そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

不妊手術100%達成 令和3年度譲渡猫

2023-03-26 15:31:42 | 不妊手術・TNR
令和3年度/2021に譲渡した猫たちの不妊手術ですが
ついに100%達成となりました。

途中経過を報告させていただいたときは、
病気治療やアルコール中毒などで未手術の子が4匹いました。

450匹譲渡されていますが、4匹は獣医さん受診中で
手術できる日を待っていたわけです。

もちろんわたしたちは、どうしても手術に臨めない体調の子は
様子をみてもらっています。
中には深刻なケースもありますから。

そんなときは、脱走対策に十二分に気をつけてもらって
発情期を乗り切ってもらうしか方法がありません。
何度も発情し、気の毒だと思いつつも
全身麻酔に耐えうる身体にならなければ、手術はできません。
また無理にやってもいけません。

人間側の都合なら、都合がつき次第手術してもらうように
各担当者さんから連絡を入れてもらっています。

そして、つい先日。
未手術だった4匹の最後の子の里親さんから、
ようやく手術することができましたと嬉しい報告をいただきました。

まだ抜糸はこれからですが、手術できる身体に戻ったことが
何よりうれしいし、一時は大変な状況だったにも関わらず
一生懸命愛情を注いでくれた里親さんに心から感謝しています。

令和3年度に譲渡した猫たちは、おかげさまで
みんな佳き縁に恵まれ、きちんと手術までしてご報告をいただけました。
やるべきこと、守るべきことができることも
優良飼い主さんの条件です。

人間と猫が、室内でうまく暮らしていくには
やはり去勢手術、避妊手術はかかせません。
そして、手術していれば、室内のみで飼育することが非常に楽になります。
この場合の室内は、ベランダにも出さない、
リードでお庭で日向ぼっこもさせない、
つまり、完全なる室内のみの飼育を言います。

譲渡した猫たちの、これからが明るく幸せであるようにと願います。
そして、飼ってくださった里親さんたちの生活も
心豊かで潤いに満ちたものであることを祈っています。

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マンソン裂頭条虫

2023-03-25 14:40:01 | 病気&事故の話し/猫編
お腹からへんなひも状のが出ていると相談を受け
写真を送ってもらいました。



自宅に来るようになった猫で、野良猫なのか飼い猫なのかわからなくて
しばらく様子を見てもらっていた猫です。



写真を見て、マンソン裂頭条虫だと思われたので
急いで捕まえてもらうことを提案。

手術そしてマンソン対策をサクサクとしていただきました。

素早く対応してくださったおかげで、この子はすっきり暮らしていけます。
たぶん、食べるものを探して蛇やカエルを捕食していたせいですね。



ここにたどり着いたおかげで、これからはキャットフードをもらって
生きていくことができるようになりました。

にしても・・・マンソン裂頭条虫の長さといったらおそるべし。
1m、長いと2mにも成長します。
こんなのお腹で成長してたのかと思うと、気の毒で気の毒で・・・。

わたしも、今は別の世界にいっちゃったイオンちゃんのお腹から
これが出たときは、びっくりでした。
田んぼの真ん中で捕獲しましたが、子猫ながら生きるのに必死で
カエルとか採って食べていたのがわかりました。
がんばっていたんですね。

マンソンが見つかったと聞くたび、イオンちゃんのことを思い出し
過酷な環境で必死だったんだなってけっこうしみじみしちゃいます。

人にはうつりませんから、安心して治療してあげてほしいと思います。

さて、猫と暮らす会でもマンソン裂頭条虫が出てきた子たちが大勢いて
スタッフさんがリアルな写真を送ってくれています。

見たくない人もいると思いますが参考までに。






一刻も早く、治療してあげたくなりますよね。
蛇やカエルのいる地域で保護した猫たちは、たいがいこの虫がいます。
治療すれば、すっきり治ってしまいます。

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妊娠してる猫たち

2023-03-23 22:12:19 | 不妊手術・TNR
先月終わりぐらいから、捕獲した雌猫のお腹に
赤ちゃんがいることが多くなり、今はその大きさもかなりです。

