大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

椅子の修理

2013-05-23 21:56:32 | Weblog
我家の3回目のリフォームをお願いした設計士のYさんから、椅子の修理を依頼された。 Yさんの両親が使った物と言う。 松本民芸家具の様だが、私が持っているカタログには、同じ物は載っていない。 何でも相当古い物だそうだ。 しかし相当に酷い状態で 座面の接ぎがはがれて、背もたれも 足も壊れていた。 素人修理を行ったのか、ゴム系の接着剤で修理した跡が見られた。 材はみずめ桜だろうか。 貫は材がやせて 緩んでいた。 座面を削り直して ビスケットを入れて接ぎ直した。 貫はテープを巻いて太らせて入れなおした。 壊れた部分は別の材で作り直した。 塗装はダークマホガニー色のOILで行った。 シンプルで良い形だと思う。 食卓の椅子として良さそうだ。 多分作られて30年以上経過すると思うが、この椅子がこう言う状態だと言う事は この手の椅子は 何らかの修理をしないと、恐らく使えない状態の物が多いと思う。  問題は修理すると 相当の代金が掛るという事だろう。 恐らく買うのと変わらない修理代金だろう。 それなら新しい物を買った方が良いと言う事になる。 捨てられた物も多いと想像する。 修理に丸一日掛ったから、プロがやっても 安くは出来ないだろう。  運良く 修理できたこの椅子は幸せ物だ。 長く使われて欲しい物だ。 
コメント
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