでくださった里親のみなさま
子猫と自分自身の体調不良でお目にかかれず、直接お礼も伝えられませんでしたが
本当にありがとうございます


下痢や嘔吐、風邪症状、足の麻痺などと闘っている子猫たちのために
大切に使わせていただきます


預かりスタッフさんたちも、疲労困憊しながら、家庭と仕事
また自身の体調管理そっちのけでがんばってくれています


持ち直しました
体重増えました


の報告にいつもいつもスマホを握りしめて安堵の一息をつくわたしです


関わり方は様々ですが、支えられての活動です
良いエネルギーが集まってはじめて幸せの方向に風が流れていくのです
その子に関わった誰一人かけても、新しい道にはたどり着くことはできません


この活動は、大切なことをたくさん見せてくれます
苦しいときもたくさんありますが、苦しいからこそ
人の優しさが沁みてきます


人間のできていない自分が、心の向きを変えることで気づかされたことがたくさんあります
たかが猫、されど猫
大事な存在です

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願いはひとつ

2016-12-26 12:21:53 | 病気&事故の話し/猫編
今年もたくさんの猫たちが新しい家族として暖かい場所を見つけ巣立っていきました。
喜びと、ほんの少しお別れの痛みを残したものの
愛しき猫たちの行く末を里親さんに託すことができたのです。


でも、悲しい・・・悲しすぎる報告もいただきます。


今の医学では助けることができない病の宣告
確定診断を受けて、ほぼ助かることができないと言われるFIP(猫伝染性腹膜炎)


何かできることがあるのなら、何をしても助けてあげたいのですが
なんにもしてあげることもできません


担当したスタッフさんたちが、里親さんに寄り添って話を聞いてくれています


まさに、同じ日に
この報告を2軒のお宅から受けました
どちらもわたしの手元にいた子たちです


1匹はミルク飲みの女の子
もう1匹は過酷な現場から救い出してきたものの
人慣れという言葉には程遠い野良気質の強い男の子でした


小さな小さなミルク飲みの子には、頑張れ頑張れと励ましながらの子育てでした
まるで自分に言ってるかのように不眠不休でミルクをあげていました
一段落したところで、会の別のスタッフさんたちのお宅で
離乳食や譲渡に向かっての準備に入ってもらいました


ほ乳瓶を見て、足元から肩までよじ登ってくる元気で活発な、そして美しい子でした
兄弟姉妹でいちばん手のかからなかったお姉さん的印象でした


もう1匹の男の子
この子は保護したばかりのときは、他の兄弟姉妹をかばうように、自分の身を前面に出して攻撃してきました
あきらめて慣れてくれてからは、後から入った別の子をかばうようにお世話していました
強くて優しいカッコイイ子でした


やはり、別のスタッフさんのお宅に移動
どんどん遊び上手な猫に変わっていきました


まだ大人になっていないこの子たち
向こうに還っていくことは、生まれたときから決まっていたのでしょう
これが天命なのだと頭で理解できても、苦しくて悲しくてやりきれません


どちらの里親さんも、最後の最後までしっかりお世話します
大事な家族ですからとおっしゃってくださいましたが
その胸中を慮ると言葉も見つかりません


この子たちに残された時間が静かで安らかでありますように
穏やかでありますように


今の願いはただひとつです



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2016年最後の譲渡会Inペッツマート浜松店『入野』

2016-12-25 10:28:04 | 新しい飼い主さん探してます
静岡県浜松市近郊で新しい飼い主さんを希望しています


子猫たちの新しい飼い主さんを探す会を開催します


すでに飼っている方で2匹目3匹目を考えている方

これから家族に迎えようとしている方
浜松市およびその近郊で希望者さん、お待ちしています。


条件があえば、遠方のご希望も大丈夫で
ただし飼うためには条件がありますので、

こちらとのお約束を守っていただける方にお譲りしています


11月27(日)11:00~14:00

ペッツマート浜松店2階(入野)

浜松市西区入野町9446-1


本日初参加の花太郎君






さぶいですね~・・・とにゃん親分




じゃあ、ぜひごいっしょさせてくださいな・・・と花太郎君



涙目はありますが、元気で陽気で楽しい子です



ご希望の方はここをクリックしてください

  ↓ ↓ ↓



また、猫と暮らす会ではご寄付の品もお願いしています



猫砂(どんなタイプでも可)・ミルク・子猫大人猫用フード・チュール・ウエットテッシュ・ペットシーツ






現在会では、体調不良の猫をたくさん抱えています
医療費がかさんでいますので
ぜひみなさまのご協力をお願いしいます


猫と暮らす会
ゆうちょ銀行~ゆうちょ銀行
記号12300 番号14286051


銀行からお振込みいただく場合は、こちらの番号をご利用ください
ゆうちょ銀行
店番238 番号1428605


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12月18日(日)の譲渡会inユニバーサルホーム浜松西店(高林)

