磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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109ヒートアイランド現象の原因

2006年07月05日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

六、夢の島とヒートアイランド

109ヒートアイランド現象の原因



ホテルに戻った。勇気も勉も自宅へは戻らなかった。
「勇気、ヒートアイランド現象について勉強しているかい?」
「しているよ。外に出るのが嫌になるよ。これを何とかできるとしたら、勉強しがいもあると思うよ」

「勇気、勉強したら、何とかできると思っているのかい。いや、勉強しないと問題が何であるかもわからないよー」
と、勉は勇気に向学心が生まれたというのに、それを否定するようなことはしてはならないと思った。

「病気とかにも関係があるみたいだよ。ネットで調べたけどね。都市での乾燥化は、肌のカサカサにも影響しているらしいよ。それに、呼吸器疾患が増加しているそうだよ。怖いよね」

「勇気の花粉症はどうだった?」
「僕の花粉症じゃないだろう。僕が患っているといってよ。僕の持物じゃないのだからね」

「実は僕も花粉症だよ」
と勉は笑う。

「ところで、気象と花粉症の関係はわかったかい?」
「ヒートアイランドによる上昇気流は、都市に吹く風の流れを変え、ビル風や海陸風などと相まって特有の流れをつくっているのさ」

「そうだろうなあー。ビル風も年々すごくなっている気がする」
「この風の流れに乗って花粉は飛んでくる。たとえば、毎年春先には、スギ花粉などで花粉症になるけど、スギ林は都心にはなく、これらのスギ花粉は遠く丹沢や多摩丘陵など周辺の森林からヒートアイランド流によって都心に運ばれることもあるってさ」

「風に乗ってくるのかあー。花粉症の影響はそれだけではないと思うよ。まだ、あると思うけど、勇気が自分で探してごらん」

「探すけどさ、ヒートアイランドによって局所的降雨量も増えているそうだよ。何かひどい、土砂降りも真夏にあるよね。水浸しになって地下鉄が走れなくなったとか、地下がある家の人が、地下に水が流れ込んでそのまま溺れ死んだというのもあったよね。ヒートアイランドって、暑いだけじゃないみたいだよ。暑いことでも、いろいろ起きるってことだよね」

「ところでヒートアイランド現象の原因はわかった?」

「もちろん。まず、第一はエネルギー消費に起因するもので、たとえば自動車からの排熱、ビル・住宅などからの暖房・冷房による排熱。この他、都市では工場が稼働しており、生産にともなう排熱がある。また、値は小さいが人間も約百ワットの熱源となっている」
と、勇気はパソコン画面を読みあげている。








閑話休題

夏の電力量も、夏のピーク時のみに、
発電施設を増やすのはとても、
不経済だと本に書かれてありました。

夏場でも、産業界の使用料の方が
多いのだから、
夏休みを長くとってもらうと、
夏場のピークを抑えることができるという。

揚水発電は不経済で解決策には思えない。
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