もちろん、生まれた子すべてに里親探しができるのなら
それはそれで本来はいいことなのだろうと思いますが。

現実問題は違います。
まず、すべての赤ちゃんが無事に産まれてくるかどうかもわかりません。
未熟児だったり、奇形だったり・・・。
そうすると母猫は仔猫の飼育を拒否したりします。

もともと、無事に大きく育つであろう仔猫しかお世話をしないのです。

5匹6匹と数多く生むには生むだけの理由があります。
最終的に1匹か2匹が大人に成長できれば子孫は残るわけですから
育たないとわかれば、母猫は簡単に見捨てます。
実際は簡単かどうかはわかりませんが、育てないわけです。

ただでさえ、ワンオペですから
雌猫は本当に大変な育児をこなさないといけなくなります。
中には、生んだ仔猫すべて丸っと飼育放棄してしまうケースもあります。

これは母猫が育児をするケースのことで
人がへその緒のついたミルク飲みのお世話をするとなると
正直、ほんとに大変な手間と体力と時間と
そして開けたらすぐに無くなってしまうミルクの代金が
半端ないわけです。
しかも無事に育てきれるとも限りません。

また、無事に育ったとして育った猫たちの里親さんを探すのだって
かなりの根気とエネルギーが必要です。

そこに多大な時間や労力、費用をかけることを考えれば
まずは生ませないように手術をしていくことの方が
ずっとずっと大切だと思います。

妊娠していたとしても、手術をやってくださる先生方も大勢います。
妊娠してる猫たちの手術をするのは、先生方がいちばん嫌なはずなのに
大切なことだし必要なことだからと、受けてくださいます。

産まれてからカラスに持っていかれたよとか
ここの現場は蛇がいるんだよとか
狸が餌を探していたとか

生きながら餌になるくらいなら、きちんと手術をしてあげるのに
越したことはありません。
頑張らなくていい身体にしてあげることが、猫にも
猫がいる現場の人にとってもいいことだと思います。

手術したらかわいそうだとか、ひどいこととか
そんな風に言う人もいますが。

餌になったり、育児放棄されたり、ときには人の手によって
殺処分されたりするのはかわいそうじゃないのかなと
逆に質問してみたくなります。
自分たちの目の前で、そういうことが起きなければ関係ない
そんな風に思っているんでしょうか。

妊娠してましたと聞くたびに、
産まれることのなかった仔猫たちのことを考えます。
もちろん、ごめんねと思わなかったことは、一度もありません。

でも、きちんと行く末を守れない以上
今は、手術の選択をしていくしかないのだろうと思います。
負の連鎖をどこかで断ち切っていかないと・・・。
理解してくれる人が増えてほしいです。


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眼瞼下垂の手術、そして眼瞼麻痺

2023-03-21 21:29:13 | 病気の話し/人間編
昨年、やたら運転がしづらくなってきて
まぶしいとか、視野が狭いとか、いろんな症状が出てきました。

同時期から、頭痛はするし肩こりも・・・。
MRIの検査もして調べましたが異常なし。

じゃあ目かなと・・・近くの眼科を受診。
特に何もありません。
そんなわけないと、もっと大きな病院を予約して受診。
でも何もありません。

ネットとかで症状から該当するのは何だろうと調べていて
眼瞼下垂じゃないかなとなりました。
それを専門にする病院が市内で2か所ありました。

結局、すぐに手術をしてほしくて選んだのは形成外科。
9月の末にオペ。
こんな痛いとは・・・と思うほどでしたが、とにかく
いろいろなことが重なっていたので、早くよくなって日常を円滑にしたいと
考えました。

しばらくは良かったんですが、今年に入ってどうにもこうにも
やっぱり良くない・・・と思う日々。
もしや、わたしの病院選びは間違っていたのかと
先日、もう1件の眼科を受診しました。
もちろん、その間別の大きな眼科で受診はしていたのですが。

結局、眼瞼下垂ではなく眼瞼麻痺という別の病気でした。
当然治療方法も手術ではなく別の方法です。
目の周りにボトックス注射をして、自然に落ちてくるまぶたが
これ以上落ちないようにする方法をやってみましょうと・・・。

え?手術しちゃいけなかったんですかい?

