そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

焦らずあわてず、きちんと説明

2023-12-28 08:15:25 | 病気&事故の話し/猫編
師走と聞くだけで、何となく落ち着かない
あわただしさを想像してしまいます。
実際、大掃除とか年度末にやっておきたいこととか
また新年を迎えるにあたっての準備も
各家庭によって違うとは思いますが、いろいろ予定もありますね。

そんな中、年末年始に合わせて
つまり仕事休みに入るとか、お子さんの冬休みとかの日程的なもので
年末にトライアルに行く予定の子が、けっこういます。

ですが、まさに予定は未定です。
11月末から12月
例年のことと言えばそうなんですが、胃腸障害が流行っていて
流行りものに乗っかった子たちが、ここに来て
またまた嘔吐したり軟便(下痢)になっています。

投薬や点滴、療法食に変えることで安定してきていますが
万が一、里親希望者さんのお宅でこんな風になってしまったら
猫も、希望者さん家族も、連絡を受けたスタッフさんも
楽しい気分で年越しなんて難しい話しです。

頼りの病院も休診です。

四面楚歌になってしまうので、ここは安定していない子は
日程調整していこうと思います。

猫ってとってもデリケートで
特に場所が変わることがストレスです。
場所の中には室温管理も含まれていて、猫は寒さに弱いです。

昔から聞く『猫は家につく』って当たっているわけです。
『猫はこたつで丸くなる』これも当たっています。

アウェイなところでは、体調を崩しやすくなりますから
あわてず焦らず、きちんと体制を整えてから出発しようと思います。

きちんと今の状況を説明すれば
希望者さんたちもみなさん納得してくださいます。

手塩にかけた子供たちの出発ですから
より丁寧な説明でご理解いただこうと思っています。

その子その子の幸せ
譲り受けて飼い主さんになる方やご家族の幸せ
それがわたしたちの頑張る源です。

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クリスマスイブの譲渡会

2023-12-24 20:21:29 | 会からのお知らせ
今日の譲渡会は、たくさんの猫たちに声がかかりました。
新しいお家にすでにトライアルに行った子たちもいます。
日程をずらして、出発を待つことになった子たちもいます。

一生、大切にしてくれるお家が見つかると
どの子もものすごくいいお顔に変わっていきます。
幸せの切符を、今日のクリスマスイブに手にした子たち。
何かに導かれての運命の日だったのかもしれませんね。

猫の生涯は、人間のおよそ4分の1の長さです。
15年~20年。
はじめはまさに迎える側にとっては子供のような存在です。
それが、いつしか自分の年齢を超えていくわけです。

