12月17日、悲しいお知らせが届きました。
ゴマ吉くんが腎不全で亡くなったことを告げるものでした。
2020年の9月に相談を受けてから、41匹のレスキューに取り組んだ
アメショーの多頭の猫たち。
ゴマ吉くんは、その現場の1匹でした。
正直何歳かも定かではありません。
先生にだいたい2~3歳ぐらいじゃないのかな・・・。
そんな風に推定年齢を出してもらいました。
男の子ですが、かわいらしくて女の子みたいでした。
生まれたときから名前もありませんでした。

担当したスタッフさんが自宅に連れてきてくれたときのことを
鮮明に記憶していると、いただいたお便りに書いてありました。
天使が来た・・・そう思ったそうです。

人のぬくもりが好きで、甘えん坊で、優しくて最高だったと
綴られています。

ゴマ吉くんへの愛おしさがあふれるほど、いなくなってしまった事実が
せつなく重たくのしかかっているようでした。

最後に痩せた身体を抱き上げたら涙が止まらなかったとありました。
最後に呼んだ名前は、ゴマ吉くんの耳に心に届いていたと思います。
4年前、多頭の悲惨な現場に入ったとき
生きているけどどこか無表情な猫たちに、
どうしようもなく苦しくなったこと
どこにぶつけていいのかわからない憤りに、
握りしめた拳が震えていたことを思い出しました。
でも、里親さんのゴマ吉くんを想う気持ちは文字から写真から
たくさん伝わってきました。
ゴマ吉くんの居場所はあたたかくて、どれほど優しいものだったか
知ることができました。

ここで、まちがいなくゴマ吉くんは無くした感情を取り戻し
再びよみがえることができたんですね。
幸せな時間をこの子にくださったことに、
家族になってくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
「幸せだったよ、家族みんないつもいっしょだったんだよ」
ゴマ吉くんがいちばん伝えたかったのは
ありがとうの言葉だろうなと思います。

10月に崩した体調を一度は持ち直し、お子さんたちにも
看取ることの大切な意味を教えてくれてたかもしれません。
みんなで育んだ時間は何ものにも代えがたく
ご家族の心の中で宝物になると思います。

また、人間と同じように火葬をして骨を拾ったことが
悲しみを少しやわらげてくれたそうです。
お別れの儀式
そこには大切な意味があって、昔から大事にされてることって
やはりわけがありますね。

ゴマ吉くんは天に還っていきましたが
願っていればいつか必ず、
もう一度会いたい人のところに戻ってくると思うのです。

しばらくゆっくりしたら、帰ってくればいい・・・
ゴマ吉くん、またいつかね
多頭飼育のアメショーたちのことは、そらまめ日記のカテゴリーの中に
記載されています。