そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

悔しいだろうけど

2017-10-31 10:12:33 | 不妊手術・TNR
野良猫の問題にかかわっていると、そこには猫のことだけではなく


様々なご近所の問題やら、人間関係、家族の関係が見えてきます。


外の猫がお腹をすかせているのを見て、気の毒に感じる方は大勢います。


きちんと手術をしトイレも設置し、決めた時間に手術の済んだ猫にだけ餌をあげるようにして


わたしから見ればかなりなレベルで頑張っていると思える方たちでも


理解の無いというか、自分の言い分だけ主張する人が近所にいると


悔し涙を流さなければならなくなります。


しかも、餌をあげているわけではない他の野良猫を見ても


頑張って手術をしてトイレ設置までしているお宅のせいにするのですから


たまったものではないと思います。


猫アレルギーも同じ空間に猫がいるのならわかりますが、道を歩く猫を見て


アレルギーで外に出られませんなどと言う方は、自己防衛のためにセキュリティ完備のマンションとかに


引っ越しすることも視野にいれることってできないものかと思ってしまいます。


日本全国津々浦々、猫を見るたび猫アレルギーを主張する人


アレルギー体質には同情しますが、だから猫を排除してしまえ!と声高に叫ぶのはおかしなことだと思うのです。


猫様ありきでは思っていませんが、あまりにもあまりにも自分の言い分だけを主張するのは


社会人としてどうなのかと・・・。


今回は、そこに持ってきて片側だけの意見を尊重して物をいうような町の上の方も登場です。


もう少し勉強して、双方の言い分をしっかりと聞いてほしいと思うのです。


まして、猫を何とかしないなら、この猫どうなっても知らないからとか


どこかに連れていくからなとか


これ、脅しですね(実際やったら犯罪者です)


