磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

211BBSその1

2006年10月15日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第二部・国境なき恐怖

十五、僕らは未来に……

211BBSその1



エリックは勉の方を見て訊いた。
「アメリカのパーパー法を知っているかい?」

「はい。カーター大統領がソフト・エネルギーを振興させる目的でつくったもので、二つのポイントがあります。一つは誰かが何らかの方法で発電したら、電力会社はその電力を購入しなければならないと買電を義務づけていることです。もう一つは、その価格を、電力会社自身が従来の手段で発電したときのコスト相当分と決めていることです。独立事業者は、発電しさえすれば電力を買ってもらえるのだから、安心して風車などの発電施設を建設することができるのです」

「そのとおりだね。もし、日本に日本版パーパー法ができたとすれば、峠や海岸に発電風車が林立するだろう……。阪神淡路大震災で、停電した街に、山腹に輝くソーラ発電の照明があった。それは、被災者の心に……、勇気を与えてくれたらしいよ」

ソーシアは、昨日の夜、みんなで花火を鴨川の河原でしたのを思い出していた。このまま、永遠に続いたらいいと思った。

『僕らは未来に何を見いだすのだろう……。この世はどうなるのだろう……。いったい、僕らはどうなるのだろう。こんな不安を持つのも青春時代だけなのだろうかー。でも、僕らは未来になっても、身勝手な大人になりたくはないし、生命を軽んじるやつらにはなりたくない』

勇気はそんな文章を“大海原”に書きこんだ。これは生意気と言われそうだが、言われてもいい……。なぜなら、僕は本当にそう思っているからだ……。

ミス・ホームズがパソコンの前に座る。
『名探偵に推理はつきものよ。推理……。こんなことに推理は要らない。誰だってわかることよ。原発も核兵器も人類を滅ぼす力を持っているわ。ところで原発のことだけど、推理力のない人は『どうせ、人間は死んでしまうから、核戦争や原発がメルトダウンしたって、そのときは、そう死ぬだけさ』なんて言うだろうけどさ。ちょっとはベルーシアのソーシアさんたちを知ったら、どう? 彼女たちは、あなたの未来なのかもしれないのよ』

ソフィーが次に座った。
『マイクは素敵だったわ!だって、あのα作戦のとき、醜いと想うバーバラを愛しているって逃げなかったもの……。心のハンサムだわ。今も世界では核被害にあった人たちが世界各地にいるのよ。この人たちを見捨ててはいけないのよ。次はあなたかもしれないから、これは脅しじゃないわよ。同じ人間だから……』

勉は、こんなコミュニケーションもあるのだと面白がって見ていた。1999年、インターネットの世界はひろがってゆく。

『原子力潜水艦が、世界の海に沈んでいて、そのままにおいてあるなんて、信じられないよ! なんとかしてくれよ! それだけじゃない、原発から出た廃棄物だって、恐ろしいよ。ガラス固化してキャニスターに入れたら、安全かと思ったら、その隣にいると即死だってさ……。詳しく書けば、高レベル廃棄物のガラス固化体は、人間の肉体をつきぬけるガンマー線という放射線は、人工的につくりだされてレントゲン撮影で利用されているが、このガラス固化体からは、表面で一時間あたり一万四千シーベルトという。人間は、短時間に五十シーベルトのガンマー線を浴びるだけで、二日以内に全員が死亡するんだけど、ほぼその三〇〇倍の殺人放射線だそうだよ。何千億円以上もかけて、完成したのが、これだって。原発産業はどこから見ても将来暗いと悟るしかないじゃないか……。それに、震度六でも大丈夫だという彼らの実験だって、横揺れだけで、阪神・淡路大震災で猛威をみせた縦揺れについては実験しているわけではなかった。彼らの説明することをすんなり信用できないと思うよ……』

『ある人たちは、差別というものは、仕方のないことと語ります。でも私は仕方がないで済ませる問題じゃないと思います。だって、そうでしょう。戦争だってなくそうと思えばなくなるし……。差別だって、きっとなくなるよ。キング牧師は黒人差別の問題を提議した黒人神父の演説をきいた。それがなかったら、キング牧師はあんな活動をしようとは思わなかった。黒人の神父は『始めに誰かが言わなければ、差別されることが当たり前になってしまう』。しかし、まわりの黒人たちは『摩擦がおこる』と、その神父を非難したのです。でも、その神父の意志はキング牧師に引き継がれ、今では人種差別がいいことと想う常識ある人はいないのです。原爆なんて、核なんて、当たり前のことじゃない。私たちは叫ばないといけないわ』

行者が首をたてに振っていた。
「それじゃ、僕が書こう……」

『核兵器はなくたって、生きていける。たいていの人はだ……。それを職業にしている人たち! 君たちはそれがなくなったら、収入の道は閉ざされるかもしれない。でも、生きていけるなら、すぐにでも、その職業は止めてくれ。頼む! 空を飛ぶ鳥の代わりにお願いする。海にいる動物のために述べる。地を這う動物の代表としてお願いする。誰のためにもなってなんかいないのだ……。お願いだ。環境も破壊している。無駄なお金を使っているわけだしね……』

「そうとも、海の魚も、空の鳥もすべて、影響することだよ……」

金が書く。
『行者は職をなくすと書いているけど、それは間違いだよ。税金をたらふく食っている原発をなくして、その税金で新しい事業をはじめることもできる。それに、もし止めるとしても、そのためにも費用も技術も必要だよ。それも、いくらかかるか、わからないときている未来のビル・ゲイツより』








閑話休題

BBSも、知識があってから、
語ってほしいけれど、
ゲームのように、
傲慢をかましている人たちが、
けっこう、いろいろな
掲示板におられるものですね。

今、テレビで岐阜の税金の
無駄遣いをお笑い番組で
やっています。

とても、笑えません。
この人たちのせいで、
不幸になった人たちが、
数多くいるからです。

昔の大人たちは、
笑っていいことと、
悪いことを教えてくれました。

それにしても、
平気で嘘をつける人たちです。
これからも、続くと思うと、
うんざりです。

この人たちの仲間に、
核立国を推進している
お偉い方たちが、
各界におられます。

大手マスコミも、
その仲間だと、
書く方はけっこう
おられます。








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