磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

アメリカの政教分離 植民時代から今日まで

2007年07月12日 | 読書日記など
『アメリカの政教分離 植民時代から今日まで』
   エドウィン・S・ガウスタッド(著)/
      大西直樹(訳)/みすず書房2007年

ヒロシマの恩人といわれるクエーカー教徒はアメリカでプロテスタントに迫害されてきた歴史があるようです。ですから、日本人にもやさしくしてくださるのかもしれませんね……。もちろん、イエス・キリストは迫害される側ですね……。



裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「ビルグリム・ファーザーズが建国したアメリカ合衆国では、当然、国の税金で「教会」がまかなわれていた、この伝統を背負い。合衆国最高裁判所は「信教の自由」と「政教分離」の明確な定義を、つねに求められてきた。」

自由の鐘について書かれてありました。下「」引用。

「例のあのフィラデルフィアの「自由の鐘」だが、その公けの命が始まったのは、のちに生まれてくる国家の象徴としではなかった。」

聖書の句というものは、悪用もできるものです。
もともとは「自由の鐘」と呼べるしろものではなかったようです。
旧約聖書レビ記の聖句「すべての国と、そのすべての住民に自由を述べ伝えよ」
その直前の聖句が「そして汝らは五○周年をあがめるであろう」(レビ記二五章一○節)。
--植民地であるペンシルヴァニア。英国国王をあがめるようにと作られたという。

それに亀裂がはしった。そこから奴隷解放運動が、「この鐘こそ自分たちの運動にふわさしいイメージ」
としたようです。偽りの自由など、亀裂するものだとでも表現されたのでしょうか……。


1850年代に「ノーナッシング(なにも知らない)」党が台頭。
ローマ・カトリック、ユダヤ教徒、ことにアフリカ系アフリカ人など外国一般にたいして根深い敵意をあらわす。

1887年、アメリカ保護連合設立。

1926年、クー・クラックス・クランの指導者が宣言。
「アメリカはプロテスタントでありつづけなければならない」


1660年6月1日にクエーカー教徒のメアリー・ダイヤーは絞首刑。

モルモン教徒も迫害されたという。








反キリストとは何か?


巨大教会が政治を動かす~アメリカからの報告~2007












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100年のテロリズム第三回『世界に広がるテロ』血の報復、そしてハイジャック

2007年07月12日 | 読書日記など
ヒストリーテレビ2007年6月18日
100年のテロリズム第三回

『世界に広がるテロ』
血の報復、そしてハイジャック



1960年代ヨーロッパとアメリカ、暴動の嵐。

希望とともに暴力が生まれた……。

祖国をかけて戦うPLO。

テロは国際化していた。

【キューバ】
キューバの首都ハバナ
1961年、第三世界の国々から集う。
KGB協力でキャンプで各国のテロリストを養成。

新参者のなかに、日本人も入っていた……。

【PLO】
・イスラエル国家設立で、絶望を味わう。
・PLO誕生。
・アラファト議長「われわれは民族解放をしているだけです」

アラファトはフランスから独立したアルジェリアへ行き。
いかに宗教が役立ったか勉強。

第2回『植民地主義との戦い』

1967年6月5日、イスラエル軍先手攻撃。
アラブの三つの軍隊破壊される。
イスラエル、六日間で領土を拡大。
--大勢のパレスナ人、国を追われる。
憎しみと復讐を誓う。
多くの活動家が生まれた。

小さな抵抗集団は、イスラエルから地雷を盗み、よく知っているイスラエルに地雷をしかける。
--子どもたちのバスが地雷の上を通過。
子どもたちが殺害された。
イスラエルは即座に報復する。

--半数が殺された。
そこにヨルダン軍が参戦。
イスラエル軍は数時間後、撤退。
『カラミの戦い』アラブ人たち勝利に酔う……。

優れた兵器を持つイスラエルは戦いをやめるつもりはなかった……。

戦いは姿を変える。

【舞台は国際化=ハイジャック時代】
・政治犯16人、解放。

・西ヨーロッパで、同時に三機ハイジャック、ヨルダンの空港へ。
・犯人たちはテレビの影響力も利用する。
・乗客全員を機外に出すと、爆破。

【黒い九月】
・レバノンを拠点。
・他の過激派と合同。
・テルアビブ空港でハイジャック。
・テロリスト4人中3人射殺。

【ドイツ】
・学生運動。
 権力とぶつかりあい、被害者意識を感じテロリストと結びつく。
・正義と平等のために戦っていたが、テロリストとなる……。
・資金のためには銀行強盗も。
・テロリストの訓練をしている場(PLO)へ。
・帰国後西ドイツで15個の爆弾でテロ。
・政治犯として独房へ。
・メンバーの逮捕とともに、組織は拡大。

