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どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

『ライオンのおやつ』を読みながら(2)

2020-10-29 00:08:05 | 書評
マドンナが案内してくれた施設は、雫さんにとって拍子抜けするほど安心できる場所だった。 もっと病院っぽいか、もっと庶民的かどちらかを想像していたのに、まるで隠れ家ホテルにいるような、優雅な気分にさせてくれる空間だった。 <実際に入ったことはないけれど、繭の中というのは、こんな手触りの優しい光に包まれているのかもしれない。> しかも、雫さんに用意されていたのは、窓から海が見える部屋だった。 < . . . 本文を読む
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