だからこそ、その存在は儚くもあり、愛しくもあり、力強くもあり。

たくさん声に出して話しかけてあげてください。
嫌なことがあったら、弱音を吐いてみてください。
楽しい報告も聞いてもらってください。

たぶん、その子と自分にしかわからない不思議なものを
感じることができるだろうし
説明のできない感覚の世界で、きっとわかりあえると思います。

人に慣れるために参加していた超びびりの猫さんに
目が釘付けになったご家族がいました。

ホームページで目が合って、もうこの子しかないと思ってしまった
と言ってくれた方もいました。

糸がつながるタイミングは、まったく意図することができませんが
きっとそうなるべくしてなったんですね。

まだまだ、たくさんの猫たちがいます。
その子その子に合った人に、縁を繋げてあげたいと思います。

また、本日ご寄付をお持ちくださったみなさまにも
心から感謝いたします。
みなさまにも、クリスマスの奇跡がおきますように。


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たどりついた子猫

2023-12-23 13:15:10 | いっしょに考えたいな
昨日、縁あって・・・というか運よくと言うのか
猫と暮らす会が保護することになった子猫がいます。

体重は900グラム強。
ひどい風邪ひきで、かなり痩せていて脱水もしていました。
実際の月齢より育っていないことはひと目でわかります。

性格は非常にいい子です。
捨てられた可能性が高いようですが、この寒空に遺棄したとしたら
普通の人間のできることではないと思います。

よく生きていたものです。
しっかりと回復させて、きちんときれいにして
『この子がいい』という新なお家を探そうと思っています。

急に冷え込みが激しくなって、家の中でも一定の室温をキープするのは
なかなかなものです。
預かりスタッフさんは、エアコンをずっと使用してくれたり
ペットヒーターやカイロを使って、
なんとか体調管理に心がけてくれています。
当然ながら電気代もかなりな金額のはず・・・。
当たり前のことなど何もないので、頭が下がるばかりです。

物価高もあり、いろいろな面で
今まで通りとはいかなくなってきています。

先々を考え出すと重たくなることもないわけではないので、
悩まないようにしています。

受け入れる余裕もなく、もういっぱいだと思っても
まだ年端のいかない子猫が風邪ひきだと聞くと
詰めて詰めて席を作ってしまいます。

まだ、そうしようって考えられるのはいいことなのかもしれません。
きっと大丈夫って、いろんなことを信じているせいかもしれません。

まだどこかで、この冷え込みと戦いながら
頑張ってるおチビさんたちがいるんでしょうけど・・・。
考えただけで悲しくなります。

室内の温度管理で右往左往してるのに、外にいる子たちは
まさに命の危機に直面しているわけです。

増やしてはいけない!と強く感じます。
餌をあげるのなら、必ず避妊去勢の手術をしてください。
ご飯を食べないと死んじゃうって優しい気持ちがあるなら
手術をしないと、生きられない気の毒な猫が増えちゃうって
同じように考えてほしいものです。






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関わった猫たちの行方

2023-12-17 18:58:09 | いっしょに考えたいな
最近は、関わった外の猫、いわば野良猫と呼ばれている猫たちを
お家で飼ってくれる人が増えています。
もちろん、愛着が湧いて家の中で飼えないものかと思うのも
無理からぬことです。

ただ、これもしっかりとした見極めが必要です。
まずは、ご家族の了解がないと厳しい話しです。
室内に閉じ込めたことで、外では撫でることができた猫も
大声で泣いたり扉をガリガリひっかいて必死で逃走を試みたりします。

家族間で喧嘩が勃発・・・なんて話で相談されることは
しょっちゅうです。
ですから、まずは室内に入れるにあたっては
家族の理解を得ること。

保護できたら、まずはノミダニなどの体の虫を獣医さんで落とすこと。
必要なら、そのときワクチンなどもお願いし爪切りもしてもらうと
後が楽ですね。

ケージなど準備しておいて、その中でしっかり慣らしていきます。
ケージを覆う大きな布(いらないカーテンとか使い古しのシーツでOK)を
準備しておくことも大事です。

万万が一のときは、リリースの道もあるんだと
あまり切羽詰まって考えないこと。
ただ、数か月してリリースでは、あまりにも気の毒です。
見極める日数も大切かなと思います。

そういう準備と心構えができたら、保護に移って
あとは根気よく家猫修行ですね。

少しさかのぼり9月の末に相談を受けたお話しです。
そのときから、ずっと担当スタッフさんとやり取りを繰り返して
状況をお知らせいただいていました。
スタッフさんも根気よくアドバイスを続けていました。

そこで、家猫になれた2匹がいます。
名前をナッツ君、ココちゃんと名付けてもらいました。




全部で5匹いて、1匹のメスは手術してリリースしました。



残りの2匹は、TNRの予定でしたが
なかなか捕まらないまま時間が過ぎて、1匹の黒猫君はいなくなり



もう1匹のボスの白黒君は捕獲器を用心して入ってくれません。
ずっとずっと捕獲しようとがんばっていたのですが。



12月になり、譲渡会場にお越しくださったので、いろいろお話ししました。
しばらく間を空けてから、捕獲にトライする運びになりました。

外で暮らす猫たちと関わり、しっかり対応したいと思っても
なかなか思ったようにはいかないものです。
今回は、運よく室内に入れてもらえて一生を保証された猫が2匹います。
幸せなことです。