そんな言い方しかできない方が町の上役だったことはさらに悔しいことだと思います。


ですが実際、先月3兄弟の1匹が不審な亡くなり方をしている以上


悔しさにこだわるよりも、今は早急にできる対策をしていった方がいいのかもしれません。


話し合いができたらいいのですが・・・たぶんこういう方たちとは平行線のままだと思います。




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思い出した光景

2017-10-30 10:46:05 | そらまめのひとりごと
昨日もひどい雨の中、みなさまが来場してくださいました。


里親希望の方、正式譲渡の手続きの方、寄付の方、相談の方


以前譲渡した里親さんでブログを見て激励にとおっしゃって足を運んでくださった方もいました。


ありがたいことです。


ずっとずっと昔、まだわたしが猫と暮らす会を立ち上げる前のことです。


譲渡会を開催したものの、スタッフはふたり


見に来て下さる方もおらず、参加した猫たちもへばってしまうということがありました。


ちらっとのぞいた通りすがりの人が、なんだ大きい子ばっかじゃないかと、まだ3~4か月の猫に向かって


吐き捨てるように通過したことを、なぜか昨日思い出しました。


この子たちに、本当に縁のある人が現れるのだろうかと焦燥感に襲われながら


悲しい気持ちで帰宅したことがよみがえりました。


あれから10年以上の歳月が過ぎ、いろんなことがありましたが


あの日の最低だと思った譲渡会より最低な譲渡会だったことは一度もありません。


いつもいつも、それよりずっとずっと恵まれているのです。


昨日、わざわざ寄付にいらしてくださったご年配のご婦人


ミルク飲みの仔猫の相談を受けたのですが、結局は預けた動物病院の看護士さんが飼ってくれることになったのだとか。


それでも、わたしに相談することで心が軽くなって


目の前が開けたお礼をどうしても言いたかったそうです。


わたしの努力でなくこの方の助けたい気持ちが仔猫を救ったのですが・・・。


次の子を助けるための寄付をいただきましたので、大切に使わせていただこうと思います。


こんな風にいろんな方との縁を紡ぐ譲渡会。


でも、どんなに良くなっていってもあの最低だと泣きそうになった日を忘れまいと思いました。


ふとあの光景を思い出させてもらえたのも、何か意味があるのかもしれません。


当たり前のことなど絶対にないのだから、どんなときもできる努力やみなさんへの感謝を


忘れてはいけないと改めて思わせてもらった気がします。


それから、いつもわたしを助けてくれるスタッフさんたちにもありがとうです。



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洗濯機壊れました

2017-10-30 10:33:22 | そらまめのひとりごと
これだけ毎日何回も洗濯機回していたら、無理からぬことですね。


エラー表示。


壊れちゃったみたいです。


あわててランドリーに行って、あわてて電気屋さんに走りすぐに購入。


11月3日に持ってきてもらうことになりました。


しばらくランドリー通いかぁ。。。


今、洗濯機が無いのはめちゃめちゃ痛いですが、これも人生の修行の一環かもしれません


わが家の洗濯機、長い間がんばってくれました。


ありがとうです。


買い替え時だったんですね。


洗濯のやたら多いうちでさんざんこき使われて(猫のフリースとかが多いから)・・・よそで買われていたら


こんなに酷使されなかったのかもしれません。


お疲れさまでした。





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10月29日(日)の譲渡会inスカイポート高丘

2017-10-29 02:27:53 | 会からのお知らせ
今回デビューの子猫たちもおります。

みなさんのお越しをお待ちしています


静岡県浜松市近郊で新しい飼い主さんを希望しています


猫たちの新しい飼い主さんを探す会を開催します


すでに飼っている方で2匹目3匹目を考えている方

これから家族に迎えようとしている方
浜松市およびその近郊で希望者さん、お待ちしています。


ただし飼うためには条件がありますので、
こちらとのお約束を守っていただける方にお譲りしています

10月29日(日)の譲渡会は
高丘スカイポートさんの2階で
11:00~14:00開催です


譲渡会場案内一覧


ご希望の方はここをクリックしてください

  ↓ ↓ ↓



また、猫と暮らす会ではご寄付の品もお願いしています


i/d缶・a/d缶 i/dドライフード (体調不良の子たちに食べさせています)

猫砂でできるだけ粒が細かい物・子猫大人猫用フード・チュール・ウエットテッシュ・保湿用ティッシュ・ペットシーツ








保護した子猫たちの具合が良くなくて体調不良の子猫をたくさん抱えています
医療費がかさんでいますので
ぜひみなさまのご支援をお願いしいます


猫と暮らす会
ゆうちょ銀行~ゆうちょ銀行
記号12300 番号14286051


銀行からお振込みいただく場合は、こちらの番号をご利用ください
ゆうちょ銀行
店番238 番号1428605


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世にも奇妙な体重計

2017-10-29 00:26:06 | そらまめのひとりごと
助けるときは、キャパシティやこちらの受け入れ可能な状況により判断しています。


10月19日の木曜日に何とかならないかと相談のあった6匹の仔猫たち。



400グラム超えていて離乳食を食べられるのなら引き受けましょうということに・・・。


体重計測も420グラム、離乳食も必死で食べるということで引き受けることにしました。


ところが、ところが。


自宅に帰って体重を計るといちばん大きい子でも380グラム


一番小さな子は250グラム




しかも、離乳食・・・まったく自分じゃ食べません。


わが家には、他にもりんどうちゃんというその日まだ210グラムのミルク飲みが手元にいましたし




体調がまだまだ怪しい黒猫と白猫のペアを抱えていましたが。


猫移動してこの子たちのお世話をしないとどうにもならなくなりました。


体調不良ですがやや大きいチーム4匹を会のベテランスタッフさん宅にお願いしました。


その日からわたしは総勢7匹の子ヤギたちのお世話に追われることとなりました。


通常の勤務もあり、捕獲の相談や現地調査もあり


当然、な~んちゃってではありますが主婦の顔もあるわけです(これはほとんどないともいえますが)


