桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

金継ぎやった事ありますか?

2016-04-02 09:34:17 | 日々の道具・作家さん
遊んでばかりいるブログに見えますが、高橋さんは図面の仕事を地道に進めています。
お待たせしているお客様、もう少々お時間を下さい。



さて私の方は、全力で遊んでいます。実は前からやりたかった一大イベントをやろうとしています。
去年の秋に外に置きっぱなしにしていた「巨大徳利風の花器」を割ってしまいました。
これを金継ぎ(漆継ぎ)で直したいのです。


この花器は学生時代に古道具屋で1,000円程度で買ったものです。
安いものですが気に入っていたのでなんとか直してやりたいと思っています。
水漏れしてしまっても、中におとしを入れられると思うのでまぁ良いかな…


漆は学生時代に工芸の実習で触った事がありますが、漆継ぎに関してはド素人です。
どなたかやった事がありませんか?私は生意気なので、どうせやるなら樹脂製のパテは使わない積もりです。
まずは本を買って基本事項や作業の行程、必要な材料、かかる時間等を整理しました。


この本によると、私がやろうとしているのは「複合的な破損」という最も修復が難しい状況。
おまけにこの花器は磁器だと思う(それすら怪しい)ので、漆が染込みにくく難度が高いそうです。


粉々になっているパーツを仮組み立てしてどのパーツ同士から組み立てるかを考えます。
この場合、単純に破片をくっ付けるだけでなく、穴があいた部分を埋めたり、ヒビに漆を染込ませて修復して行きます。
それぞれの行程に必要な漆の調合が違ったり、硬化させるのに数日置いたり、適切な温度環境を作らなければいけません。
行程をネチネチ考えるのは実はそんなに嫌いではない…ジワジワ楽しんでやろうと思います。


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