広葉樹の移植適期

プロの植木屋さんでは無くあくまで自分の少ない経験からですが、個人的に広葉樹の植付け・移植の適期は春より秋だと思います。
しかも休眠期の直前、つまり…今でしょ！
理由は３つ。

●北海道の場合、雪どけが遅く夏が短いため、春の移植では植付け初年度に樹木に負担をかけ過ぎるのではないか
　（環境に慣れる前に病害虫の影響を受けやすく、根が活着する頃にすぐ秋、落葉期になってしまう）
●春の植付けでは、急激に暑くなる旭川の夏の気候に対し、灌水や蒸散防止剤の散布など色々手間がかかる
　(家庭でやる時はそんなに真面目にやってないけど)
●秋は園芸店のセール期（在庫処分期）で、植物を安く買い求められる(これは個人的に大きな理由)

というわけで最近我が家では広葉樹の移植・植付け計画で盛り上がっています。
我が家の裏の手つかずの大地を、木陰で姪っ子と戯れる林にしようと思っています（姪っ子は全然私になついていない）


家の敷地にある幼木はジャンジャン移植して生かそうと思います。
カエデ類（イタヤカエデ、ヤマモミジなど）、シラカバ、ハンノキ、ニシキギ類（ツリバナなど）は移植が容易です。

今日はどれを掘るか目印を付けておきました。ついでにこのススキも庭に使おう。

旭川市内の園芸店で庭木のバリエーションを抱えているのは平間造園さんかなと思います。
「田舎に住んでいて庭木を買うなんて」とひんしゅくをかいそうですが、
ある程度大きな木を植えたり、仕立ての綺麗なもの（特に株立ち状）やシンボルツリーなどを求めるなら売り物を買っても良いと思います。

シャラノキ（夏椿）￥17.000
元々は本州や朝鮮に自生する樹で公園樹として北海道に入ってきました。本当に椿のような白い可憐な花を付けます。
枝ぶりや葉が細かく、紅葉も綺麗な樹です。


クロモジ　￥3.150
全く頭になかったけど実物を見たら紅葉がとても綺麗でした。
クロモジといえば和菓子の楊枝に使うクロモジの事ですね。


ジューンベリー　￥6.800

旭川に引っ越してから結構耐寒性が強い樹だと知りました。花がとてもきれいです。
バラ科なので毛虫とのお付き合いも必要です。

同じくジューンベリー　￥8.400

同じジューンベリーでも価格が違います。樹形を良く見て、冬害を受けにくそうなものを選びます。
枝の分岐が下過ぎると雪に引っ張られて主幹から折れるので結束が必要。
高さがあると支柱で支えたほうが良い。

ハクモクレン　￥4.200

モクレン、コブシなどのマグノリア属は移植が困難です。
植える場合は自生種を掘ってくるより、出来れば買った方が良い樹だと思います。
そして生長が遅いので長い目で見守る必要があります。

他にもオニグルミ、ミズナラ(ドングリ）、カツラなどの深根性の樹も移植が難しく、
我が家でも何回か失敗しているので根掘りには結構労力とテクニックが必要と思われます。


今日はこの中から数本買って、なんと２割引きでした。
秋は涼しいし虫も減ってくるのでサイコーの土いじりシーズンです。

おまけ。
最近流行っている原種のチューリップもありました。丈が低く花も可憐なので山野草のように育てられます。