心で叫ぶも、もはや振り出しまで戻ることはできません
しかもこっちは素人で、何が何だかわけわかりません。
ひとまず、少しでも良くならないと、
車の運転が怖くてできなくなってます。
これがいちばん深刻です。

テレビを見ていても、右の瞼を手で上げてないと
なんだか落っこちてきちゃうんですよ。
ほんと、マジで困った状況です。
ガムテープ貼ってたらダーリンびっくりです。

治療に入りましたが、注射のせいもあってか
青たんみたいな感じになってます。
猫にひっかかれた傷跡といっしょになって、
これじゃDV被害の嫁みたいで・・・けっこううける。

なんだかなぁと、できるだけ鏡を見ないようにしています。
(いつも見てないので何を今さらですが笑)

原因を調べたら不明。
中枢神経系の病気・・・だそうです。

治らないにしても、少しでも改善されればいいんですが。
世の中って、いろんな病気があるんだとしみじみ思っちゃいます。

ただでさえ運転下手、方向音痴、地図の読めない女と
たくさんの輝かしいレッテルを貼られていますが
またしても追加されるとなると、いい加減困ったレベルです。

ちょっとでもよくなるといいんだけどな。

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お誕生日のご馳走

2023-03-21 20:12:41 | 料理・食べ物・お店
毎年恒例のお誕生日会。
友人と誘い合ってお互いのお誕生日にはご飯をご馳走し合っています。

お店に到着するまで、どこに行くのかはわかりません。
それがまた楽しみのひとつでもあります。

今日は、シェ・モリヤに連れて行ってもらいました。
昔お勤めしていた会社に近いので、以前は何度か行きましたが
ほんと久しぶり。味は折り紙付きです。

トマトのムース
あいかわらずの美味しさです

野菜のテリーヌとリエット(バターが添えられています)

本日のスープは甘い人参を使ったものだそうです
人参の素揚げの飾り付き

お魚料理はスズキと3種の野菜の組み合わせ 
手前のソースは人参とトマトのクリーム仕立て

お口直し

お肉料理は鴨のロースト


ここでお店のスピーカーでハッピーバースデイの音楽が流れて
お皿に名前をチョコで描いたデザートが出てきます。

お料理はおいしいし
誰かに祝ってもらうのって嬉しいですね。

お年頃のせいか、どうも健康のこととか
今後の猫達のこととか、いくつまで現役でいけるだろうかとか
先々のちょっと重たい、でもここらで考えておかないといけない話とか
そんなことで盛り上がりました。

来年も再来年も・・・お互い健康でお祝いできたら幸せです。



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地域猫の相談

2023-03-21 19:52:42 | 不妊手術・TNR
2月の中旬、こんな相談が入りました。

はじめまして。こんばんは。
私の住んでいる地域の野良猫の相談をします。
2022の秋頃TNR活動により野良猫が減りましたが、
最近見かけたことのない野良猫が増えてきました。

秋頃のTNR活動で捕獲されていない猫ちゃんが
その雄猫に追いかけまわされているのをよく見ます。
夜中にさかりの声も聞こえます。
TNR活動に私は賛成しています。
手術費用も払いたいです。
捕獲もできる限り協力したいです。

ですが、私は賃貸マンションに住んでおり、
不妊手術後の保護や、リターン後トイレの設置等の協力ができません。
どうしたらいいか知識も保護の経験もないので困っています。
ご教授いただきたいです。

私は猫ちゃんが好きで、いずれ家を購入した際は
保護猫ちゃんと暮らしたいと思っています。
今は金銭的な事情でできませんが、殺処分されるのは悲しいです。
ただ猫ちゃんが嫌いな人や迷惑している人もいるので
TNR活動の精神にできるだけ協力できたらいいなと思っています。

