穴八幡宮に寄ってから周辺のお寺さんに寄ってみました。行きついたところが、放生寺(ほうじょうじ)でした。高野山真言宗準別格本山の寺院だそうで、山号は光松山(こうしょうざん)。本尊は聖観世音菩薩で、「江戸三十三箇所」の第15番、「御府内八十八箇所」の第30番でだそうです。1641年に穴八幡宮(高田八幡)の別当寺として同神社の隣に創建されたもので、寺号が示す通り「放生会」(ほうじょうえ)で知られ、虫封じの利益(りやく)もあるとされます。昨日訪れた殿ヶ谷戸庭園のなかにあった馬頭観音はただの石碑でしたが、こちらは菩薩像が立っていました。現場ではこの網に囲われたものが何かわかりませんでしたが、調べてみたらこんなことが書いてありました。創建当時は穴八幡の境内に放生池があったが、明治期の神仏分離により池は放生寺の管轄となり、その後1920年代に埋め立てられてしまった。現在は本堂脇の池が放生会に使われるということで、これが池の代わりのようです。
入り口の近くにはと足腰の弱い人をお救いくださるそうですが、信心のない私は写真を撮らせていただくのに、軽く会釈をするだけなので、御利益はなさそうです。