2週に1回の鍼治療の日。
まず仰向いて寝る。手、足、耳に鍼を打って弱い電気を通す。約30分。のんびり屋の私は爆睡する。神経質な人は、まったく眠れないそうだ。
次にうつ伏せになり背中、首などに鍼を打ち灸頭鍼をする。この灸頭鍼というのは、打った鍼の頭にもぐさをつけ、点火する。すると鍼が熱を帯び、じわーと体に温かみが伝わってくる。これがとても気持ちいい。そのあとバッカンといって、ガラスの器を真空にして背中に吸い付ける。患部のわるい血液が皮膚の表面にうきでてくる。直径5センチほどの赤黒い痕がいくつも背中にできる。色が濃く出るほど、患部が浅いということになる。この治療は、温泉や海水浴へ行くときはやめてもらう。いくら歳を取ってても、やっぱり恥ずかしい。。
この間2時間強。おかげで感染症にかかる回数が、めっきり減った。鍼は免疫力を高める優れた治療法だ。中国では、2千年も前に経絡の理論や治療法が確立していたと聞くから、その叡智には驚嘆する。
鍼のあとは体がとてもだるくなる。治療院は繁華街の真っ只中にあるので、ウインドーショッピングなど楽しみたいが、我慢して早々に帰宅する。