お忙しいとは思いますが、ご回答をどうかよろしくお願いいたします。

非常にまじめなお問い合わせでした。
さっそく次の譲渡会に来場してもらって、ご相談に乗ることになりました。

お目当ての猫は雌。
追いかけてる雄ももし捕獲器に入ってしまったら手術をすること。
餌をあげている隣家のおじいさんに、術後のお世話の協力を
呼びかけてもらうこと。

いろいろ順を追ってご説明しました。

雌猫はわりとすんなり捕まりました。
この子を追いかけていた雄たちの姿は、
術後すっかり姿を見せなくなったそうです。
鳴き声ももうしません。


手術済みの耳カットがはっきりわかります

お隣のおじいさんがご飯もあげてお世話しているようです。

自分にできることを探して、考えて、相談してくれました。
そのおかげで、繁殖制限できました。
1匹のメス猫から生まれる子猫たち、さらにその子猫が成長してまた生んで。
鼠算ならぬ猫算で倍々に増えてしまいます。

がんばってくれてありがとうです。

またTNRを前年したのは、マンションの管理会社さんだったようです。
賃貸物件で猫が増えて困る話も、これまたよく耳にします。
大家さんや管理会社さんが頑張ってくれるケースも増えているようです。

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あのときの猫だったとは

2023-03-21 19:02:12 | 不妊手術・TNR
疥癬で亡くなったキジトラ君のことを書きましたが
その後の連絡で別の猫ではなく、ダーリンが捕獲網で捕まえた
まさにその猫だとわかりました。

2021年の8月の終わり。



元気だった頃の写真です。

TNRした猫の行く末や、相談されて関わってもその後どうなったとかは
わからないことが多いです。
でも、こうしてどうだったかがわかるというのは
何か縁があったのかもしれません。

餌をあげているだけの人に、何か期待するのも違うのかなと思いますが
せっかく何かあれば相談してと言って
取り組んでる人たちがいる地域ですから、残念です。

やっぱり、餌だけあげて涼しい顔してる人や
置き餌を平気でする人、地面に直接フードを置いても平気な人
片づけない人、嫌になります。

そのことがどれだけ猫嫌いな人を生んでいるのか
またよそから流れ者の猫を呼び寄せているのか
不幸な生涯を送らないといけない猫たちを増やしているのか

理解できないのか・・・。
悲しい話を聞くたびに、どうしたら声が届くのかと思いますが
きっと、こういう人たちにはわかってもらえないのかもしれません。

************************************************

この地域は、町ぐるみで有志のみなさんが資金を集め
捕獲に携わってくれる人たちもいて
地域猫としては理想的な活動をしています。

2年前、野良猫の問題に心を痛めたある方が立ち上がり
その周囲で賛同する人たちが増えて、そして今に至ります。

いろいろ相談されて、スタートするにあたり
この地域を何度も訪問し、みなさんの理解を得る方法を
お話ししてきました。

がんばってくださる人たちがいて、また継続してくれる人もいて
資金面でも協力的な町です。

ただ、どこにでも残念な人、餌だけあげる人はいて(しかもこそこそ)
様々な問題の火種を撒いている気がします。
この地域も、その点では例外ではないようです。


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痩せた疥癬猫のお話し

2023-03-21 08:14:40 | 天に還った猫たち犬たち
3月20日の朝、1匹のキジトラの男の子が天に還っていきました。



昨年から、一生懸命地元のために尽力してくれているUさんのご実家で
朝見たら、亡くなっていたと連絡をもらいました。

その前日、痩せた疥癬猫をどうしても捕まえたい、治療したいと
Uさんたちが、深夜まで協力して捕獲器をしかけ、ようやく捕まった猫です。



受診して、疥癬の治療もしてもらった矢先でした。

本来なら、ここでリリースでもしかたないところでしたが
もしできるならもう少し体調が戻るまでは保護できるといいねと
そんなお話をしていて、そこでいっしょに頑張ってるみなさんで
どうすればいいのかを話し合ってくれていました。