2016-12-18 03:51:35 | 会からのお知らせ
本日デビューの可愛い子猫がたくさん参加します

静岡県浜松市近郊で新しい飼い主さんになっていただける方、いらして下さい


子猫/若猫たちの新しい飼い主さんを探す会を開催します

ユニバーサルホーム浜松西店

11:00-14:00



浜松市中区高林1-8-20



遊びにいらしていただくだけでも結構ですので、お気軽にお立ち寄り下さい
猫と暮らしたいと考えていらっしゃる方に、わたしたち会の存在をお伝えいただけたら
大変ありがたいです


保護猫一覧をご参照ください


ご希望の方はここをクリックしてください
  ↓ ↓ ↓



また、猫と暮らす会ではご寄付の品もお願いしています



猫砂(どんなタイプでも可)・子猫用ミルク離乳食・子猫大人猫用フード・チュール・ペット用ウエットテッシュ・ペットシーツ


体調不良の猫や子猫の受診、ワクチン接種など医療費の支援もお願いしています
ぜひみなさまのご協力をお待ちしております


猫と暮らす会
ゆうちょ銀行~ゆうちょ銀行
記号12300 番号14286051


銀行からお振込みいただく場合は、こちらの番号をご利用ください
ゆうちょ銀行
店番238 番号1428605


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募金のお礼

2016-12-15 08:39:24 | 会からのお知らせ
ペッツマートさんの3店舗に置かせてもらっている募金箱を回収し集計しました
8月から11月までの4か月で合計137477円でした


みなさまの善意のお金です
無駄にすることなく大切に使わせていただきます


ご支援いただいている方や、こうして募金箱を置かせてくださってることに
感謝しながら活動したいと思います


また、カルビいちばん志都呂店さんでも設置させていただき
9月末までで5166円の募金が集まりました


命を助けるのに気持ちだけではどうにもならず、ご支援いただいた分は
治療費やワクチン代金、必要な療法食にあてさせてもらっています


ご報告を兼ねまして、ご協力いただきましたみなさまに心より御礼申し上げます





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体調不良

2016-12-13 02:14:46 | そらまめのひとりごと
この季節ですから・・・


昨日元気がよかったのに、朝になったらくしゃみが出る
鼻水が出てる(;^_^A
あれれ?下痢してる?
食欲ありません


な~んてことの連続です


まだまだ、たくさんの猫たちがいて、
新しい家族との縁を結んであげたいと思っているのですが
こちらの思い通りにはいかないものです


生きてるんですから当たり前ですが、やれやれって感じで過ごしてます
しかも譲渡した後も、体調不良のお知らせであわあわしちゃってます


で、毎日毎晩あっちの子のお世話だのこっちの子のお世話だの、やれ病院だの
ほれ受診してください、強制的にご飯あげてくださいだのと連絡していて
わたしがすっかり体調不良です


ですが、みなさまからあたたかいご支援をいただき励まされています
あべ君あてに寄付金をいただいたり、会の子猫たち用にa/d缶をいただいたり
大量にミルクをいただいたり、チュールも助かります
薬飲ませたり、時間のないときにとりあえず食べてくれるから必需品なのです
そして猫砂や、強制給仕のときのウエットティッシュなど・・・


言葉にできないほどありがたいです


これをもし自分たちだけでやりくりしていたら、きっとどこかで
線を引いてあきらめたりしたのかもしれません


また、療法食を使ってくださいと、愛猫が亡くなった時のものをご持参いただくことがあります
非常にありがたく使わせていただいております
いただいた品を拝見しながら、どれほど大切にされていたのかもうかがい知ることができます
高齢猫たちを預かってくださってるお宅にお届けしています


4月の終わりからフルマラソンに出ている気分です
なかなか一段落しないまま年の瀬になってしまいました


やれることなどたかが知れてますが、
今も少しづつでも回復したり、ご飯を食べて大満足で眠ってるおチビたちを見てると
がんばらないとなぁとしみじみ思います


この子たち1匹ずつを、それぞれ抱きしめてくれる人を絶対に探したいと思っているわたしです
それから、スタッフさんたちの頑張りにも
ものすごく支えられています



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想う心

2016-12-08 11:20:21 | そらまめのひとりごと
猫たちを譲渡するとき、最後まで飼いきってくださいと
終生飼養を約束してもらっています


いっしょに暮らす家族みたいな子たちですから、当たり前のことですね


もらうときは必ず約束してくれますが
その約束の重みは残念ながら個々に違っています


日々環境も変わりますから、気持ちが変わってしまうのでしょうか
それはそれで、目には見えない譲渡時では量れないことなのです


10年15年20年たっても、変わらない想いでいてほしいと思います


言葉の通じないこの子たちは、どんな理由があろうとも
それを理解することなどできません


ある日突然のように変わってしまう自分の環境に
怯えて悲しんで不安な目で訴えているかのようです


わたしに・・・理由は通じても
この子たちには通じないのです


今まで信じてその身を委ねた相手の理由は、理解することはできません


これから猫を飼おうと思っている人も、すでに飼ってる人も
他人事だなんて思わずに、自分自身に問いかけてみてください


あなたが想う心は本物ですか?
時の経過や、価値観が変わったらその子たちのことはどうなりますか?


