総理がコジキでコジキがソーリィー 093 ゼロサムでは生きていけない… 「でも、よい子だから、その教育を素直に受けたのよ。わたしなんて、そんなものは、このやろう! バカ野郎って……」 「これこれ、沙也加さんは女だろう」 と、熊谷老人。 「いえいえ、男女差別はいけませんよ。頼もしくっていいではないですか?」 と、ソーリィーは笑う。 「バカ野郎はバカ野郎なんですよ」 と、付け加えた。 「そうだよ、じぃさん! それこそが“闇教育”だよ。女に生まれたって、バカ野郎はバカ野郎。そうだろう」 「そのとおりよねえー」 「ぼくたち、誰もよい子じゃないねえー」 「よい子って歳じゃないよおー」 高橋青年は笑っている。 「“闇教育”かあー。ホームレスじゃ、そんな悠長なこといってらんねえなあー」 と、首を右に左にしている熊谷老人。 「そうさなあー、そこが庶民のいいところってもんよなあー」 と、吉谷。 「まあ、いいも悪いもなくって、生きてゆくだけって、情けなくもあるけど……」 「ゼロサムで生きていけないしなあー」 「でも、本当は人間だれしもそうなんじゃないかしら、ただ思いあがっていて、それがわからなくなっているか、自覚できるかできないかの話だと思うわよ」 「あーあー、環境問題もあるし、核の問題もあるし、行政の赤字もあるし……、問題ばっかりだよねえー」 と、三沢少年。
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