ちょっとおかしな食べ方はしていましたからたぶん口内炎か歯肉炎か。
また、『受診して口腔内も見てもらいます』とのやり取りがありました。

てっきり、間に合った・・・と思っていたのですが
もうこのキジトラ君はぎりぎりのところだったようです。
疥癬はひどいかゆみを伴います。
たぶんそのストレスは半端ないものだったと思います。
痩せ方もひどく、よくこの冬を乗り切ったものです。

この子は、とある付近の公共住宅に暮らす人が餌をあげていました。
その方の家でダーリンが別の猫を捕獲したことがあるので、
家の状況や周辺の様子はよくわかります。



キジトラ君が状態のよくないことや、皮膚病だということは
餌やりの人も12月ぐらいからわかっていたそうです。
どうして相談してくれなかったのかと、Uさんは悔しがっていました。
もっと早く捕まえられれば、命を落とすことはなかったのにと。

Uさんといっしょに活動してくれているKさんと
おふたりでキジトラ君を斎場会館に連れて行き、お見送りをしたそうです。

最後の最後に、優しい人たちの元にたどり着けたことが
キジトラ君の小さな幸せだったんだろうと思うのです。
真夜中、飛び込むように捕獲器に入ったと聞いています。

外で暮らす猫は、渾身の力で怪我や病気、周囲との危険と戦って
生きています。
捕まったことで、治療してもらったことで、たくさんのご飯が目の前に
置かれたことで、暖かい寝床を作ってもらえたことで
もう、がんばる必要がなくなったと悟ったんだと思います。
そうなると、ふっと張りつめていた何かが途切れます。
その途端・・・逝ってしまう子は結構います。

Uさんは、そういう経験が初めてでしたから、
かなりショックで悲しんでいました。

でも、がんばらなくていい環境に身を置くことができて、
キジトラ君が最後に手にできたものは大きなものだったと思います。



餌をあげていたのなら、どうしてこんなになるまでほっておくんだと
憤りもあると思います。
餌をあげて、増やすことに疑問を持たない人も大勢います。
捕獲器を使うことや、耳カットの意味を理解できない人も
大勢います。

相容れないものを抱えて、それでも『不幸な猫を増やしたくない』
そのことがわかる人たちは、がんばっていくしかありません。

外で暮らすことの過酷さを、もう少しいろんな方が理解してくれたら
こういう病気の子と向き合いながらの活動だということを
ひとりでも多くの方がわかってくれたら
そう考えて書き記しています。

外で暮らす猫たちは気楽でいいやなんて・・・真剣に向き合ったら
冗談でも思えなくなるんですよね。

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いすず君の保護

2023-03-18 16:36:00 | 家族ができました
昨年末、お庭に来るようになった猫を
なんとか慣らして保護したいと考えて、ご飯をあげていた方から
相談がありました。



最近鳴き声が激しさを増し、早く保護してしまいたいけれど
どうしたらいいのかアドバイスなどがほしいとのことです。



早急に捕獲器を使って安全に保護をするのがいいと思うと説明しました。



先住猫さんたちがいますから、すぐにはいっしょにしないこと。
慣らしたり、体調を見たり、もちろん駆虫などをきちんとすること。
2週間は、対面させないことなど
理由とともにお話ししました。

保護する腹も決まっていて、ケージやトイレなど必要なものを
すべて揃えてくださっていて、ただかわいそうだとかの
一時の気まぐれではないことがはっきりとわかりました。

捕獲器を貸し出すと、すぐに中に入ってきてくれてたそうです。



受診すると4か月ぐらいの男の子じゃないのかとのお話し。
まだ幼さの残る子猫と若猫の間くらいでした。



もしかしたら、どなたかの飼い猫が迷子になってる可能性も視野に入れて
行政や警察にも届け出ていただき、様子をみてもらいました。
しばらくしても名乗り出る方はいらっしゃらなかったので
そのまま飼っていくことになりました。