子ヤギたちの大合唱の中・・・布団で寝る日がなくなりました。


夏場に向かってお世話するときは室温をエアコンで調整するのですが、冬に向かっての今は


ミルクやお尻の世話以外に、湯たんぽやカイロをセットしなくてはならず


しかも下痢で脱水気味で点滴したりすると1回のお世話に2時間も時間を取られてしまいます。


洗濯の量も半端なく、ペットシーツの使用もものすごくてゴミ箱がすぐにいっぱいになります。


この子たちのことだけでもありませんが、病院通いも日課になっています。


あと2週間くらいで脱出予定ですが、けっこう体力気力もギリギリです。


受験勉強を思い出し・・・なんだか追い詰められたこの感じが快感になってきたかもしれません。


そんなわけで、10月もハイスピードで過ぎています。


体重計測の間違いですが・・・この子たちにすればなんともラッキーだったわけです。


そういう運命だったんですね。


引き受けたからには、そういう運命でたどり着いた縁を大事にして


佳き飼い主さんの元に行けるように頑張るしかありません。


長雨や台風や急な冷え込みやらで、誰にも知られずに命を落とす子の方が多い中


運命のふるいにかけられても必死で網目に張り付いていたわけですから、大切にしなくてはいけませんね。


さてさて、この子たちを計った体重計ですが、その後別のものでいろいろ計測してみても


狂ってはいないとの話です。


子猫たち、話を聞いていたのかな。


残念ながら、1匹は体重が思うように増えず下痢がひどいので入院することになりました。




母猫が飼育していたら放棄したかもしれません。


猫は、育ちにくい育たないとなると、育つ子を優先しますから


置いてきぼりや見過ごされて放置される子だったかもしれません。


多頭で出産している理由は途中育たないことも想定していると言われています。


最後に1匹残ればいいという考え方で種の保存をはかっているわけです。


さて名前も考えてあげないと気の毒なのですが、なかなか・・・思いつかずにいました。


入院中の子はアメショみたいな柄なのであめちゃん




7匹目の子猫は別腹のりんどうちゃん




あめ・・・からはじまって・・・りんどう、でつながる名前を考えてみました。


雨にうたれて咲く花りんどう


あめちゃん・にぃちゃん・歌ちゃん・レテちゃん・咲ちゃん・花ちゃん・りんどうちゃん


これなら、物覚えの悪い私でも忘れないです。


最近名前も覚えられなくて、兄弟の名前は何かのシリーズとか関連性のあるのにしてねと


スタッフさんにも注文いっぱいです。


ブログ更新もままならなくて、ヘロヘロしてますが、


無事に7匹の子ヤギたちがデビューできますよう、応援して下さい。






外にいたら確実に命はありませんが、わが家でもけっこうスパルタでお気の毒様な子猫たちです。




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10月22日(日)の譲渡会inペッツマート入野

2017-10-22 02:13:11 | 新しい飼い主さん探してます
天候によって終了時間を変更する可能性があります

ご来場の際はお気をつけてお越しください



今回もたくさんの子猫が参加します
デビューの子もいます


新しい飼い主さん募集中

ご希望の方はここをクリックしてください

  ↓ ↓ ↓





参加の子猫たちは、譲渡やホームステイが決まった場合のみ、抱っこしたり触っていただくことができます。

会場が狭いため対応に不手際があるかもしれませんが、あらかじめご了承いただきたいと思います。
子猫たちの安全のためにもご理解下さい。



現在会では、体調不良の子猫をたくさん抱えています
医療費がかさんでいますので
ぜひみなさまのご支援をお願いしいます


猫と暮らす会
ゆうちょ銀行~ゆうちょ銀行
記号12300 番号14286051


銀行からお振込みいただく場合は、こちらの番号をご利用ください
ゆうちょ銀行
店番238 番号1428605



静岡県浜松市近郊で新しい飼い主さんを希望しています


猫たちの新しい飼い主さんを探す会を開催します


すでに飼っている方で2匹目3匹目を考えている方

これから家族に迎えようとしている方
浜松市およびその近郊で希望者さん、お待ちしています。


ただし飼うためには条件がありますので、
こちらとのお約束を守っていただける方にお譲りしています


10月22(日)11:00~14:00

ペッツマート浜松店2階(入野)

浜松市西区入野町9446-1




ご希望の方はここをクリックしてください

  ↓ ↓ ↓



また、猫と暮らす会ではご寄付の品もお願いしています


i/d缶・a/d缶 i/dドライフード (体調不良の子たちに食べさせています)