【流血のミュンヘン・オリンピック事件
・ドイツと中東のテロリストが組む。
・黒い九月のグループが攻撃。
・テロリストたちはイスラエルチームを捜し、射殺と人質。
・ドイツの警察はテロリストをパニックに、人質のイスラエル人は死亡。

さらに続くテロ……。

イスラエル人を狙うテロが国内外で起きた。

1976年、ナイロビ。
テロリストたちは逮捕。
五人は棺に入れられ、イスラエルへ。
この中にはドイツ人もいた。
それは極秘扱いだった。

1976年、ウガンダのエンテベ。
事件を知ったイスラエルは驚く。
イスラエルはテロに屈しないといい、攻撃する。
3人のテロリストと1人のイスラエル人が死亡。
世界の新聞は一面にこの事件を扱った。

1977年9月、西ドイツ。
シュライアーは護衛官をつれて家へ。
毎日同じ時間に同じ場所を走っていた。
乳母車の中にライフル銃。
テロリストたちは、シュライアーを襲った。
大事な人質・シュライアーは傷つけなかった。
ボディガードと運転手は殺された。


殉教者とテロリストは通じるという……。

(※)どこが通じるのだろうか……?
やっていることは逆。
人殺しが美談なんて聞きたくもない。

自己犠牲というよりも、自滅といっていいだろう。







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あしたへげんまん

2007年07月12日 | 読書日記など
『あしたへげんまん』
   竹田まゆみ・著/小坂しげる・絵/新日本出版社1971年

今の学校とはずいぶん違う雰囲気がえがかれている作品といっていいかと思います。太平洋戦争から、学童疎開へと続く級友(クラスメート)との友情……。



ラジオが流れると凍りついたという。下「」引用。

「--大本営陸海軍部発表、帝国陸海軍ハ、今八日未明、西太平洋ニオイテ、米英ト戦闘状態に入レリ--」

「また、たくさんわかい人たちが出征していくんですね」
こんな会話が。

明治以降の日本は戦争が好きだったと表現する方はおられますね。

でも、けっして庶民は好きだったとはボクは思えません。

ただ、軍人さんに憧れていた少年などが、そうあったとしても不思議ではないとも思います。

--でも、これは子どもが無邪気だからではなく、あくまで教育だと思います。
しかし、教育の分野でも、ほとんど反省されていませんね……。

天皇陛下という声が聞こえると、気をつけをしたという。下「」引用。

「もう、東条首相の声なんかミカには聞こえない。耳の中は、心臓がひっこしてきたみたいに、どきんどきん音がする。
「天皇陛下の……。」
 拡声器の声がりんとさけんだのと、全校生徒のズックが、ぱしっと音をたてたのと同時だった。天皇陛下ということばをきくとは、いつでも、どこでも、気をつけ! のやりなおしなんだ。」

戦争がはじまるという話をされているとき、おもらしをする女の子。
大切な時だから、緊張していたという。よく我慢していたというが、我慢していたら、もらしていなかったと思うけど……?

--そういう意味じゃないのかもしれないけど……。

トクさんという知的障害者が登場します。

父は教師であるが、工場。生徒も工場で働く。
工場のみまわり役人が、作業能率が悪いと文句をいう。それに対して怒る父。下「」引用。

「あなたはなにをいうのか。一日でも、いや一時間でも、あなたは学生たちといっしょに油にまみれて作業をしたことがあるのか。-略-」

役人たちは何もいわず、こそこそと帰っていったという。

--正しいことを言うのには勇気がいるという。
……おかしな世界ですね。

生徒が賛同者をつのって、暴力教師を批判する手紙を書いた。
しかし、クラスの3人はそこに名前を書かなかった。
勇気をもってその手紙を教師に見せる。
教師は、間違っていたと反省。
そして、どうして3人は名前を書かなかったのか?
それほど、教師を信じられないのかと批判する教師。

戦場から送られてくる血や泥がついた軍服。
鉄のボタンも壊れているものもある。--ひどい戦闘……。
そのボタンをとって、使えるようにする。
それが生徒の仕事……。

市電にのっていて、護国神社になると。
「右側、護国神社でございます。みなさま脱帽敬礼ねがいます。」
こんな車掌の言葉があったようです。

盆踊りは『日の丸行進曲』!

