私の母親の実家に文机(寺子屋机とも言うらしい)が、有った。 それは古い物で壊れかけて物置に放置されていた物だ。私が寸法を取り 再現しようと考えていた。 図面に書いた数年後の今年 桜材でその机を制作してみた。 母親の実家で家を守っていた、私の伯母に当たる人は4年ほど前に亡くなり、その菩提をともらう意味も有る。 家ですごせなくなった3年程ホームで過ごし、その面倒も見ていた。 だから年寄りの扱いは上手いと思う。 文机の脚は送り蟻ホゾで差し込んであり、接着して無い。 いずれ乾燥で緩くなるので少し硬めに仕込んで置いた。 母の話では 十五夜の時に この机に月見団子とススキを飾ったと聞いている。だから月命日にこの文机に線香でも立ててやろうかと思う。今伯母の実家は人は住まず空き家で荒れ放題となっている。 いずれは取り壊して更地にするしか無いと思う。 この辺りでは 土地を買いたい人もおらず、だんだん荒れて行くと思う。一応名目上の跡取りも居るが、恐らく帰っては来ないだろう。 この文机を見て伯母をしのぶ事にしようか。
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