それ以外の、未だ手術も済んでいない子のことを思うと
なんとも言えない気分なのですが
受け入れる人間側の時間の都合や環境やキャパシティのこともあります。

また、気を取り直して手術をしてほしいし
手術の済んだ子も、外での暮らしが少しでも過ごしやすくなるように
見守ってあげてほしいと思います。

猫回りをしはじめたころ、そんなに猫が好きなら全部連れて帰って
飼ったらいいじゃないかと怒鳴られたことがあります。
本当に、そんなことが実際できるなら楽だと思います。

だからこその、増やさない活動なんですけど・・・。
わかる人にしかわからないですよね。

関わった子たちのことで苦悩する方の姿を見ると
昔の自分のことが鮮やかによみがえってきました。
がんばる方にも、その先にいる猫達にも
最善が起きることを願っています。


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猫達をお譲りするにあたって

2023-12-16 13:36:25 | 会からのお知らせ
猫と暮らす会では、たくさんの猫たちが
終の棲家となる新しいお家に希望されるのを待っています。

ただ、待っている猫たちがどんなに多くても
やはりこちらとのお約束を守っていただけないのでは?
もしくは条件と希望される猫の大きさ・月齢が合わないのでは?
と思われるときは、心苦しくもお断りさせていただくこともあります。

たとえば、きちんと身元を明かしていただけないケース。
どちらにお勤めされているのかを教えていただけないとか
年齢を教えてもらえないとか
この部分があいまいだと、お話しがそこでストップしてしまいます。

また、非常にいいご家族だと思っても
遠方の方だと、子猫の譲渡は厳しいと判断することがあります。
トライアル中に何かあったとき対応が難しくなってしまうからです。

とは言っても、在宅の大人がいらっしゃる場合は
応相談となります。

また、お年を召した方のひとり暮らしで
保証人になる方と距離がある場合は、お断りさせてもらっています。

基本は、どの猫ちゃんも、最期までともに暮らすご家族が
看取ってくださることが大前提です。
もし猫が18年生きたとします。
ご自身がお元気で、老猫になった子を受診することも考えたら
引き算をしていけば、やはり60歳の方で子猫を迎えるのは
ぎりぎりだということになるかと思います。

もちろんすぐ身近に快くサポートしてくれる若い方がいれば
話しは変わってきます。

ご自身の年齢や健康状態、迎えた猫のことも
きっちりと考えて下さる方にお譲りしていきたいと思います。

猫たちの譲渡に関して、
もらってあげれば困ってる猫が助かるんだから
なんでそんなにうるさく言うの~?
みたいな話も耳にします。

もらってあげるとか
困ってる猫とか

そんな風に考えることなく、
大切にしますと言ってかわいがってくださる方々と
これまで大勢接してきました。

猫の持つ力は無限大です。
その無限大の力を感じられるのは、迎える側の心根次第。

あたたかい譲渡をしていきたいと思っています。

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『こんなときに限って』対策

2023-12-13 13:58:14 | いっしょに考えたいな
転ばぬ先の杖というか、いざというときのためというか
いろいろ準備(ストック)しています。

もうすぐ年末年始で病院などが休診に入ります。
万が一に備えて、最低限のものを取り揃えておけば
どうにもこうにもすぐに受診してもらえないときに
手を打てるのかなと考えて、毎年できることはやっておこうと
思うようになりました。

だいたい、何かが起きるのは病院がお休みの曜日だったり
夏休みとかお正月休みとか・・・。
ちょうど、病院が終わってしまった後とか
このタイミング~?(泣)
ってことはままあることなんです。

