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【小倉百人一首】47:恵慶法師

2014年07月06日 02時05分44秒 | 小倉百人一首
恵慶法師

八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり

播磨の国分寺の僧官であったということや、当時の中級官人の歌人たちと交流があったということ以外はあまり詳しい情報はない。
この歌で詠まれている宿は河原左大臣の豪邸の跡といわれている。荒廃してしまった邸跡が秋の寂しさを際立たせる。

【小倉百人一首】46:曾禰好忠

2014年07月06日 01時52分46秒 | 小倉百人一首
曾禰好忠

由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな

円融天皇期の人物だが下級官人のため生没年は未詳。百首歌という新しい形式を作り、それだけでなく歌の題材も斬新だった。ただ、同時代の歌人たちの評価は賛否両論で、生前は必ずしも高名とはいえなかった。が、後世になってその表現の斬新さが再評価された。
変わり者としても知られ、呼ばれてもいない歌合に出席して追い出されたというエピソードもある。
また、丹後掾の官職にあったことから曾丹というあだ名をつけられていたという。