お名前はいすず君です。

窓ごしに室内をのぞき込んで、
『お家に入れて~入れて~、早く入れて~~』←たぶんそんな感じ
鳴いていたわけですから、なんともやることが憎いですね♪



優しいご家族のところを選んだいすず君
おかしな家をふらふらしていたら、水をかけられたり、大声で怒鳴られたり
散々だったと思います。

適当に餌だけあげて自己満足するような人の庭だったら
永久に迷惑な野良猫のままだったと思います。

今月には手術をする予定でいるそうです。



先住さんたちとは、血液検査を済ませたら
少しづつ互いのペースを見計らいながら慣らすようにしていくそうです。
トイレの砂などを交換して、互いの存在・匂いに慣れてもらうところから
スタートですね。

お庭に来たからと言って、みんながみんな
いすず君のようにお家に入れてもらえるわけではありませんが
ほんの少し勇気を出して、できることを考えてもらえたらと思います。

少なくとも、生き物を虐めるとか、意地悪をするとか
そういう行為もひどいと犯罪として扱われます。
人にある知恵を駆使して、よい方法を模索していきたいし
そういう町に暮らしたいですね。





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疥癬だった天くん

2023-03-18 16:27:19 | 病気&事故の話し/猫編
治療が無事に終了し、天くんはすっかり元通りの身体になったと
ご連絡いただきました。



あの日保護されなければ
この冬を乗り切ることなんてなかっただろうと思います。

良かったね、天くん



誰に見つけてもらえるかで、運命が変わってしまいます。
神様はきみに強運というカギを握らせてくれていたようです。

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選ぶということ

2023-03-18 14:00:32 | 不妊手術・TNR
人生は一瞬一瞬が選択の連続なんだけれど
たいしたことじゃなければ、多少適当に選んだとしても
悔いはないし、記憶にすら残らないのかもしれませんね。

ただ、この活動をしていて
選ぶ、選ばないというのは、こちらサイドの方法で
たとえば選ばれなかった子というのは・・・。
正直、その運命が大きく変わってきてしまうことを意味します。

でも、でも選ばないといけないときもあって
その作業がつらくないかというと非常につらいものなのです。

子猫が4匹目の前にいて、さあどうするとなれば
ええい!全部連れ帰る~となりますが

若猫で、現状なついているわけではなくて、慣らすのには
相当時間がかかるとなれば、迷いに迷うわけです。

今回、そんな状況がありまして
5匹の手術済みの若い女の子たちを保護しました。
2匹は、徐々に魂も抜けて来ていて、今春デビューできそうです。
もちろん、ケージからはじめてもらうことになりますから
もし希望者さんが現れても、根気よく焦らないでと
繰り返しお願いしていかないといけないわけです。

残り3匹は。。。正直、リリースも視野にいれましたが
スタッフさんたちが
慣らしたいという意思をもって対応してくれているので、
夏ぐらいにデビュー出来たらいいのかなと、そんな感じです。

さて、一瞬迷ってリリースしたのは
もっと大きな妊娠していた猫たちです。
お腹の傷が大きかったので、すぐにリリースするのが心配で
しばしうちのケージに入れました。

いったん様子を見てしまうと、もしなつくのなら
その可能性があるなら何とかならないものかと思ってしまいます。

でも、到底気持ちを許す感じは無く(今までの経験上)
仮になつくところまでいったとしても、それはずいぶん
先になるだろうし、年単位かかると判断しました。
これからわらわらやってくる子猫たちを受け入れていく時間や
場所、費用の問題もあるし、現実とのバランスを考えて
リリースを決意。

暖かくなってきているし、ご飯ももらえるように頼んであります。
わが家は、いっときの緊急入院場所だったということで
相談者さんの庭で放しました。

これ以上ないぐらいの猛スピードで逃げていきました。

なんともいえない気持ちになるのですが
逆に何でもかんでも家猫になるだろうと甘い判断をしていくことは
絶対にできません。
いつも、こういう子を増やさないようにしていくしかないんだと
自身に強く言い聞かせています。

