磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

トコトンやさしい 地球科学の本

2005年11月16日 | 読書日記など
『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい 地球科学の本』
    地球科学研究会・編著/日刊工業新聞社B&Tブックス2005年



知らないことがけっこうありました。

SF映画で地球の磁場がとまるというのがありました。
そんなのありえるわけがないと思ってみてましたが、
ないとはいえなさそうです。

地球磁場とは羅針盤などで使用するもので、S極N極。
N極は北を示すといわれていますね。
それが何と、20万年に一度、入れかわるということが
書かれてありました。うそー! と思いました。

この本はかなりの範囲でいろいろなことが書かれてあります。
要点BOXというのがあって、理解しやすいです。

地球は今から50~80億年後にほろびるという。
異常気象は1960年ごろからあらわれた。
日本にもメタンハイトレートはあって、100年分はあるそうです。
国の先導で利用への取り組みも勧められているそうです。

地球の人口は750億人まではOKだそうで、
2025年の人口は約100億人だそうです。
なぜ、そういえるのかは理解できませんでした。

昔、マスコミでオゾン層のことが騒がれていましたね。
これは朗報かもしれません。引用します。

「それでも、フロンの回収を継続していけば、徐々にオゾン層は回復し、
50年後の21世紀になれば、1970年代の状態に戻ると言われています」





もくじ[環境問題]

D059.益虫

2005年11月16日 | 【小説】 レインボー...
V.あい色の部屋(虹の世界)

D059.益虫





「カールはそう思うのね。ええっと、そうだわ。蜘蛛って益虫って聞いたことがあるわ。でも、人間を食べたら、誰も益虫なんていわないわ」

「益虫か、それは智恵ある人間の考え方だね。益虫は人間の利益にかなうから、むやみに殺してはいけないというわけだ。日本では、毒のある蜘蛛なんて昔は住んでいなかったものねえー」

 貿易がさかんになり、温暖化とともに毒蜘蛛も日本で住むようになってきている。

 カールは、人間にもまともな人がいるんだなあーと思う。
 木の横には、ベンチが三つならんでいた。木々もよく手入れされているように見えた。

「ここは、どこかの公園ね」
 とユリカはあたりを見まわして言った。

 カールは「虹の世界の公園だ、ア・ハー」と笑った。
「そんなこと、わかっているわよ」とユリカはおそるおそる外に歩きだして行った。

 公園には、若いカップルがいたり、小さな子どもが三輪車に乗っていた。
 公園を歩きながら「ここの世界も地上と、かわりがないのね」とユリカは安心していた。

 カールは「そうかな。地上にだっていろんな世界があるだろうに」と、また年寄りじみた口調で言い、しまったという顔をした。ユリカに苛められないか、心配している。

 ユリカは「もっと、むこうに行こうよ」とカールを誘った。
「ああ」
 カールは、はうスピードをあげた。

 あんなに小さいのに、人間の早足くらいはスピードが出るのだとユリカは驚いた。
 公園の階段を登ると、ビル街が見えた。

「すごい、高層ビルがたくさんならんでいるわ」
 ユリカはおどろきの声をあげて、そしてカールを見た。

「ちがうよ。あれは、高層ビルとちがって、“超”高層ビルって言うんだよ」

「そうなの」
 力なくユリカは言った。そんなのどうだっていいじゃないのと思った。

「そうさ、“超”がつくんだよ」
 カールは威張っていた。

 気をとりなおしたユリカは、
「すごいってことでしょう」
 と笑った。

 カールは得意になっていた。ユリカは公園のむこうのビルを指さしいう。
「あのビルはツインビルって言うんでしょう。知っているわ」
「そうだよ」
「四十階くらいあるのかしら」
「そうだね」

「何階か、きいているのよ」
「“超”高層ビルだよ。とっても、高いんだよ」
 ユリカは、そうか! おチビさんのカールには、高層ビル、いいえ、“超”高層ビルの階数を数えることはやっかいなことなのねと思えた。

 そして、ユリカは、指をさしながら、
「一、二、三、……」
 ビルの階数を数えはじめた。

「あっ、また、まちがえた」
 カールは、ベンチで丸くなって眠った。ユリカは、
「62階か、すごいなー」
 もし停電してエレベーターが動かなくなったら、
大変だと思った。

 ここは東京のように冷たい鉄とガラスとコンクリートでできた街のように思えた。
 カールは「あ、あー、よく眠った」と言った。

 ビルの下を見ると、自動車が、道をレース場にして、走っているかのようだった。ユリカは、これじゃ、まるで東京だわと思った。

「あっちに行こうよ」とカールは言った。
 二人はビル街に行った。

 ビルの下にどこかで、見たことがある人を見かけた。
でも、浮浪者に知り合いなんかいないわとユリカは思った。

「右や左のだんな様」
 ユリカは、その声に聞き覚えがあった。

 ユリカは、その人に近づいて行った。
「王様!」
 親しみをこめて話した。

「この人が、王様」
 カールは首を横にした。





閑話休題

益虫は殺してはいけないと、
よく聞きました。

蜘蛛は殺してはいけない、
害虫を食べるからと、
習ったことがありました。

農薬を使用するということは、
益虫さえ、殺してしまうということ
らしいです。






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[レインボー・ループ]もくじ







終りに

2005年11月16日 | 短編など
終りに

手をつなげば きみの温かさを感じる
手をつなげば 友達になれるさ

手をつなげば わかりあえる
「こんにちは私は……」
「How do you do……」

手をつなげば きみの温かさを感じる
きみの目をみれば きみの心の動きがわかる

目を見つめあって 話せば
きっとわかりあえる

手をつないで すなおな心で 見つめあえば
きっと平和はくる
でもみんな みんな
だれひとり おちこぼしてはダメだろう

われわれは平和を夢みているわけではありません
平和をわれらに


東京サミットが終わった翌日記す
S54年6月30(土)



【本人評】サミットとこれが何の関わりがあるのでしょうか?
当人も今ではわかりません。たぶん、サミットで世の中はよくなると思ったのでしょうか。
むしろ、南北問題をひどくしたなどいわれていますね。

むなしい希望は持たぬほうがいいかもしれませんね。
地道にこつこつやっていこうと思います。

「終りに」と書いていますが、その後も書いてはおります。
一応の区切りというので書いたのでしょう。



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