備えあれば憂いなし・・・とまではいきませんが
乗り切る準備が大切です。

みなさんも、心配な病気がちの猫がいるのであれば
今のうちに受診して、お薬などをもらっておくようにしてください。
やや涙目とかでも、目薬をいただいておくとか
自分が安心できるようにしておくことは大切です。

いつも食べるフードも、余分にストックしておくことは必要です。
これって災害時の対策でもあります。

寒い時期ですから、いきなりエアコンが故障なんてしたら
目も当てられません。
カイロとか湯たんぽとかも用意しておけば、一時的にはしのげます。

元々は適当な性格のわたしですが、
この部分はわりときっちりしてるかもしれません。
いざってときに、守れなかった・・・と後悔したくないですから。

熱い想いと情熱を語ってくださる相談者さんも大勢いますが
必要な物を準備できてなかったり、冷静な判断に欠いたり、
しっかり使いきれなければ
そこでは助かるものも助からないと思います。

何とかつなげられれば、年末年始でも
受診してくださる先生までたどりつけると思います。

もちろん想いや根性論を否定してるわけではありません。
助けたいという熱量は大歓迎ですが、
それだけでは助からないということ。

ですから、とりあえずうちの子は大丈夫と思う前に
できる準備をしてもらえたらいいなというお話しです。

まして小さい子猫若猫をかかえている方や、
今年初めての冬を迎える猫を家に入れてくれたみなさんは、
この冬を健康に乗り切らせてあげてもらいたいと思っています。

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伽羅ちゃん☆またね

2023-12-11 23:31:06 | 天に還った猫たち犬たち
Yさんのお宅の伽羅ちゃんが12月4日
天に還っていきました。

少し前に、食事を何もしないからどうしようと相談されました。
点滴だけだと栄養にはならないから、何か舐められるものを食べさせるか
鼻からチューブを挿管してもらって、そこから栄養のあるものを
流し込むようにしてみてはとアドバイスしました。

根気よく、いろいろ試してくださいました。

伽羅ちゃんの病気は『間葉系腫瘍』
お薬を飲み始めたばかりで、成果は見込めないまま
見送らないとならなかったそうです。

進行の早さにもとまどい、納得ゆく介護もできず、
早すぎる幕切れに、どうしていいのかわからないままだと・・・。
そして、2匹になった家の中が物足りなくなっているようです。
このやりきれない気持ち、本当によくわかります。

亡くなる時、伽羅ちゃんが苦しがっているように見えて
それが本当につらくて・・・と、苦しい心のうちを吐き出してくれました。
そこもわかります。

静かに・・・まさに眠るように逝く子と、そうではない子がいます。
病気を告げられて、なんとか治せないかと必死な時は
神様に、助けてくださいと命乞いをする自分がいます。

でも、もう終わりのときが近づいていて、あきらめの境地に入ったとき
目の前の愛猫が苦しそうだと、
神様に早く迎えに来てあげてくださいと、
涙ながらに真逆のことを祈るわけです。

伽羅ちゃんのママも、同じ気持ちだったんですね。
もしかしたら、若くして旅立つ子は、現世に名残がつきないのもしれません。

伽羅ちゃんは、道端で倒れこんでいるところを
とおりすがりの高校生に助けてもらいました。
近くの獣医さんにかけこんで、一命を取り留めました。



脱水の影響か、熱中症だったのか、頭を左右に振ることもありました。
でもそんなことはまったく気にも留めずに、Yさんは伽羅ちゃんを
お家の子に迎えてくれました。



かわいらしい伽羅ちゃん
成長しても、かわいらしいまんまでしたね。



Yさん宅から、すでに向こうに逝った先輩猫たちがいますが
みんなと足並みそろえるのは苦手だった伽羅ちゃん
出迎えてもらって、さて今頃何をどう話しているのかと
ちょっと聞いてみたい気もします。