かわいいとか、かわいそうなだけで
無用に餌をあげる行為はやめてもらいたいし
もしご飯をあげるのであれば、必ず不妊手術をしてほしいと思います。
女の子だけではなく、男の子も、当然手術は必要です。




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不妊手術完了を知らせるお葉書

2023-03-16 07:32:24 | いっしょに考えたいな
昨晩、4枚の葉書を手にしました。
不妊手術完了を告げるお葉書です。

4枚は、偶然にも兄弟姉妹たちの名前が記されていました。
同じ日に届いた葉書。
里親募集当時、譲渡会場でケージの中で
小刻みに震えていた4匹の並んだ姿を思い出しました。

それぞれ幸せになりました。
大切な家族として、見守ってくださるお父さんお母さんができました。

手術が無事に済んで、以降安心して家猫としての生活を送れます。
葉書とはいえ、4匹がそろい組です。
そして4匹そろうのはこれで本当に最後です。

この子たちの将来を心配し、必死で保護してくださったご夫妻。
その方たちにも、スタッフさんが手術完了をお伝えしてくれると思います。

関わった多くのスタッフさんたちの祈りが
こうした幸せにつながっているんだと思います。

つかんだ切符を絶対に離しちゃダメだよ!
あとはこの子たちの幸せを願うのみです。

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ペットセレモニーそらさん

2023-03-15 07:17:20 | そらまめのひとりごと
以前からずっと交流のあったYさん。
かわいがっていた高齢の猫さんたちが
立て続けに逝ってしまったそうです。

葬儀をお任せしたのが、【ペットセレモニーそら】さんだったそうです。
浜松を中心に対応してくれているのが
猫と暮す会の里親さんでもある杉村徹さん。

心のこもった対応だったこと
とても丁寧に扱ってもらえたこと
いっしょに泣いてくれて、心強かったこと

お願いして本当に良かったですとおっしゃってました。

杉村さん宅には、愛猫の福くんがいます。
今月2匹目としてケイちゃんを迎えたばかりで
こちらはまだ仲がいいんだか悪いんだか
なめあったり喧嘩したり
いろんなことを展開している最中のようです。

いいことだと思いますが、今まで人と猫のみの穏やかな生活でしたから
疲れて帰宅して、にゃんプロ見せられると
どっと・・・へろってしまうかもしれませんね。

でも若いうちは、この運動量と刺激はとても大切です。
人間と同じですね。

猫愛の強い杉村さんですから、そのうちこの光景にも慣れて
また新しい猫を知ることで、お仕事にも生かしてくださるのではないかと
そんな風に思います。

亡くなった愛猫を愛犬を見送るとき
やはり優しい方の手で火葬してもらえたら・・・。
気持ちもいくぶん楽になりますよね。

もしペットが亡くなってしまってどうしたらいのかと思った時
思い出してもらえたらと考えて、参考に記録しました。


コメント (3)
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迷い猫ちぃ君のお返し

2023-03-15 04:47:05 | 探しています/保護しています
猫を通して知り合いになったYさんからの相談です。

2月の25日に街中のお惣菜専門店の前を
行ったり来たりする猫を見つけたそうです。
首輪もしているしさてどうしたものかと。

ほっておけばそのまま自宅に帰れるのか・・・。

でも、くしゃみもしていて、そこは交通量も多く
迷子になってうろついてるような気もするし
寒さもかなりなものです。

あれこれ迷った挙句、ほっておくことができなくなり
車の中の飼育になったとしても、
ひとまず連れて帰ることを決心したんだそうです。

相談を受けて、まずは行政や最寄りの交番に保護していることを伝えること。
もしかしたら、その時点で探している人に行き当たる可能性もあります。

それから、風邪ひきなら受診、体のノミダニだけでも落としておかないと
保護する場所で何かあっても困りますね。

猫と暮す会でも、ホームページに写真やら経緯を載せるお約束をしました。

それからおよそ2週間過ぎた頃、
『ホームページに載っているのはうちの子です』とご連絡が入り、
先日わたしも立会いの下で
無事に飼い主さんにお返しすることができました。