いま一度、最後まで飼いきるということの重さを
静かに問いかけてみてください


そして、どうしても飼いきれないとなったのなら
次に委ねる相手を懸命に探すことをしてください
せめて、飼い主だった人間が最後にできることなのです


人としての徳を無くしたくないのなら、やれる努力をしてください


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ひるむことなく

2016-12-08 02:55:12 | 不妊手術・TNR
先日、手術したばかりの子がリリース直後に
交通事故に遭遇するという痛ましい出来事がありました


気持ちがめげてしまったり、この活動に不信感や不安感を持たないように
事故の後すぐにお話しにうかがいましたが・・・


Iさん、ひるむことなく追加の2匹の手術を完了させて合計5匹
捕獲し手術を済ませてくださいました


またご連絡をいただき、さらに追加であと2匹申請したいとのことです
お目当ての母猫が捕まっていないので、どうしてもがんばりたいそうです


乗りかかった舟を降りることなく、最後までやりきりたいという意志の強さ


いろんな方がいますけど、餌をあげていたわけでもないのに
地域の問題だし、自治会はあてにならないと自力でがんばる姿に感動しました


あなたまかせ、人まかせ
自分の悩み事や自分が助けたい内容を、伝えるだけ伝えて
言った本人は何かする気のないというおそまつな相談を持ち掛ける人もいます


人間の持つ本質の部分、根本がすでに違うのかなと思いますが
今回は、大変良い方の現場に入ることができて良かったです

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若さとは

2016-12-07 02:30:07 | そらまめのひとりごと
それこそ保護した子猫を抱えていたり、猫たちの譲渡のために遠方に出向いたり
忙しい日々を送っている会員さんたち


そんな中、なかなか自分の時間がうまく取れなくて
自分に手間をかけられないこともあるね~なんて話題もちらちらと


励まされる言葉を見つけましたよ



若さとは人生のある時期のことではなく、心のあり方のことだ。
 
若くあるためには、強い意志力と、優れた構想力と、激しい情熱が必要であり、

小心さを圧倒する勇気と、易きにつこうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。
  
人は歳月を重ねたから老いるのではない。

理想を失うときに老いるのである。
 
歳月は皮膚に皺を刻むが、情熱の消滅は魂に皺を刻む。
 
心配、疑い、自己不信、恐れ、絶望---これらのものこそ成長しようとする精神の息の根を止めてしまう元凶である。
  
70歳になろうと16歳であろうと、人間の心の中には、驚異に対する憧憬や、

星や星のようにきらめく事象や思想に対する驚きや、不屈の闘志や、来るべきものに対する子供のような好奇心や、

人生の喜びおよび勝負を求める気持ちが存在するはずなのだ。
  
人はその信念に比例して若くあり、疑いに比例して老いる。
 
自信や希望に比例して若くあり、恐れや絶望に比例して老いる。
  
大地や人間や神から、美しさ、喜び、勇気、崇高さ、力などを感じとることができるかぎり、その人は若いのだ。
  
すべての夢を失い、心の芯が悲観という雪、皮肉という氷に覆われるとき、その人は真に老いるのだ。
 
そのような人は、神の哀れみを乞うしかない。

(サミュエル・ウルマン「八十歳の歳月の高みにて」)


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外猫から家猫へ~にゃんた君&ぽこ君

2016-12-06 06:27:51 | お便り紹介
ちびまるさんから久しぶりにご連絡をいただきました
お元気で過ごされていらっしゃるようです


うちのニャンズです。茶トラのぽことキジトラのにゃんたです。





健康でノビノビと暮らして居ます。
2匹共甘え上手で、お話しも上手になりました。目が合うとお腹を見せて撫で撫でをひたすら待っています。(笑)



外で暮らす猫の捕獲の相談を受けて3年半の歳月が流れました
その後、交通事故の子猫を自宅に迎え入れて飼っています


2匹の写真をいただきました
幸せなのが一目でわかります


外で暮らす、いわば野良猫とあたたかい部屋で過ごせる家猫では
当然ながら寿命は3倍4倍違います


ちびまるさんのように、外で暮らしていた子を家の中に入れるのには
かなり勇気もいることだと思いますが、こういう人たちがもっともっと増えてくれたらうれしいです


そして、家猫でありながら、手術もせず首輪もせず、平気で外に出してる飼い主もいます
今どき、そんな原始的な飼い方って飼ってるっていうのかなと不思議な気持ちがするときがあります


交通事故、喧嘩、人からの虐待、ノミダニ、病気、どこかに入り込んだまま出られないなどの不慮の事故


そんなハードなリスクを飼い猫に背負わせることになってること
気づいていないのでしょうか
うちの子に限ってなんて、どこにも保証はありません


野良猫でも、チャンスがあって家の中に迎えてもらえる子もいるのに
行方不明で亡くなる中外飼いの猫たち


どうせだったら、安全安心をお約束してくれる飼い主さんが理想ですよね









コメント (2)
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