泣き虫だけど、ものすごく優しいママを
これから、みんなで見守ってあげてほしいと思います。

お疲れ様、伽羅ちゃん。
素敵な一生だったね。


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『かっけ~!』・・・で思い出すこと

2023-12-09 12:32:09 | そらまめのひとりごと
とあるスタッフさんとおしゃべりしてまして
猫のこと以外の話もいろいろするわけです。

そのとき、運転技術の話が出ました。
彼女は運転上手。
わたしは、本当に市内限定のちまちま運転手です。

お酒を飲んでダーリンを迎えにいったとき
『飲んでても、俺の方が絶対運転うまいよ~』
って言われたことを話しました。

するとこんなことを・・・。
迎えに来てもらってそんなこと言うのは絶対NG。
わたしなんて、だんなに運転のこと言われて
『文句あるならここで降りな!』ってブレーキかけたよ、と。

う・・・山の中でも放り投げるタイプだにゃ(←わたしの心の声)

ご飯も作ってもらって文句言ったら、今日はもう食べんな!
と、食事抜きにしたことがあるそうな。

思わず出たのは『かっけぇ~~~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°』

ま、たしかにたしかに
彼女は運転が上手なんですね。

で鮮やかに思い出したことがあります。
暮らす会の保護っ子のジャムくんとネロくん
FIPに罹患してしまいました。
何とか助けたくて、彼女に横浜の病院まで連れて行ってほしいと頼みました。
『もちろん連れて行きますよ
スタンバってました』・・・と。(ウルウルして泣いちゃいましたっけ)

そのとき、2匹に時間時間できっちりお薬を投薬してくれたスタッフさんも
自分のことは後回しにしてがんばってました。

即効クラウドファンディングの手続きをしてくれたスタッフさんもいます。

かなり高額な寄付を申し出てくれたスタッフさんもいます。

お米の寄付とか、手作りの品物とか
自分たちでやれることって何だろうってみんなが考えてくれました。

ひとりひとりのスタッフさんたちの中にあるカッコよさが集結しなかったら
助けられなかったんだろうなぁ。

あのときからちょうど丸2年の月日が流れました。

最近は、どーゆーわけだかあんまりFIPの話も聞きません。
治療に専念できた2匹は、寛解し今では里親さんの元で幸せな生活を
過ごしています。

病気の恐怖と資金繰りで胃の痛む日々でしたが
今振り返れば、なつかしい思い出です。

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子猫の相談

2023-12-08 06:18:03 | いっしょに考えたいな
先月11月の半ばで・・・ぴたっと子猫に関する相談が途絶えました。
飼育の方法とか、なつかせ方とか
そういう相談はもちろんありますが、保護に関しては
聞こえてこなくなりました。

急激な冷え込みのせいで、よほど暖かい場所、ママがいる、決まった餌場がある
などの条件が複数そろわない限り
生き延びることそのものが難しい季節ということです。

春子は育つけど、秋子は育たない、と言われる所以ですね。

猫と暮らす会でも、情報に基づいてできる限り助けるべく
預かりスタッフさんのところを空けて、スタンバイしていました。
この子が、今年度の最後の保護っ子かなと



現場に関わったスタッフさんや相談者のみなさん
地域の関係者の方など、がんばっていました。

結局、11/19の目撃情報から姿を見ることはありませんでした。
途中、ママ猫が必死で子猫を呼ぶ声を聞いたと
スタッフさんから連絡が入りました。
ママも必死で探してるんだとわかりました。