戦争がおわった日。
津川先生は、原爆でそれぞれの家族が亡くなったことを告げる。








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平和の琉歌 サザン・オールスターズ

2007年07月12日 | 読書日記など
平和と音楽

平和の琉歌
サザン・オールスターズ



沖縄の人たちの気持ちをうたったものですね。

歌詞に深い意味があると思っていただきたい。

あれほどのことがあったのに、問題がなかったようにしたい人たちもらおられるようです……。

そのことも、この歌ではうたっておられるかと思います。





海のYeah!!』というアルバムの最後の曲です。



カラオケ


ネーネーズも歌っておられます。

平和の琉歌~Stadium Tour 1996"ザ・ガールズ万座ビーチ"in 沖縄~

これをもじった「平和の牛歌」というのもあるようです。

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サザン★マテリアル (素材サイト)





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094 “闇教育”

2007年07月12日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




094 “闇教育”


「でも、じいさんたちには、生きていくことしか考えられないよー」
「わたしもよ、そのなかに、環境問題があって、核問題があって……」
「そういうもんかい」
「政治家以外はね……」

「どうして、政治家以外なの」
「政治家は何でも、自分の都合のいいようにもっていくための、道具でしかないのよ。日本の“闇教育”もすごいもので、こうやってホームレスの人がいても、憲法二十五条があるわけよ」

彼らの心に闇がなければ、こんなこと見過ごしていられるわけがない。

「二十五条とは国は最低生活の保証をしてくれているってことでしょう」
「これが最低生活なのかしら?」

「う~ん、国民には労働をする義務もあるらしいねえー。役所の人はそういっていたよ」
「ところが、労働する場がないのよ。だから困っているのに」

「労働できる人には生活保護は支給できませんっていうんだよ」
「まったく、話は最期まで聞かないといけないねえー」

「ところで、どうしてホームレスと“闇教育”が関係あるんだよ」
「それは、困っている人たちがいても、自業自得って教えていることよ。そして、ホームレスの人がいても、困っている人がいても、見過ごしていく、ホームレスの人たちを闇の世界に封じこめてしまうのよ」

「そうかあー。それで“闇教育”とホームレスが関係があるってことかあー。頭いいなあー」

「ユダヤ人虐殺も、ホームレスの問題も差別が一つの原因よ。わたしとは関係がないという人たちが作りし出したのよ」

「“闇教育”がなせる業というわけだなあー」

「ぼくのクラスなんて、闇の闇、もう真っ暗だよ」

「どんなふうに? 騒いでいるだけじゃわからないわよ、気持ちはわかるけど」

「ぼくのクラスの班ってどうやって決めると思う? 知っているわけないよね。野球のほら新人を指名するのと同じなんだよ。まず班長が立候補して、選挙があって、班長が決まると、班長は好きな人を選んでいくわけなんだ」

「えっ、班長が選ぶの……」

「わたしの子どもの時代は、班が決まってから、班のメンバーで班長を決めたよ」
「それじゃいけないんだよ。班長が自分の政策を言わないといけなんだ。どんな班にしたいかを選挙するんだよ」

「政策ね……。何か寒いねえー」
熊谷老人は背をさらに丸くした。

「班長が決めるから、ぼくのような嫌われ者は、誰も選んでくれないというわけ……。仕方ないか、じゃ、おれの班、お荷物の三沢を背負うよ!」

「先生なんか言わないの」

「言うよ、偉い! 三沢というお荷物を背負うことは、大変なマイナスだろうけど、我慢してやってくれって」

「異常だわ」

「でっ、それはまだいいんだ。辛いのは批判会なんだよ」

「批判会? なんだよ、それ」
高橋青年は不愉快そうに言った。








閑話休題

こんな冗談のようなことを、

本気でやっている私立の学校が

あるそうです。

ボクには考えられないことが、

起きているとしか思えません。

--いろいろな社会問題。

その場で、

人間を人間扱いしていないと、

訴えておられる方がいます。

こんな教育を受けたエリートたちには、

そもそも通じないはずですね。

でも、ほんまにこんなこと

しとるんかいな?

--今でも信じられない……。










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