ペットシーツ・猫砂(木・おから)でなるべく細かい物・子猫大人猫用フード・チュール・ウエットテッシュ・保湿用ティッシュ







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これがほんとのウルトラセブン

2017-10-22 02:05:10 | 新しい飼い主さん探してます
子猫を育てている方は、普通に見慣れた光景ですが


知らない方は『ええええええ~となるのかもしれません


これぞまさしくウルトラセブン




これがほんとの?ウルトラセブン




ついに、デビューです
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どうしてもの悲願

2017-10-21 05:44:14 | 不妊手術・TNR
10月2日に亡くなった黒猫のロゼの兄弟たち2匹は、


下痢したり吐いたりの胃腸障害を乗り越えて元気印になってきました。




自力でご飯もよく食べるようになりました。


長いトンネルを抜けた感じです。




ロゼの分も幸せにしたいと思うのと同時に、どうしてもやらなければならないのが


この子たちの母猫の手術でした。


そして先日、母猫と春生まれの姉妹猫の手術が終わりました。






これで、この場所ではロゼと同じ悲しい思いをする子は産まれません。


子猫の里親探しだけをしていても、終わりにはならないのです。


猫の繁殖力は数といい、そのスピードといい、驚くものがあります。


迷うことなく避妊手術をしてほしいと思います。


かわいそうな猫に餌をあげる優しさは、ひとつまちがえたら繁殖の手助けをし


むしろ殺処分の数を増やすことになるのです。


自然淘汰だのなんだの言う方は、その意味を理解してみてください。


寒さで死んでいくこと


タヌキやハクビシン、カラスに捕食されること


交通事故で死んでいくこと


病気で死んでいくこと


すべてを防ぐことはできなくても、その数は努力で減らしていけるのです。


みんなが心がけてくれさえすれば、野良猫の避妊手術が当たり前になってくれれば


悲しい出来事は減っていくのです。


今回、2頭の手術が完了し報告書を手にしたとき・・・・小さなロゼを想い、こみあげるものがありました。


どこにぶつけていいのかわからない思いでしたが、少しだけ貴女に届いたかな。


つかえていたものが下にスーッと落っこちていくみたいな感じがしています。


そのあと、お母さんとお姉さんが段ボールで身を寄せ合って眠ってるのを確認しました。


仲良く元気で暮らしてほしいと思いました。




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チョコちゃん☆よく頑張ったね

2017-10-21 04:44:29 | 天に還った猫たち犬たち
昨年11月の終わり


チョコちゃんは白猫のバニラ君と一緒に先住猫の茶とらのプリン君がいるKさん宅の子になりました。




みんな猫と暮らす会の卒業生です。






チョコちゃんは、手のひらサイズの生後1か月ぐらいのころ引き取って


わたしの手元で育ててきました。






他のおチビたちとわぁわぁやって過ごしたことが懐かしいです。







撮影会もしてもらって、可愛い写真もたくさん撮った日のことを今でもはっきり覚えています。










そのチョコちゃんが、FIPの確定診断を受けたのが今年の8月のはじめのことでした。


ママさんはじめお嬢さんたちも、最後の最後までチョコちゃんのために手をつくし


たくさんの愛情を注いでくれました。


丁寧な文面や写真から、チョコちゃんがどんな状況であっても幸せなんだと思えました。


ありがたくて・・・いつも感謝の心で拝見していました。


そのチョコちゃんが、ご家族の見守る中静かに息を引き取ったと連絡をもらいました。


10月7日(土)の夜のことです。


頑張ってるとお知らせいただいていたので、もっともっと生きてくれるのかと、


もしやFIPはまちがった診断だったのかもしれないと思ってしまうことも・・・。


そう思いたかったんですね。


腹水も溜まっていたようで、この病気の怖さを改めて思い知らされたわたしです。


それからしばらくして、チョコちゃんのために購入した療法食を送ってくださいました。


箱を開けて・・・フードを手にした途端、涙が止まらなくなってしまいました。


可愛らしかったチョコちゃんのこと、そしてその子を大切に想ってくださったご家族のみなさんのこと


チョコちゃんを想って購入したフード入りの箱から、愛情がたくさんたくさん溢れ出てきて


