大船の施設を2年ぶり3回目の訪問をしました。前回は雪の降った後を大船観音まで登りました。今回は大船観音の発起人になっている黙仙寺に寄ってみました。入り口には崖崩れがあったので、参拝客以外は入らないでと書いてありましたが、参拝客なので入ってみました。登るとすぐに崩れた後らしいところに出合いました。登った途中にあった標札です。
階段は割れ目ができていたり補修の大変さがうかがわれました。上のお地蔵さんからさらに昇って本堂に着きました。裏に回ってみると墓でした。舗装された道に出たので、少し歩いてみましたが、駅から遠ざかるので戻って、来た道を帰ることにしました。黙仙寺は曹洞宗で山号は無我相山(むがそうざん)。1909年(明治42年)、濱地八郎という人物が、自ら信仰する金剛経を広めるため、永平寺管長日置黙仙禅師を開山に迎え、静岡県にあった祐昌寺という寺を移しました。本尊は釈迦牟尼。なお、大船観音建立の中心だった高階瓏仙は黙仙寺の二世だそうです。大船観音にも昇ろうと思いましたが、足腰は限界でした。前に登っているのであきらめました。かわりにバスターミナルにある空中回路から山を眺めてみました。
大船観音は1929年(昭和4年)、地元有志の発起により、護国観音として築造が開始され、1934年(昭和9年)には輪郭が出来上がっていましたが、戦局の悪化により、築造は中断。第二次世界大戦後、財団法人大船観音協会が設立され、1960年(昭和35年)4月に完成しました。なお、大船観音協会には、曹洞宗管長の高階瓏仙(たかしな ろうせん)や、東京急行電鉄の初代社長・五島慶太の名前を始め、各界の著名人の名があります。財団法人大船観音協会は、1981年(昭和56年)11月30日に解散し、宗教法人大船観音寺と改称されたそうです。
正面に鐘楼も見えます。駅の近くから見える横顔です。黙仙寺は後ろの山の中にあります。