現在、病気(FIP)と闘ってるソラ君のことをお話したいと思います
飼い主さんも、ソラ君の保護当時から手元にたどり着くまでの
歩んできた道のりを知りたいと希望されていらっしゃいます
わたしも、あの日のことはどこかで書いておきたいと思っていました
相談を受けたのはわたしではありませんでしたが、5月の終わりにスタッフさんのところに
母猫と子猫の保護や捕獲のことで相談の電話が入ったのがきっかけでした
捕獲前、5月の末に聞いた現場を調査に行きました
1メートルぐらいの水路があり、その脇のわずかな草むらで暮らしていたのです
雨水が流れない日は土管の中で、雨が降れば木の下で猫たちは寄り添って生き延びていたようです
1キロ前後になって野良気質も養われている子猫たちの里親探しが
果たして順調にいくのか不安もありましたが・・・
相談者さんたちは必死です
この場所で失敗せず、1匹も残さずに捕獲しなければいけません
自宅に帰って撮ってきた写真とスケールで測った水路の長さ
草むらの長さを紙に書き出して、頭の中で何度もシュミレーションをします
必要なもの、必要な人員の確保
ある程度考えてから実行に移しました
6月6日のことです。
いつも会に手作り品の売り上げの寄付をくださるAISHAさんが
お友達を連れて助っ人に駆けつけてくれました
ものすごく助かりました
当日いちばん活躍してくださったかも・・・です
詳しい捕獲の内容をここで記載することはやめておきますが
AISHAさんの追い込みのおかげで、わたしが頭の中で描いたとおりに子猫の捕獲が成功しました
わりとあっけなく4匹は御用となりました
ただ、ソラ君だけはすばしっこくて下水管に逃げてしまって、かわいそうでしたが
ホースで水を入れて、出てきたところを網ですくいました。
猫とは思えない声で鳴いていました。
子猫たち5匹をすぐに獣医さんに連れて行きました
この時点では虫下しや体重測定を済ませる簡易的なものでしたが
5匹は相談者さんが連れて帰ってくれました
網ですくったソラ君
わたしたち会では、別腹の黒猫の母親1匹とその子供2匹をお預かりすることにしました
その後連絡をいれたところ、さすがに5匹は厳しくて慣らせないというのです
では・・・
と、9日にキジトラとキジ白の子猫を移動しました
慣らすのが上手な会員さんが預かってお世話してくれました
その後もどの程度慣らせたのか心配していましたが
だいぶなついたというので3匹の黒猫を連れてきてもらったところ・・・
とんでもない
完全に野良猫化しているではないですか!
こりゃ絶対まずいねということになり
2匹と1匹で分けて慣らし作戦をすることになりました
あまりにみんなを守ろうとしていたソラ君が、スタッフに威嚇
爪を出しての攻撃です
ソラ君だけは無理ですと言われまして・・・それではうちですかねぇと
連れて帰ったのが28日だったと思います
1198グラムでした
1匹になったソラ君は正直2日で陥落
たいへんいい子に変身です
シャーの口はしますけど、それがどうしたって感じです
わたしの手を軽く甘噛みすると、すぐに申し訳ないですとべろべろ舐め出してきました
保護猫部屋には、下半身動かないリーナとやんちゃ坊主のラズとタルトがいました
他にも要治療のオデット
新参者のソラ君、わきまえているかのようにおりこうでした
ですが、ソラ君の兄弟たちはお腹の中になかなか落とせない虫がいて
腸内環境が最悪でした
現場の写真を見た先生が、これじゃ無理もないねとおっしゃったのが印象的でした
そこに、新たに来たのがつぼにゃんことココちゃん
6月30日のことでした
ココちゃんは630グラムの小さな女の子で、かなりビクビクしていました
しばらくはケージ暮らし、怖くて怖くてご飯も食べだせずにいました
ソラ君と真向いのケージです
きっとこのときからアイコンタクトしていたかもしれません
みんなケージから出して暮らし始めると、ソラ君はいつもココちゃんをかばっているような感じでした
ココちゃんも・・・嫌なことや大きな音がしてびっくりすると
必ずソラ君のそばに行ってました
やがてオデットが別のスタッフさんのところに移動
目の治療に専念してもらうことになりました
タルトには里親さんが見つかりました
ソラ君とココちゃんの2匹も、7月23日に別のスタッフさんのお宅に移動です
もっともっと人慣れや遊ぶ楽しさを身につけてもらうためです