たまらなくなってしまいました。


これなら、あれなら食べてくれるかも、身体にいいものをといろいろ購入されていたのが一目でわかりました。


自分の手元で手塩にかけた子の死を聞くのは、悲しいことです。


でもこの世で過ごした時間は短かったけど・・・大事にしてもらえて、チョコちゃん幸せだったと思っています。


ありがとうございました。


どんな病気になっても変わらない、いえ、それまで以上の愛で守ってくださってありがとうございました。


チョコちゃん、またね




苦しくない世界で、また前みたいに跳んだりはねたり、愛くるしさMAXだね





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白菊ちゃんとりんどうちゃん

2017-10-18 02:19:40 | 天に還った猫たち犬たち
10月5日の木曜日


3匹のミルク飲みの仔猫が母猫に飼育放棄されている話が舞い込んできました。


目も開いてないし、死にかけてる、体温は低くて冷たくなってますという電話です。


わたしは用事で西区のはずれに来ていましたが、大急ぎで待ち合わせ場所に向かいました。


2日ほど前、授乳中かもしれないメス猫が捕まった相談を受けていました。


2度と捕まらない野良気質のその子の手術は絶対しなければいけませんから


術後すぐに元の場所に戻してもらっていましたが・・・・。


伝え方が悪かったのか、現地に行った相談者さんがミルク飲みの仔猫たちを見つけ


触ったり自宅から猫ベッド(ほかの猫が使用済みの臭い付き)を持参して、ご丁寧に仔猫たちを


その中に入れてあげたというのです。


他の猫の臭い、そして人間の臭いのする中に入った仔猫たちの場所に母猫は戻ることはありませんでした。


飼育放棄したのです。


その前日は雨、しかもぐっと気温は下がり寒い夜でした。


お腹もすき、身体も冷えて仔猫たちは死ぬしかない状況になってしまったのです。


心の中で『いい加減にして』と叫んでいましたが・・・後の祭りです


無知ほど怖いものはありません。


でもその無知をそのままにしたのは他の誰でもないわたし自身なのです。


待ち合わせ場所で・・・1匹は亡くなっているのがわかりました。


あとの2匹も虫の息でした。


これほど冷たい仔猫にかつて触ったことはありません。


すぐに受け取ると、2匹をお腹の中に入れて車の温度をMAXにして自宅に急ぎました。


頭の中で帰宅してからすることを反芻していました。ロスの無いように落ち着け、と何度も何度も自分に言い聞かせていました。


洗面所でお湯を出し、レンジでお湯を沸かし


あったまってきたお湯をためると2匹を思いっきりつけました。


身体を温めないと・・・・。


動きの止まりかけた2匹の身体はなかなかあたたかくなりませんでした。


もうだめか


それでももう少し温度を上げてつけていました。


しばらくして1匹が泣き出しました。


わりとはっきりした声です。


それからバスタオルでくるんで、その間にミルクを作ってカテーテルで3CCのミルクを挿入しました。


それからは、2匹をずっとドライヤーで温め続けました。


もう1匹も弱々しく泣いてくれました。


もしかしたら、生きるかもしれない


その後5CCほど点滴もしました。


それからは、ずっとカテーテルで定期的にミルクを挿入です。


いったん低体温症になった仔猫は無事に育たない可能性が高いのですが、あきらめるわけにはいきません。


どうして、ミルク飲みがいるかも、声がするかもと聞いたとき


ちゃんとアドバイスしなかったんだろうかと、自己嫌悪でした。


長い長い時間がはじまりました。




結局、2匹のうちの白い女の子白菊は日付が変わった10月6日金曜日


真夜中の2時半に逝ってしまいました。


身体は温まり、お腹もすいてはいなかったと思います。


110グラムだった体重は116グラムまで増えていました。


力尽きた白菊にごめんねしか言えませんでした。


申し訳なさ過ぎて、自分のふがいなさに腹がたちました・・・。


添えた花の大きさで、この子がまだどれほど小さかったのかがわかります。




寒い夜、母猫の来ない夜


謝り切れないことをしてしまいました。






その後もう1匹のりんどうちゃんは、頑張っていました。


ところが、14日の土曜日、急に低体温になり入院です。


先生に預けるとき、これが最後かもと思いました。


でも、さすがさすがの獣医さんです。


無事に体温も戻り、元気な泣き声でりんどうちゃんは退院です。




わたしはまたまた睡眠不足の日々に突入していくわけですが、何とかりんどうちゃんだけでも


