我家の3回目のリフォームをお願いした設計士のYさんから、椅子の修理を依頼された。 Yさんの両親が使った物と言う。 松本民芸家具の様だが、私が持っているカタログには、同じ物は載っていない。 何でも相当古い物だそうだ。 しかし相当に酷い状態で 座面の接ぎがはがれて、背もたれも 足も壊れていた。 素人修理を行ったのか、ゴム系の接着剤で修理した跡が見られた。 材はみずめ桜だろうか。 貫は材がやせて 緩んでいた。 座面を削り直して ビスケットを入れて接ぎ直した。 貫はテープを巻いて太らせて入れなおした。 壊れた部分は別の材で作り直した。 塗装はダークマホガニー色のOILで行った。 シンプルで良い形だと思う。 食卓の椅子として良さそうだ。 多分作られて30年以上経過すると思うが、この椅子がこう言う状態だと言う事は この手の椅子は 何らかの修理をしないと、恐らく使えない状態の物が多いと思う。 問題は修理すると 相当の代金が掛るという事だろう。 恐らく買うのと変わらない修理代金だろう。 それなら新しい物を買った方が良いと言う事になる。 捨てられた物も多いと想像する。 修理に丸一日掛ったから、プロがやっても 安くは出来ないだろう。 運良く 修理できたこの椅子は幸せ物だ。 長く使われて欲しい物だ。
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