黒白のママ

最初の相談内容は9/25あたりから、ママ猫を見かけ
子猫3匹を10/8に初めて見ましたがどうしたらいいのか
力を貸してほしいという内容でした。

子猫1匹は保護できて里親さんまでたどり着きました。


保護された子猫と飼い猫

側溝に隠れるママ


捕獲して耳カットしたママ

ママ猫の捕獲と手術も終わりました。
術後、1匹の子育てをしていることがわかりました。
あとの1匹は行方知れずです。

スタッフさんたちが必死で探していたのが、
このとき連れていた子猫なのです。


素手で捕まえられる大きさではなくなっていたのですが
無事に保護できれば、十分慣らせる大きさだろうと思っていたのです。



探していたキジ白の子猫

数日、捕獲器を設置したり目撃情報をつのったりしていました。
朝晩、時間を作って捜し歩いてくれたスタッフさんは
必死だったと思います。

切ない気持ちを残したまま、11月末日で一区切りとしました。
もちろん周辺の方に、もし見つかれば連絡をほしいと
お願いはしてありますが・・・。


隠れ場所を見つけたママ

3匹の子猫たち
明暗を分けるのはいったいどこなんだろうかと思います。
それを、運と呼ぶしかないんでしょうか。

全部を助けてあげたいけれど、今回のようにつながらないケースもあれば
会のキャパを考えて最初から断らないといけないこともあります。
いずれにしても、そこにいたのにと思うと
なんともやりきれないものは残ります。

こういう思いはいったいいつまで続くのかなと思います。
以前に比べ、ずいぶんよくなっていると思うのですが
そうは言っても、猫の繁殖力はものすごいし
餌だけをあげる人は後を絶たないし、疎ましく思う人も大勢います。

すっきりなんて、いかないものです。
いつか変わると信じて、
地道ながら続ける以外、先に結びつかないんだろうと思います。

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感染性の胃腸炎

2023-12-06 22:49:01 | 病気&事故の話し/猫編
暮らす会の保護猫たちの間で、一部感染性の胃腸炎が流行ってます。
子猫ですから、すぐに吐き気と下痢です。

感染経路の特定はできませんので、症状の出た子は隔離です。

譲渡会に参加時、日曜日お仕事のスタッフさんをフォローするべく
お互い預かったりしていますが、そこでうつっちゃってます。

雄雌で繁殖したりすることの心配を防ぐために
猫移動もしてしまい、移動先で発病。

吐き気の止まらない子猫たちの様子は、かわいそうでたまりませんが
対処療法しかありません。
これ以上の拡大を防ぐしかありませんし
吐き気のある子は吐き気止めの注射をうちに受診して
あとは点滴して、もし少量食べられるなら療法食です。

吐き気さえ治まって食欲が出てきたら少しずつ少しづつ
食事の量を増やしていきます。
安静と隔離と、保温しかなく
あとはスタッフさんにケージの中や周辺を消毒してもらってます。

できたら、こういうときトイレもいったんきれいに
キッチンハイターで消毒して
熱湯をかけて乾かして使うといいと思います。

やれることはとりあえずやったら、後は待つしかないです。

毎年、必ずどこかで起きるなぞの嘔吐下痢。
吐いて苦しそうな子猫って、そばでお世話する身としては
気持ちが萎えますね。
今回症状の出てる子たちは、すべてワクチン接種が済んでいるので
そら恐ろしい病気ではなさそうで、そこはひとまず安心材料です。

症状の出てる子猫たちに、そしてお世話してるスタッフさんたちに
もどかしいですが、念を送るしかないかなと思います。

一般家庭のみなさまも、流行っているようですから
まだ小さい子猫、若猫のいるご家庭は、気をつけてくださいね。
案外、靴底とかから自分が家に持ち込んでたりします。
外出から帰ったら、手洗いも必ずしてください。

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関わり方

2023-12-06 21:20:08 | そらまめのひとりごと
野良猫に餌をあげている方と大勢接してきました。

可愛いんですとか、何年も餌をあげていたから気になって仕方ないとか
そうおっしゃる方は大勢います。

ではでは、そう言う人の中で、どれほどの人が
その野良猫と呼ばれる猫の最期を看取ろうとしてくれてるんでしょうか。
もしくは、その子のために医療費や
どなたかに預ける費用を工面するんでしょうか。

