磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

心だ、○○!

2005年11月15日 | 読書日記など
心だ、○○!

絵に面白いものがある。
広島の絵だ。あの絵はお化けみたいに人を描いてあった。

人の目をさそうけれど、あの絵はほんとうにつまらない。
あの人の思うところの浅さが、あの絵にあらわれているからだ。

あんな絵を見て、誰が悲しく思うものか、人を脅かすために書かれた絵が。
人はとかく感傷をきらうからかもしれないが……。
あんな底の浅い絵をとりあげている出版社はアホか金銭主義者だ。

善意の逆利用とでもいえる出版物だ。
あんなものを見て涙するように人の心はブロック塀だ。

キチキチと積上げられたしかけに興ずるアホだ。

それに比べて市民の人の絵は素晴らしい。
字もすばらしい、そんな事は他の人にはわかるまい。

感覚が違うのさ。
しかけに興ずる人たちはわからないんだ。
市民の人の言いたい、死んだ人への感情、思慕、今なお残る愛。

そんなことはわからないブロック社会の人には市民の人の絵の心をくむことはできない。

市民の方の絵はすばらしい!
なぜなら、自分の功名心ではない!
また技量を誇ろうとするものでもない!

人を人らしく書き(当たり前だが……)
金儲けではなく(市民運動)
意志をつげようと精一杯努力されている!
絵に私のような肉筆がある!(絵本なんていうのも、こういうふうにしろ!)

それに比べてあの絵は発狂を演じているヒトラーのようだ。
ある種のヒトラーだ。

だから、ああいうのを出版社は好むのだ。
しかけなぞ、人の心の奥には通じないぞ。○○!

もっと下手さを表に出してもかまわない。
心だ、○○!

しかし、ヒトラーの甘味さもわからないわけではない。
だが、人を人たらしめない外道だ!
おまえの貴重な人生をそんなものに費やすな!


【本人評】
若い頃に書いた作品です。
他者に理解していただくためには、仕掛けも必要のようにも思います。
少しは人間的に成長したのかもしれません。
若い時の自分にくらべまして……。

しかし、このような心も忘れたくもありません。
○○は僕の名前が書いてあります。

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--平和のために--

神道のすべて

2005年11月15日 | 読書日記など
『面白いほどよくわかる 神道のすべて』
    菅田正昭・著/日本文芸社h16年



神道のすべてが、一冊の本におさまるわけがない。
まず、題名を見て思います。
でも、総論という感じではよい本と思いました。

エコロジーな宗教であると神道のことを思いますが、
この著者も神道をそのようにとらえています。

僕は吉田幼稚園という吉田神社の幼稚園に通いました。
西洋かぶれした神学者たちが、神道は
自然崇拝などといいますが、私はそう思いません。
人間は自然の一部です。
しみじみ日常で思わせていただきました。
自然との共生のここちよさ。
これが神道の自然を大切にするところで、
西洋人のように崇拝はしていません。

また、この著者も書いていますが、
天皇は現人神ですが、ほかにも現人神はおられたし、
われわれも神になれる、それが神道です。
織田信長が神になろうとしたのも、神道であって、
キリシタンとしてではありません。
神という定義も欧米人とは違うのです。

この本には漢字の意味がよく出てきます。
そうなのかーと勉強になります。

「食国」って読める人は少ないでしょうね。
僕はもちろん、読めなかったです。
日本のことで、「ヲスクニ」と読むらしいです。

新嘗祭などが科学的にも
すぐれたものだったというのは、
共感できるものです。
遺伝子操作の内容も知らずに、
聖書解釈上否定できないとした、
ヴァチカンの文化程度の低さとの違いを
強く感じます。

節分の鬼についても、各種の説があります。
しかし、この本の著者のは納得いくものでした。
鬼は昔は神様でしたが、仏教の渡来とともに、
鬼にされてしまったようです。







もくじ[その他]

D058.[ディープブルー・ルーム]

2005年11月15日 | 【小説】 レインボー...
V.あい色の部屋(虹の世界)

D058.[ディープブルー・ルーム]





 ユリカの体もむらさき色からあい色にかわっていくのがわかった。

 ユリカは面白くなって、腕をあい色の世界に入れたり出したりしていた。

 あい色にそまっているカールは、
「そこで、何をしているの」
 ユリカにきいた。

 しかし、カールはユリカとちがって自らも光をはっしているので他の色もビーズ玉のように輝かせていた。

「ほら、色がかわるのよ」
 ユリカはカールに言った。

「そんなことが、おもしろいの?」
 カールはあきれていた。

 ユリカは
「めずらしいのよ」
 と愉快でたまらなかった。

 ユリカがむらさき色の境界からあい色のところにすっかり出ると、むらさき色の境界に、あい色が生き物のようにしのびこんで行った。そして、むらさき色はまったく見えなくなった。

「この世界はすべてあい色なのね。むらさき色ばかりって言うのも、奇妙なものだけど、あい色だけって言うのも気分がめいるわ」

 ユリカはイライラしていた。
「さっきの紫の国は二重人格の国でもあるんだよ」

「どういうことなの? 二重人格の国って」
「それは、あの蜘蛛と王様は同じ人だったんだよ」

「えっ? 本当」
「そうさ、力が強いのさ。貪欲なのさ。でも、あれはボーナス・ポイントが高くなければならないみたいだ」

「ボーナス・ポイント?」
 ユリカは目を白黒させている。

「つまり、ぼくにも詳しく言えないことがある。テレビ・ゲームは苦手な分野だってことなんだ」
 ユリカが、ゲームをしたいとなんて思わなかったら、願いはかなえられることはなかった。

「ボーナス・ポイントって、何かゲームをしているみたいな言い方よ。何か王様と乞食みたいね。そう、本当に似ているわ」

「それがしているんじゃなくって、されているようなもんだよ」
 と言ったけれど、決して魔法なんてことは伝えることはできない。それは魔法の世界での憲法で決められているのである。

 それに現実のテレビゲームだって、ゲームをしているのかされているのかわかったもんじゃない。しているというのなら、目標などもっているのではないかと、頑固なカールは思っている。何も生産的なことじゃない、それがゲームってもんで、カールはテレビゲームなんて大嫌いときている。
 
 そんなゲームばかりでもない。国連が難民をすくうゲームをつくって、どうやったら多くの難民を救えるかをそれで学ぶこともできるゲームも開発されているのである。

「ゲームをされているの。ゲームはするものよ」
「そうかな、何時間もゲームをしてなかなかやめられないっていう人もいる。それは、ゲームをしているんじゃなくって、されているんじゃないか」

「古臭い王様ってたいていは、二重人格ってもんだろう。『飴と鞭』を使いわけるのさ」
「ふ~ん、でも、蜘蛛になるっていうのは、変だわ。もっといいものになったらいいのにね」

「そうかなー。蜘蛛は悪いものじゃないと思うけど……。ほとんどの絶対王制の王様はよくないものだ」
「えっ?」

「だって、あの国が貧しかったのも、王様が悪いんだよ。そのくせして、選挙をしているから、民主主義の国であるっていうんだよなあー。民主とは民主が主人ってことなのに、あれじゃ、民主は奴隷にしかすぎない。奴隷にしかすぎなくても、それでも法律がある、王様の軍隊があるってことさ。王様は決して、いい人じゃないと、僕はそう思うよ」




閑話休題

難民救済のゲーム。
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でも、お勉強になるようなゲームは楽しくないかもねえ。

ぼくはカールとちがってゲームは気分転換にいいものと思っています。

くさくさしているときなども、お酒を飲まない僕には、

ゲームはいいものです。





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