大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0579 一枚刃平鉋 銘 無し (六分)

2016-05-19 14:02:51 | Weblog
使い込んでチビタ鉋刃を箱に入れて仕舞って有った。 思い出して箱の中身を確かめるとこの鉋刃が入っていた。 銘は無く 薄い仕立てで相当錆びていた。 取り出して研ぎ直して見ると悪くなさそうだ。 何処で入手したか経緯を思い出せない。 入手した物は書き留めているが、銘も無く探す手立てがない。 刃も悪くなさそうなので、取敢えず台を打って番号を取り管理すれば忘れる事も無い。 早速台を打って見た。 今回も当面一枚刃鉋に仕立てた。 今の所 刃を入れて馴染ませている。 これから台を調整して試し削りして見よう。 多分もう我家に来て 20年くらい経過すると思うので、刃も枯れて良くなっている可能性も考えられる。 この台は我が家の東の土手に有った樫の木だ。 余り良い材では無い様だが、まあ良い。 長く打ち捨てられていた、この鉋刃も喜ぶ事だろう。

その後台を調整して削って見た。 一応削れるが、鉋屑は割れている。 刃を見るとやはり錆のピンホールが幾つかあり、その部分が上手く無い様だ。 良く研いでやり、刃の良く無い部分を研ぎ落すしか無い様に思う。 グラインダーで刃先を削り取れば良いのかも知れないが、それは 焼きが戻る可能性も有るので避けたい。 気長にやるしか無いだろう。 まあ取敢えず使えるから良い。 刃の良い部分が出てくれば 十分使える鉋の様だ。

その後2回程研ぎ直した。 良く見ると大きな錆跡が2か所と縦に割れが1か所有った。 これじゃ駄目だね。 割れは一裏以上研ぎ減らさないと取れない様だ。 裏出ししている最中に割れたのかも知れない。 だが無銘の割に切れる鉋だと思う。 惜しい事をした。 それでも大切に使って行く予定だ。 段々と愛着が湧いて来る。 問題が有る物ほど気になる。

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