野良猫だしね
家の子じゃないから、そんなお金は出せないという人もいます。
それなら、一生懸命お世話するために連れ帰った人に
頻繁に、どうしてるのとか、何を食べてるのとか
いろいろ聞いてくるのはやめてもらえないものかと思ってしまいます。

だったら自分で見てあげたらどうなのかなと思います。
それはできない、したくないと全力でいろんな言い訳をするのに。

扁平上皮癌で耳からひどく出血していて
捕獲現場で見るに見かねて保護した猫がいます。
お世話してたと名乗る人がわかっても、捕まえないでほしかったとか
うちは無理とか・・・。

それなのに、いざこちらで保護して安全が確保されると
いろいろ聞いてきます。
2度の手術の費用は、正直かなりな金額でした。
お腹の中に腫瘍も見つかり、慢性腎不全で数値は最悪です。

何か聞かれるたびに悲しい気持ちになってしまいます。
わたしの忙しさを気づかってお世話してくれる友人も
かなり憤っていますが・・・。

最期ぐらい、その子の居場所を提供することはできないのかなと思うし
それができない事情もあるのなら、だまって見守ってほしいです。

人の考え方はそれぞれで、価値観の基準も大きく異なります。
わかっていても、なんだか嫌になることもあるものです。

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ちゃちゃまる君のお話し

2023-12-05 21:19:23 | 病気&事故の話し/猫編
のぶ君の里親さんが、道端で怪我をして動けない子猫を見つけました。



ほっておくことができなくて、ドキドキしながら拾ってくれました。
文にしたら、わずか数文字ですが
絶対に当時、頭の中はパニックだったと思います。

ひどく負傷している子猫、どうしていいのかわからず
それでも夢中で拾い上げてくれました。

のぶ君をお譲りするにあたって担当したスタッフさんに
すぐに連絡が入りました。

かかりつけの病院に行ったけれど、怪我がひどくて対応できないとのこと。
またびっくりするような治療費がかかるだろうと言われ
保健所に相談するのもひとつの方法だよとも言われたそうです。

せっかく助けようとしたのに・・・・。
殺処分とかは絶対にできない・・・。

スタッフさんからわたしにすぐに連絡が入りました。

怪我の具合から、後ろ足の切断になる可能性もあるかもと考えて
信頼できる獣医さんをご案内しました。
足を残そうかと先生も思ってくださったようですが、
実際は切断してしまった方が、体への負担が少ないと考えて
断脚手術になりました。



その子は無事に手術を済ませ、のぶ君宅に迎えられることになりました。



室内で暮らしていくのなら、後ろ足が1本無いことは
さほどの問題にはなりません。



暮らす会のスタッフさんに、断脚した猫を迎えてくれた人がいます。
最初は野良気質だった【まめちゃん】というその猫ですが
今では、人馴れ抜群、新たにやってくる子猫たちに家猫のなんたるかを教える
見事な保父猫君となりました。

助けてもらった恩をきっちりお返ししてくれてるわけです。
こういう保父さんをやってくれる子が家にいると
預かりスタッフさんとしては、本当に楽だと思います。

まめちゃんみたいに、恩返し猫になるのかはわかりませんが
ひとまず今回の子猫は、ちゃちゃまる君と名付けられて
家猫になることができました。

もし、のぶ君をもらっていなかったら、
担当スタッフさんを頼れなかったら
ちゃちゃまる君を保護したかどうかわからなかったそうです。
アドバイスをもらえると信じればこそ、
勇気を出して怪我した子猫を拾えたんだそうです。

目に見えない1本の糸が、小さな命を救うことになりました。



ちょっと怖がりのちゃちゃまる君が、お家でみんなとなじめるかどうかを
病院では心配していましたが
なんのことはなく、それなりに順調にいっているようです。



ちゃちゃまる君
拾ってくれた人が、心優しい勇気のある人で良かったね。
そして、それを受け入れてくれる家族がいて良かったね。
誰に見つけてもらうかで、小さな命の行方が大きく変わってしまいます。