そして8月7日、運命の出会いが待っていました
新しい飼い主さんとの赤い糸をたぐりよせ、ホームステイになったのです
2匹で行きましたよと、報告をもらったとき嬉しかったです
いっしょがいいなぁってずっと漠然と思っていたからです
1週間の期間を経て、正式譲渡になりましたが
仲良くやってる様子をうかがえて、2匹の幸せな様子を思い描き
ほっこりしていました
あれから季節は夏から冬になりました
今、病と闘うソラ君
何もやってあげられず申し訳なさでいっぱいです
ソラ君が新しいお家に行ったのには、きっと理由があったんだろうと思うのです
そして、病と闘うにも何らかの理由があって・・・
ソラ君が暮らしていた場所の説明や、どんな足跡を残してきたのかお答えしても
ソラ君の病は治るわけではありませんが、過酷な場所で命を落とすことなく
今この時に、たくさんの愛情を受けていられることこそが奇跡のような話なのかもしれません
1日1日を大事に過ごしますとおっしゃってくださって
心から感謝します
安全で安心できる場所を、ソラ君に与えていただいてありがとうございます。
ソラ君の故郷は、今暮らしているところ
抱きしめることのできない日がきても、帰ってくる場所はただひとつです。
ソラ君の時間が心地いいものでありますように
穏やかな時間が過ぎますように
それから、ここの現場は最後の最後にソラ君のお母さん猫の手術が残っていました
10月6日、無事に捕獲して手術を済ませました
耳カットしてリリースしました
相談者の方からも、残りの医療費を受け取ることができています
残念なのは、秋に出産したソラ君たちの兄弟子猫はみんな秋の寒さで死んでしまったと聞いたことです
もっと早く母猫の手術ができていたら、防げたことだったのにと悔やまれます
新しい年がソラ君ココちゃんにとって素敵なものでありますように
飼い主さんも、ソラ君の保護当時から手元にたどり着くまでの
歩んできた道のりを知りたいと希望されていらっしゃいます
わたしも、あの日のことはどこかで書いておきたいと思っていました
相談を受けたのはわたしではありませんでしたが、5月の終わりにスタッフさんのところに
母猫と子猫の保護や捕獲のことで相談の電話が入ったのがきっかけでした
捕獲前、5月の末に聞いた現場を調査に行きました
1メートルぐらいの水路があり、その脇のわずかな草むらで暮らしていたのです
雨水が流れない日は土管の中で、雨が降れば木の下で猫たちは寄り添って生き延びていたようです
1キロ前後になって野良気質も養われている子猫たちの里親探しが
果たして順調にいくのか不安もありましたが・・・
相談者さんたちは必死です
この場所で失敗せず、1匹も残さずに捕獲しなければいけません
自宅に帰って撮ってきた写真とスケールで測った水路の長さ
草むらの長さを紙に書き出して、頭の中で何度もシュミレーションをします
必要なもの、必要な人員の確保
ある程度考えてから実行に移しました
6月6日のことです。
いつも会に手作り品の売り上げの寄付をくださるAISHAさんが
お友達を連れて助っ人に駆けつけてくれました
ものすごく助かりました
当日いちばん活躍してくださったかも・・・です
詳しい捕獲の内容をここで記載することはやめておきますが
AISHAさんの追い込みのおかげで、わたしが頭の中で描いたとおりに子猫の捕獲が成功しました
わりとあっけなく4匹は御用となりました
ただ、ソラ君だけはすばしっこくて下水管に逃げてしまって、かわいそうでしたが
ホースで水を入れて、出てきたところを網ですくいました。
猫とは思えない声で鳴いていました。
子猫たち5匹をすぐに獣医さんに連れて行きました
この時点では虫下しや体重測定を済ませる簡易的なものでしたが
5匹は相談者さんが連れて帰ってくれました
網ですくったソラ君
わたしたち会では、別腹の黒猫の母親1匹とその子供2匹をお預かりすることにしました
その後連絡をいれたところ、さすがに5匹は厳しくて慣らせないというのです
では・・・
と、9日にキジトラとキジ白の子猫を移動しました
慣らすのが上手な会員さんが預かってお世話してくれました
その後もどの程度慣らせたのか心配していましたが
だいぶなついたというので3匹の黒猫を連れてきてもらったところ・・・
とんでもない
完全に野良猫化しているではないですか!
