踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

木守柿

2009年11月09日 | 俳句

片雲は故郷へ流れむ木守柿
  へんうんは  くにへながれむ  きもりがき

<一言>
公園内に移築されている古民家の庭に一本の柿の木がある。すっかり葉が落ちた梢に紅く熟れた実が一つ残されている。歳時記では特に「木守柿」とよび、翌年の実生りへの祈りからとも、あるいは小鳥のために残しておくともいわれるが、古来より、自然との共生をなしてきた日本人の心の現れなのだろう。
ともあれ、郷愁を呼ぶ藁屋根とも相まって、遠い昔の故里を思い浮かべてしまう。

・季語は、木守柿’で、冬’です。

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