実際は12歳
かなり高齢でした。



日頃、おじいちゃんがかわいがっていて室内と外を自由にしている
まさに昔ながらの飼い方をされている猫さんでした。

涙の再会でしたから、もうこんな思いを2度とされたくないなら
室内のみで飼うことを約束してくださいねとお願いしました。



とはいっても、85歳のおじいちゃんが
今さら脳内変換できるはずもありません。

娘さんたちが、3段ケージなどを購入し、入れる時間出す時間を決めたり
日中はひと部屋のみで飼うようにしたり
玄関にゲートを設置したり、網戸対策したり

工夫次第で外に出さないで生活できるということをお伝えしました。
もちろん参考写真も見ていただきました。

こんな奇跡が起きたのは、これが最初で最後だと思って
がんばってほしいともお話ししました。
たまたま、見つかりましたが・・・。
神様がくださった1回きりのご褒美だったと思うのです。

飼い主さんの顔を見て、声を聴いて
ちぃ君は小さく泣きました。
それがすべてです。
やっぱり、ちぃ君を守れるのは飼い主さんだけなんですよね。

保護してくださった方とふたりで
ちぃ君を乗せた車を見送りました。
事故や迷ったまま命を落とすことなく済んで
本当に良かったです。
ほっとしました。

保護に踏み切ってくれたYさん、お疲れ様でした。

********************************************

ちなみに・・・。
行政に連絡した際、まず飼い主さんはちぃ君の色柄を【キジ白】と伝え
保護したYさんは【茶】と伝えたそうです。

これでは、住所などから該当する猫を一致させて探し出すことは
ほぼ不可能で、通報したところで何の意味もなさなくなってしまいます。

正解は【茶白】です。

また、今回は探している方も、保護した方も
写真と首輪が手掛かりになっています。
日ごろから、万が一の脱走に備えて名札つきの首輪や
写真など撮影しておくといいですね。

もちろん外に出さないのが一番ですけど。

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愛(まな)くん☆またね

2023-03-12 20:12:32 | 多頭飼育のアメショーたち
愛(まな)くんが、2月28日に天に還っていきました。



2月は友人の誕生日で、毎年恒例の誕生日の食事会をしています。
その帰りに寄ったとき、愛(まな)くんはとっても元気にしていて
愛想ふりふりして寄ってきてくれました。

いつも笑ってるみたいな表情がかわいくって、見てると
こっちも笑顔にしてくれる猫でした。



それから数日して、愛くんは心筋症が原因で肺に水が溜まり
呼吸困難の症状に陥りました。
しばらくは友人の手元でお世話を続けていたのですが、
酸素室がないとどうにもならない状態となり入院。
入院したと聞いてからは、あっけないほどの最期でした。

でも、ちょうど友人宅では次々に旅立つ子たちがいて
まなくんで3匹目でした。
3匹できっと打ち合わせでもしていたのかもしれないと思いました。

向こうに渡る川の舟の定員は3匹です。
なら3匹でいっしょに行こう!みたいな話だったのかなと。
きっとそうだったんだろうと思いました。
そう考えたら・・・なかなかの猫たちで、大したものだと思えました。



あの悲惨な多頭の場所でがんばってきたまなくん。
3本足で必死に生きていたまなくん。



友人宅で、徐々に集団生活が何たるかを学んで馴染んだまなくん。

波乱万丈な生涯でしたが、終わりよければすべてよし!



名前をつけてもらって、いつでも食べられる環境になって
心配してもらって、泣いてもらって、病院にも連れて行ってもらえて。

友人に託してから2年4か月。
幸せ猫の仲間入りをして過ごすことができました。
変わっていく姿を見るのも、聞くのも楽しみでした。



素敵な時間、安全で快適な居場所を与えてくれた友人に
心から感謝しています。

幸せ猫になった愛(まな)くん
今頃、みんなとよろしくやってるんだろうなぁって思います。

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