最近、2匹立て続けに高齢のシニアの猫が譲渡されていきました。
2匹とも、とあるお宅で多頭飼育をされていて
飼えなくなった猫達でした。
たぶん大変可愛がっていたんだろうと思われます。
このお宅から引き取ってきた猫たちは、みんな人が大好きで
とってもいい子ばかりなのです。
元々の飼い主さんのお母さんが亡くなり、息子さんも50代で亡くなりました。
で、誰も引き取り手がなくて行政に相談が入るという
お決まりのパターンでした。
今回立て続けにご高齢の親御さんが飼うのに
譲ってもらえる猫はいませんかという、
常識のあるお子さんたちからそれぞれ相談が入りました。
まずは、高齢者が飼える・・・となると
若いはちゃはちゃの猫では手を焼くか、脱走されてしまいます。
そして、できることならたとえ高齢の方でも
最期まで看取ってもらえる年齢の猫と言うことになります。
あと数年は生きる、穏やかでなついている猫がいいのかなと思われました。
猫も親御さんも、ともに徐々に体調も崩しがちになるわけですから、
そこはお子さんたちが
費用面、お世話のこと、受診の際の送り迎えのサポートが
確実にできるのかどうかも大事な条件に入ってきます。
スタッフさんたちも、何度もやりとりを繰り返し
家の状況もしっかりと確認し、脱走防止の具体的な話や取り付けにも
出向いてくれました。
どうしてもご高齢の方が、飼い猫を逃がすケースが多いのです。
足元をするっと抜けてしまうのを避けないといけません。
あわてて怪我や骨折などされても困ります。
脱走に関しては、出だしでできる限りのことをお願いします。
そこでやらない?やれない?方だと、お断りしないといけないことも
多々あります。
猫の譲渡をする際に積極的に考えたり準備しない方って
この先きっとやっぱりやらない可能性の方が多いです。
すべてひとくくりで見ることはできませんが
いつやるの?今でしょ・・・は、案外そのとおりなんだと実感しています。
高齢の方でも、これから猫は飼えると思うのですが
保証人になってくださる方が、
どこまで保証人としての機能を果たせる方なのかが重要です。
また高齢の飼い主さんであっても、自分が看取るつもりの
ご自身の年齢に合った猫を選ぶことがとっても大切です。
ペットブームの影響で付随して起きる飼えなくなった犬猫の問題、
高齢者のおひとり暮らしの方が亡くなったり
施設に入所されて残されてしまったペットの問題、
よく耳にしたりしませんか?
まずは飼いきること、そして託す先を必ず探しておくこと
など、当たり前のことを当たり前に受け入れてくださると
うれしいなぁと思います。