蒼空を掴むや子等の蜜柑狩
あおぞらを つかむやこらの みかんがり
<一言>
小さな小さな蜜柑の木に、今年は30ほどの実りがあった。楽郷の会での話し合いの結果、近所の子供たちを集めて蜜柑狩りをすることに決定。さっそくポスターなど作製して宣伝をし、今日の蜜柑狩りとなった。
この後もしっかり木を育てて、来年もまた蜜柑狩りをするからね。と、子供たちと約束をした楽しいひと時だった。
・季語は、蜜柑狩’で、冬’です。
蒼空を掴むや子等の蜜柑狩
あおぞらを つかむやこらの みかんがり
<一言>
小さな小さな蜜柑の木に、今年は30ほどの実りがあった。楽郷の会での話し合いの結果、近所の子供たちを集めて蜜柑狩りをすることに決定。さっそくポスターなど作製して宣伝をし、今日の蜜柑狩りとなった。
この後もしっかり木を育てて、来年もまた蜜柑狩りをするからね。と、子供たちと約束をした楽しいひと時だった。
・季語は、蜜柑狩’で、冬’です。
山茶花の無垢なるままに零るるか
さざんかの むくなるままに こぼるるか
<一言>
三日ほどぐずついて冷たい雨が上がった。この季節に降り続く雨を「山茶花梅雨」と呼ぶらしい。なるほどこの季節が山茶花の一番良い時期ではある。しかし、咲き始めたとたんに零れるように散って行く花は、少しせつない。
・季語は、山茶花’で、冬’です。
崩え垣に陽のとどまりて茶の咲けり
くえがきに ひのとどまりて ちゃのさけり
<一言>
数年前から住む人の無くなった家の庭で、今年も茶の花が咲き始めた。部屋の花瓶には似合わぬ花だが、これからの季節に馥郁と香る茶の花は、なんともうれしい花だ。
・季語は、茶の花’で、冬’です。
粕汁や夜道に揺する万歩計
かすじるや よみちにゆする まんぽけい
<一言>
メタボ予備軍なる宣告を受けて、毎日30分以上の散歩を心掛けているが昼間は何かと忙しく、つい夜になってしまいがち。昨日今日の寒さでは、家に帰ってからのビールと暖かい鍋が一番。ということで今夜は粕汁ということに・・・
今日の歩数は、10,956です。
・季語は、粕汁’で、冬’です。
片雲は故郷へ流れむ木守柿
へんうんは くにへながれむ きもりがき
<一言>
公園内に移築されている古民家の庭に一本の柿の木がある。すっかり葉が落ちた梢に紅く熟れた実が一つ残されている。歳時記では特に「木守柿」とよび、翌年の実生りへの祈りからとも、あるいは小鳥のために残しておくともいわれるが、古来より、自然との共生をなしてきた日本人の心の現れなのだろう。
ともあれ、郷愁を呼ぶ藁屋根とも相まって、遠い昔の故里を思い浮かべてしまう。
・季語は、木守柿’で、冬’です。
蒼空へ綿膨らませ芙蓉の実
あをぞらへ わたふくらませ ふようのみ
<一言>
初冬の空は冷たく広い。その空の下で芙蓉の実は風に逆らうように真っすぐ天を向き、とげとげしい綿を覗かせる。最後まで自分の心を貫き通したシラノ ド ベルジュラックのように・・・
・季語は、芙蓉の実’で、冬’です。
薄日背に受くる小径や秋惜しむ
うすびせに うくるこみちや あきをしむ
<一言>
未だ楓も色付かぬまま、明日は立冬だとか。確かに朝夕は寒さを増してはきたが、背に日差しを受けての散策は優しい暖かさに包まれて、晩秋の心地よさを与えてくれる。
・季語は、秋惜しむ’で、秋’です。
瀬音消す真っすぐな風野ばらの実
せおとけす まっすぐなかぜ のばらのみ
<一言>
河原の野薔薇が真赤な実を付けていた。末枯れた晩秋の野に有って、小さな赤い実はなんだか愛おしさを感じてしまう。日に日に強さを増す北風のせいか、それとも急に白さを増した遠富士の清しさのためか・・・
・季語は、野ばらの実’で、秋’です。
数珠玉に糸通しゐて不信心
じゅずだまに いととおしゐて ぶしんじん
<一言>
散歩の途中で数珠玉を見つけ、少し郷愁を覚えていくつか摘んでみた。昔、姉妹たちがよく糸に通して腕飾りにしたり、お手玉などを作って遊んでいたものだが、いまでは子供たちにそういった遊びを教えてくれる人もないのだろう・・・
・季語は、数珠玉’で、秋’です。
爪の朱をアートといへり文化の日
つめのしゅを あーとといへり ぶんかのひ
<一言>
今日は文化の日ということで、都立の職業能力開発センターの技能祭が行われたが、私達もパソコンでの名刺作成として参加した。各種の実演や展示のある中で、一番目を引いたのが理容学校の生徒さん達による「ネイル・アート」の実演。焼きそばや肉まんの売店にも負けない盛況を呈していた。
・季語は、文化の日’で、秋’です。