無事に育て上げて佳き縁を結ばせてあげたいと思います。




低体温になった子は育つ過程で臓器不全になることがあるそうですが


なんとしても乗り切って大きく育ってほしいです。


今は200グラム。


少しずつでいいから育っていってね。




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癌と闘ったさくらちゃんのこと

2017-10-17 23:17:52 | 天に還った猫たち犬たち
昨年の10月26日はわたしの愛猫サラちゃんが旅立った日です。


逝ってしまったときの言い知れぬ淋しさ・・・大きな何かが心の中から抜け落ちてしまったみたいな


秋の風が、染み入るような毎日でした。


この季節の風はこんなに冷たいんだと初めて思いました。


そして、その日。


1匹の殺処分に持ち込まれたメスの老猫が・・・あるひとりの女性Kさんの目に留まり


奇跡的に生きるチャンスを与えられたのです。


推定15才


普通ならだれもこの子を自宅に連れて帰ってくれることなんてないのです。


でも、そういう縁だったんですね。


うちの子に迎えますと、彼女のキャリーに入れてもらえました。


すでに亡くなった高齢の飼い主さんの魂の祈りが、この子を助けたのかもしれません。


さくらちゃんという名前ももらって、新しい生活が始まったのです。


三毛猫のさくらちゃん。


若い先住の猫たちのいざこざにも、我関せずのマイペースな子だったようです。



3年も5年も生きそうだね~と話していました。


階段もすたすた登り、かわいいいたずらもして、よく食べてよく眠って



元気印のおばあにゃんでした。


そのさくらちゃんに徐々に異変が起きたのは初夏のころからでしょうか。


顔に元々開いていた穴が広がって、少しづつ骨が溶けるというか皮膚が崩れてきてしまいました。


何が起きているのか・・・。


獣医さんもどうにも対処できないようでした。


はっきりした穴が開いても、さくらちゃんはがんばって自力で食事を摂れていました。


内臓が丈夫で生きる意欲に満ちたおばあにゃんでした。



穴はどんどん広がっていったのですが、それに伴なってさくらちゃんの生きるエネルギーを


まざまざと見せつけられるかのようでした。



この状態でよく・・・。



お世話するKさんもすごい人だなぁと感心していました。


さくらちゃんの話をするときのKさん。


さくらちゃんがたくさん愛されていることが伝わってきて、心があたたかくなりました。


途中点滴のやり方を教えてとさくらちゃんといっしょに来てくれましたが


高校生の息子さんも一生懸命でした。


しっかり家族の一員になれているのです。過ごした時間ではなく、家族に迎えたときの年齢でもなく


もっと深い深いところで繋がっているのを感じました。




最期まで頑張りぬいたさくらちゃんは10月5日の朝、眠るように天に還っていきました。


息子さんを送るために10分ほど家を空けたその間に・・・。




逝くところを見せたら、Kさんがきっとパニックになると気遣ったのかもしれません。


それはさくらちゃんか、さくらちゃんを大切に飼っていた元の飼い主さんの


ありがとうの代わりだったのかもしれません。



秋桜をたくさんいれたママだけど、入れすぎてサクラちゃんが見えなくなっちゃったと

泣きながら話してくれたこと、天国で聞いてたかな


亡くなる直前までトイレに行こうとし、食べようとし・・・苦しい姿を見せることはなかったそうです。


愛おしい子の苦しむ姿を見ることほどつらいものはありません。


安らかでという祈りは聞き入れられ、静かにゆっくりと天に還れたようです。


1年でたくさんの思い出を残したスーパーばあちゃん。


生きるすごさを教えてもらった気がします。


生き抜くということの意味を改めて考えさせられて、胸の奥が熱くなりました。


たくさん驚かせ、たくさん笑わせてくれました。





普通のカラーだと傷が痛そうだからと、食べたくもないカップ麺をあわてて食べて、

あとから胃が痛くなったママのこと覚えててあげてね




わたしからもありがとうと言わせてね。


さくらちゃんを引き取ると聞いたとき、


Kさんの背中を押したのがさくらちゃんの目力だったのか表情だったのか、今となってはわからないけれど


踏み出す勇気と1歩を与えた貴女の魔法


ひとりの人間の心を変えてしまうなんて


まさに運命の出逢いだったんですね。




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わからないことの裏側