悲しいことや、悔しいこと、情けなくなることの多い中で
ほっこりする出来事でした。
みなさんにも知ってもらえたらと思い、記事にしました。

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野良猫からの脱却

2023-12-01 22:08:14 | いっしょに考えたいな
ここ数日は、会の活動とは少し離れて
とある相談者さんのために奔走していました。

この地域は、全頭手術が済んでいました。
かなり大がかりに避妊去勢の手術に取り組んだのが2016年のことです。
そのときは、会の資金を投入してTNRをしました。
15匹ほどの猫たちを順次手術できました。

その後も新たに来る猫や捨てられる子はいましたが
このあたりで懸命にお世話(きちんと管理)できる方がいて
すべての猫の手術に取り組んでくれていました。
ですから月日の経過とともに、猫たちは減って来ていました。
残っているのもごくわずかの頭数です。

でもここは、事故も多く虐待するような人もいて
猫達は安心して暮らすことがままならない状況でした。

お世話していた方から急な相談でした。
虐待の度合いが進んでいて、もう見ていられないけれど・・・。
警察に通報しても、何もしてはもらえないと。

そしてある保護団体に相談したら、虐待されるくらいなら
別の場所に移動すればいいのではと言われたそうです。

それって遺棄、犯罪ですよね?と聞かれました。

お世話されてた方の言う通りです。
まったく違うところに連れて行くのは絶対にNGです。
それこそ、野良猫でも捨て猫なのです。

違う場所に連れていかれたら、新たな場所でそんなにすんなりと
生きていけないし、
連れて来られた方にいる猫たちにとっては侵略者
テリトリーをおかされるわけで、しなくてもいい喧嘩の原因になります。
また、そちらの場所で懸命にTNRの活動をしている人たちは
大迷惑です。

そこで、ある程度の資金を出せるのであれば
わたしたちの会とは関係なく、受け入れてくれるであろう友人を
紹介できるかも・・・と話しました。

実際のところ、どんなに可愛いとか大切ですとか言っても
費用を出してまで施設に依頼する人はごくごくわずかです。
飼い猫であっても、引き受けてくれる施設への費用が高額だと
出し渋る・・・と聞いています。

少しの間がありましたが・・・この方は、泣きながら
費用がかかるのは当たり前です。
聞いてください。縁をつないでください。と・・・。

というわけで、何とかするべく仲立ちをしました。

会では、譲渡対象とならない猫たちを引き受けるスペースはありません。
子猫だとか、慣れている若い猫・・・の相談しか
受けることはできません。

引き取って受け入れてあげるシェルターの持ち合わせもなく
かといって自宅に迎える余裕もありません。

友人に連絡し、必死で状況を話しました。
静かに話を聞いていた友人が、いつもってわけにはいかないけど
今回は、受け入れるよと言ってくれて、
この現場でがんばっていた猫を助け出すことができました。

相談者さんからいただいたお手紙には、ずっと悩んできたことや
助け切れない自分を責める苦しい胸のうちが
綴られていました。

でも、今回意を決してお話ししてくれたことで
そして、その話に嘘がなくまっすくこちらに響いたことで
助けるために協力したい!と思うことができました。

諸事情で、これ以上のことは記載できませんが
助け出してきた子たちは、今後あったかい部屋
美味しいご飯が用意され
具合が悪ければ受診してもらえます。

命が危険にさらされる日々から脱却できたのです。

がんばってくれたまっすぐな相談者さん
懐の深いわたしの友人に、心から感謝です。

運んだ時、めっちゃ重くて全身の筋肉を使いました(笑)
たっぷりの幸せを感じる重さでした。

安心して過ごすことができる日々を手に入れた子たち。
そんな生活を知る由もなく逝ってしまった子たちの分も
絶対に幸せになってほしいと思います。

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