先日入手したこの鉋を整備して見た。 刃幅は66ミリで六分の鉋の様だ。 台の刃口が5ミリ位 開いて居るので、少し詰めた。 何時もなら木端返しに薄板を貼り付けて ごまかすのだが今回は 大工さんが良くやる埋め込み方法で詰めた。 結構面倒な物だ。 台は相当捻じれていた。 捻じれを取る時に昇降盤の定盤の上にこすりつけて、当たりを見て 徐々に削り修正するようにしている。 仕上げはガラスの定盤にサンドペーパーを貼り付けた物でこすって直す様にしている。 この台は厚味25ミリ程度しか無くて 少し薄い。 若干扱い難い。新しい台を作っても良いのだが、入手したオリジナルな状態を重視している。 使える物ならそのまま使う様にしたい。 材も枯れて 古びた感じも出て居るので、機能より見た目を大事にしている。 一方刃の方は 相当ベタ裏でグラインダーでかなりすきとり 裏出しして刃先が 研げる状態にした。 裏は小型ダイヤ砥石で擦って、グラインダーの目を消している。このままだと 錆びやすいからだ。 まだ裏は曇りがちだ。 何度か研ぎ直して行けば 良くなると思う。 使って見たが 取敢えず普通に切れた。 更に研いでやればもっと良くなると思う。 この台は多分前の持ち主が 自分で打った物だろうと思う。 裏刃を留める横棒が5寸釘らしい物を使って有り、釘頭も付いて居たので、私が切り落とした。 鉋蒐集は趣味なのだ。 普段使いの鉋は別に有る。 だから実用と考えないならば、出来るだけ入手した当時の状態を保つ事も必要かも知れない。 その割に刃は大分自分好みに改造して仕舞っているようにも思う。 ある程度使おうと思えば十分使える状態で 保管したいと考えて対応している積りだが。 後で こんな事しなければ価値が有ったのにねーと言われたくはないのだが。どうすれば良いだろうか。
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