2017-10-16 01:36:45 | いっしょに考えたいな
今となってはもはや誰にもわからないことです。


それが単なる事故だったのか、それとも人の手によるいわば虐待のようなものだったのか・・・。


おかしいと思うこと、追及したくなることはたくさんありますが、手立てはありません。


この子たちは人の言葉を話しませんから、どうしたのかを伝えるすべがありません。


痛々しく、生々しい身体についた傷跡から、この子たちの身に起きた出来事を推察するしかありませんが


憶測・・・でしかありませんね。


生きて手元にたどり着いてくれた奇跡を、天に感謝するのみです。


思いっきり楽しくて明るい未来が開けるような名前をつけてね


スタッフさんにはそうお願いしました。





【パピコちゃん】







この子は保護した当時、舌ベロが真っ白でした。


カリシかと疑われましたが、実は翌日白かった部分の舌ベロが無くなりました。


先端部分が壊死して取れました。






原因は不明です。


熱した油のようなものを舐めたのでは?と思われますが、あくまで思われるとしかいいようがありません。


スタッフさんの懸命のお世話で、食べること飲むことの訓練をして


譲渡をかけられるまでになりました。


それは、1行で片付けられるような簡単なことではありません。


体調不良も加わって保護が1日遅れていたら・・・もしかしたらこの世にいなかったかもしれないほどで


そこからの復活です。


この子の生きたい力が佳き縁を紡いでいったのかもしれません。


パピコちゃんは、舌の先端が無いので、毛づくろいとかがうまくできませんから


里親さんに名乗りをあげて下さる方は、お手入れのマメにできる方が理想です。


言い換えれば、こまめにお手入れさえやっていただけるのなら日常生活


食べることや遊ぶこと、排尿排便に問題はまったくないということです。


良縁が舞い込むと嬉しいです。





それから、身体にペンキがベッタリくっついて剥がれないどころかシンナー臭さの抜けない兄弟


【ミルク】と【マシュマロ】


かかりつけの獣医さんの好意で、保護当時3日ほど預かっていただきました。


退院後も毎日のように病院通いが続きましたが、スタッフさんも気合を入れてくれました


マシュマロは体調も整い、自力でご飯もしっかり食べられるようになりました。


ですが、ミルクが復活したかと思いきやまた逆戻りです。



低体温になり食欲もなく、ついに入院になってしまいました。


400グラムに満たない小さな体で必死で生きていたいと頑張っているのです。


ペンキが張り付いた時のこの子のことを考えるとたまらないものがあります。




元気に復活してくれるように今は祈ろうと思います。


オッドアイのミルク


元気になれば、きっと暮らしたいと思う希望者さんがたくさんあらわれるから頑張ろうね






そんなこんなで、毎日毎日どの子かが受診している猫と暮らす会


金木犀の香りとともに、冷え込みも増しはじめてきました。


野良猫で生まれてきただけでも悲しいことなのに、誰かの手でひどい目に遭ったりすることがありませんように。


人は、限りなく優しくなれる生き物なのですから。


弱いものに差し出す手は温かく、慈愛に満ちたものであってほしいと思います。




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10月15日(日)の譲渡会♡スカイポート高丘

2017-10-15 08:02:59 | 会からのお知らせ
今回の譲渡会場が高丘でエアフェスタと重なっています。

かなり道路が混みあいますのでお気をつけてお越しください。

また、デビューの子猫たちがたくさん参加予定です。

みなさんのお越しをお待ちしています


静岡県浜松市近郊で新しい飼い主さんを希望しています


猫たちの新しい飼い主さんを探す会を開催します


すでに飼っている方で2匹目3匹目を考えている方

これから家族に迎えようとしている方
浜松市およびその近郊で希望者さん、お待ちしています。


ただし飼うためには条件がありますので、
こちらとのお約束を守っていただける方にお譲りしています

10月15日(日)の譲渡会は
高丘スカイポートさんの2階で
11:00~14:00開催です


譲渡会場案内一覧


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また、猫と暮らす会ではご寄付の品もお願いしています


i/d缶・a/d缶 i/dドライフード (体調不良の子たちに食べさせています)

