過去のことですが・・・
私が一部上場会社を提訴して、労働審判を起こしたのは、
上層部が現場の苦労を露とも知らず、低層部に属する労働者を
明らかに軽く扱ったことによります。
何度も、陳述と提言を繰り返して、常務クラスまで上り、
会談をしたのですが、最終的に全てを握りつぶしたのは会社代表です。
それは、私が勇気を持って行動した「たった一人での闘い」でした。
その大企業が、今も何もなかったかのように、横暴をきわめて
低層部の労働者をだましながら、利益をむさぼっている現実が
今も続いているようです。
それを思うと、切ない想いにかられます。
やはり、世の中に出ない限り、“隠れて同じようなことを繰り返す”
体質なのだと感じます。
実際、そういう会社なのに、企業ホームページは、良いことばかり
羅列して、現実とは大分かけ離れたことを書いています。
何人の若人が「泣き寝入り」をして、我慢を重ねていることでしょう。
今回の「東電」の福島第一原発の対処に関しても、上層部は涼しい
部屋の中で会議をして、原発内で暑い防具服に身を包み、被ばくを
しながら作業しているのは、会社でいうと「現場の皆さん」です。
その現状や、苦労を、どの程度、東電の上層部は理解しつつ、
対処しているのでしょうか。
株主総会から、いろいろな批判を浴びても尚、変わらない体質!
決定権をもっている代表者や、管理責任者は、ある程度の知識と
想像力をもって、現状を把握する必要があります。
様々な報道に接するたびに、複雑で、すっきりとしない印象を
いつも抱いてしまうのは、本当の真実を公表していない可能性が
あると思ってしまいます。
やはり・・・
お金が全て・・・経済効率優先、利潤追求などという資本主義的な
考え方を第一とするような時代は、もうこれからの価値観としては
どうなのだろうか・・・と、疑問を感じてしまいます。
このたび、市民団体が、福島の原発事故の対応をめぐって、
管直人首相、清水前社長など、合計6名を対象とした「告発状」を、
東京地検に提出したようです。
これは、福島原発の水素爆発が、原子炉格納容器内の蒸気を放出する
ベント作業を(すみやかに)行わなかったための「人災」であり、
法律にも違反している行為であるということのようで・・・。
原子炉規制法に書かれている作業行程ではないという、明確な指摘です。
その後の国会の答弁などは、問題視する声が聞こえても、どうしても
現実が見えてこないものでした。
関係者と言われる人たちは、常に逃げの姿勢で、明言をさけましたし、
東電の説明責任も果たされることなく、数カ月も放置された問題です。
専門家による検証もされず、その後の現状は、日々のニュースで
伝えられるとおり・・・ 非道で、悲惨なものです。
そして、危機的な状態は、今も変わらず続いているのです。
いつも、真っ先に虐げられ、現実を伝えられず、最終的に傷つくのは、
現場にいる人たちです。
決定権を持っている「一部の人たち」は、決して現場に足を踏み入れず、
ただ、快適な部屋の中で(うわべの情報で)検討しているだけです。
それは、都合のよい解釈に則ったものであり、今も昔も変わらず・・・。
東電の原発問題だけでなく、このような構図は、あらゆる社会の片隅で
見受けられることです。
「理不尽だ」とか、「不公平だ」という言葉さえも、一蹴されてしまう
強力な権力をもっている人たちにとって、何がリスキーなことなのか・・・
全く判断基準が読めません。
こうして「司法の場で、責任をはっきりとさせる」のは、将来の日本の
体制や社会構造を見直すためには、必要なことかもしれないと、切に
感じているところです。
これまでの政治は、常に「なしくずし」「ことなかれ主義」でした。
そのような体質を変えるためにも、緊張感を持って、自分の立ち位置を
改めて認識することが必要です。
私たち、国民一人一人もまた、同様に、自分の問題としてとらえ、
一緒に闘わずとも、関心だけは持っているべきだと、強く感じます。