そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ショコラ

2007年10月03日 | ファンタジー/アドベンチャー


2000年 アメリカ 122分
■原題「Chocolat」
■2007.9.28 wowow
■監督 ラッセ・ハルストレム
■出演
   ジュリエット・ビノシュ(ヴィアンヌ・ロシェ)
   ジョニー・デップ(ルー)
   ジュディ・デンチ(アルマンド・ヴォワザン)
   レナ・オリン(ジョセフィーヌ・ミュスカ)
   アルフレッド・モリーナ(レノ伯爵)
   ピーター・ストーメア(セルジュ・ミュスカ)
   キャリー=アン・モス(カロリーヌ・クレルモン)
   レスリー・キャロン(オデル夫人)
   ヴィクトワール・ティヴィソル(アヌーク・ロシェ)

 《story》

「おいしい幸せ 召し上がれ」
「おいしい幸せ 準備中」

「すべての人を幸せにしてしまう 不思議なチョコレートを売る母娘の物語」


フランスのある村に、ヴィアンヌとその娘がやってきた。彼女たちは、教会の近くに店を借りて、チョコレートの店を開く。ところがその村は古い因習に縛られていて、村長の顔色を見ながら、村人たちは休日に教会に来ない者やよそ者に対して冷たい態度を取った。しかし、ヴィアンヌのチョコレートは不思議な力があった。倦怠期の夫婦に愛がよみがえったり、夫の暴力に絶えかねたジョゼフィーヌはヴィアンヌの店に逃げ込んだり、孫と祖母との出会いを実現させたりした。ある日、川にジプシーの一団が停泊した。よそ者をよく思わない村長は嫌がらせをするが、ヴィアンヌだけは彼らを受け入れた。しかし、村人の風当たりは強く、絶えられなくなった彼女はアルマンドに悩みを打ち明ける。アルマンドの提案で、彼女の誕生パーティーをジプシーの一団とともに盛大に開くことになった。楽しそうにパーティーに参加しているジョゼフィーヌを見た夫のルーは、逆上して船に火をつけてしまう。絶望したヴィアンヌは嫌がる娘を連れて村を出ようとするのだが・・・。

 チョコレート大好き
古い伝統や習わしがすべて悪いわけではない。逆にいいわけでもない。いいかどうかしっかり考えることが大切だということかな。結局だれかの考えだけが突出して、だれもがそれに従わざるをえない状況の中に、習わしが使われたということだ。よそ者はだめ。教会に来ない者はだめ。それだけを考えたら、いいとは言えないことはよくわかる。閉鎖的では新しい風が入らない。教会だけが正しくて心を救ってくれるわけではない。仏教でもいいじゃないか。新しい風をチョコレートに乗せてやってきたヴィアンヌはいかにも神秘的で不可思議な力を持っているように感じた。でも、そうではなく、弱音を吐く自分と戦っていたのだ。自信を持つための旅だったのかもしれない。彼女が村に新しい風を吹き込んだと同時に、彼女の中にも新しい風が入ってきたのだと思う。落ち着いて暮らせることが、誰もがもっている願いだ。
あのチョコレートを食べたいなあ。私も心が軽くなれそうな気がするよ。