こりゃ絶対まずいねということになり
2匹と1匹で分けて慣らし作戦をすることになりました
あまりにみんなを守ろうとしていたソラ君が、スタッフに威嚇
爪を出しての攻撃です
ソラ君だけは無理ですと言われまして・・・それではうちですかねぇと
連れて帰ったのが28日だったと思います
1198グラムでした
1匹になったソラ君は正直2日で陥落
たいへんいい子に変身です
シャーの口はしますけど、それがどうしたって感じです
わたしの手を軽く甘噛みすると、すぐに申し訳ないですとべろべろ舐め出してきました
保護猫部屋には、下半身動かないリーナとやんちゃ坊主のラズとタルトがいました
他にも要治療のオデット
新参者のソラ君、わきまえているかのようにおりこうでした
ですが、ソラ君の兄弟たちはお腹の中になかなか落とせない虫がいて
腸内環境が最悪でした
現場の写真を見た先生が、これじゃ無理もないねとおっしゃったのが印象的でした
そこに、新たに来たのがつぼにゃんことココちゃん
6月30日のことでした
ココちゃんは630グラムの小さな女の子で、かなりビクビクしていました
しばらくはケージ暮らし、怖くて怖くてご飯も食べだせずにいました
ソラ君と真向いのケージです
きっとこのときからアイコンタクトしていたかもしれません
みんなケージから出して暮らし始めると、ソラ君はいつもココちゃんをかばっているような感じでした
ココちゃんも・・・嫌なことや大きな音がしてびっくりすると
必ずソラ君のそばに行ってました
やがてオデットが別のスタッフさんのところに移動
目の治療に専念してもらうことになりました
タルトには里親さんが見つかりました
ソラ君とココちゃんの2匹も、7月23日に別のスタッフさんのお宅に移動です
もっともっと人慣れや遊ぶ楽しさを身につけてもらうためです
そして8月7日、運命の出会いが待っていました
新しい飼い主さんとの赤い糸をたぐりよせ、ホームステイになったのです
2匹で行きましたよと、報告をもらったとき嬉しかったです
いっしょがいいなぁってずっと漠然と思っていたからです
1週間の期間を経て、正式譲渡になりましたが
仲良くやってる様子をうかがえて、2匹の幸せな様子を思い描き
ほっこりしていました
あれから季節は夏から冬になりました
今、病と闘うソラ君
何もやってあげられず申し訳なさでいっぱいです
ソラ君が新しいお家に行ったのには、きっと理由があったんだろうと思うのです
そして、病と闘うにも何らかの理由があって・・・
ソラ君が暮らしていた場所の説明や、どんな足跡を残してきたのかお答えしても
ソラ君の病は治るわけではありませんが、過酷な場所で命を落とすことなく
今この時に、たくさんの愛情を受けていられることこそが奇跡のような話なのかもしれません
1日1日を大事に過ごしますとおっしゃってくださって
心から感謝します
安全で安心できる場所を、ソラ君に与えていただいてありがとうございます。
ソラ君の故郷は、今暮らしているところ
抱きしめることのできない日がきても、帰ってくる場所はただひとつです。
ソラ君の時間が心地いいものでありますように
穏やかな時間が過ぎますように
それから、ここの現場は最後の最後にソラ君のお母さん猫の手術が残っていました
10月6日、無事に捕獲して手術を済ませました
耳カットしてリリースしました
相談者の方からも、残りの医療費を受け取ることができています
残念なのは、秋に出産したソラ君たちの兄弟子猫はみんな秋の寒さで死んでしまったと聞いたことです
もっと早く母猫の手術ができていたら、防げたことだったのにと悔やまれます
新しい年がソラ君ココちゃんにとって素敵なものでありますように