猫砂でできるだけ粒が細かい物・子猫大人猫用フード・チュール・ウエットテッシュ・保湿用ティッシュ・ペットシーツ








保護した子猫たちの具合が良くなくて体調不良の子猫をたくさん抱えています
医療費がかさんでいますので
ぜひみなさまのご支援をお願いしいます


猫と暮らす会
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頑張り時ですから

2017-10-15 07:02:35 | そらまめのひとりごと
100グラムちょっとのおちびから、体調不良でお預かりのステイっこ


虐待を疑われた子猫の移動・・・預りスタッフさんの猫の移動


もちろん日々、不妊手術の相談や病院の手配、受け渡し


次々入っているスケジュールの合間に、子猫たちのお世話


突発的な受診、もちろん会の子猫たちの日々の健康管理


などなど・・・


先週半ば、ついに吐き気が止まらなくなり受診 ☜ 私が


そのまま発熱していつもの膀胱炎になり、半日ゆっくりできましたが


翌日からはまた普通の日常


無理してるなぁって思うのですが、10月のこの時期、できるだけがんばらないと


来月は子猫の相談が極端に減ってきます。


10月は頑張り時、できる限り助けてあげたいと思うわけです。


譲渡会やホームページは担当のスタッフさんたちが、これまた必死で頑張ってくれているのです。


やれることを精一杯がんばるしかない時期です。


正直、わたしが言うのも何なんですが、スタッフさんたちはすごいなぁと思います。


貸し出しキティケージとかの袋を作成し、昨日も持ってきてくれました。


針と糸を見ると手が震えてしまうようなわたしからすると、これってすごいです。


ブログ班も、みんなで集まっていろいろ考えていたみたいです。


忙しい時間を縫って、会を盛り上げてくれています。


『おかげさま』で成り立っていることばかりです。


残念なことに力尽き天に還っていった子たちのことも記載予定です。


こんなにがんばっていた子がいたことや、寄り添ってくれた方がいたことを


みなさんにも紹介しておきたい、と思っていますが・・・。


おばはん(わたし)の体力不足、時間不足でたどり着けなくて申し訳ないことだらけの今日この頃です。






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気の毒な猫を見かけたという方へ

2017-10-09 04:27:24 | いっしょに考えたいな
こんなお問合せをいただきました。


10月7日の夕方、交通量の多い交差点を雌の猫が横断していて

その子が相談者さんにすり寄ってきたんだそうです。

警戒心の無い、あきらかに人に飼われていたと思われる猫のようです。

空腹であまりにも不憫でせめてご飯ぐらいあげるべきかどうかという内容でした。



本当にこの猫ちゃんは気の毒だと思います。

もし、できるのなら中途半端なご飯のあげ方をするのではなく、ご自宅に連れ帰って餌をあげたり

できるのなら受診して便の検査や、身体の虫をチェックして落としてあげるのがいいと思います。

あきらかに捨て猫というくだりもありましたので、証拠はすでにないとは思いますが

警察に届け出ておくことや、最寄りの行政機関(保健所)などで探している人がいないかどうか

調べてもらうのもひとつの手立てだと思います。



自宅に連れ帰っても飼うことができないのなら、身体検査をしてから里親さんを探してあげてもいいかもしれません。

ケージなどを準備して室内に入れたり、一時的に預かってもらえる友人知人を探してみて下さい。



気の毒に思ってご飯をあげたいのは人情ですし、その気持ちは優しさからだと思うのですが

万が一、この子がそこで餌をもらうことで自力で元の家に帰ることができなくなることも考えられます。

捨てられたのではなくて、自宅から逃走しただけということもまったくゼロではないことなのです。

また、ご近所の方に何軒か確認してこの近くの猫ではないのかとか、いつごろからいるのか調べてみるのも方法ですね。



餌だけをあげてしまうことで、手術していない猫の場合、繁殖してしまったり

糞尿の問題でご近所の方たちから苦情が出るケースもあります。

相談者の方が、どこまで何をしてあげたいのか、やってあげたいと思っても

実際できるかどうかの現実的な課題もたくさんあると思います。



よく考えて、ベストな方法で対応してあげてください。

もし手元に一時的に保護して里親さんを探したいということになったときは、もう一度お問合せフォームからご連絡下さい。









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