ゆかりの横須賀で11月初演
◇川上麻衣子さんが一人芝居
○幕末の風雲児、坂本龍馬の妻おりょうを女優の川上麻衣子さん(41)が演じる一人芝居が、おりょうが後半生を過ごした横須賀で11月に初演される。龍馬と死別後は謎が多いため俗説が語られ、不幸な女性というイメージが強いが、制作者は「龍馬との思い出を胸に、強く幸せに生きた姿を表現したい」と意気込んでいる。○「市史研究横須賀」によると、おりょうは龍馬が暗殺された後、高知や京都、東京を流浪。東京で再会した旧知の商人、西村松兵衛と1875(明治8)年に再婚して横須賀へ。31年後、66歳で死去した。○芝居のタイトルは「横須賀夢幻翔(むげんしょう)」。横須賀の海岸で海を眺めながら、龍馬への思いをつぶやくところから始まる。「寺田屋」での襲撃事件や薩摩への旅行など、龍馬と過ごした回想シーンを挟み、その後の足跡をフィクションを交えて再現する。○明治初期におりょうは、現在も続く横浜市神奈川区の料亭「田中屋」の仲居だったという言い伝えがあり、愛した中国楽器・月琴を客に演奏したという想定のもと、川上さんが舞台で弾き語りを披露する場面も。○龍馬の妻として3年余り、松兵衛とは30年余りだが、信楽(しんぎょう)寺(横須賀市大津町)の墓には「龍馬の妻龍子之墓」と刻まれている。住職の新原千春さんは「龍馬とのよい思い出が語り継がれることが供養になる」。芝居を企画した藤沢市の山口千鶴子さんは「横須賀は咸臨丸出港(1860年)の地。龍馬が夢見た、世界につながる海があったからこそ、長く暮らせたのでは」と話す。○横須賀芸術劇場で11月8~10日に公演。市制100周年を記念した市民主催事業。7月3日から前売り開始。問い合わせは同劇場(046・828・1602)へ。(毎日新聞 6/16)
◇川上麻衣子さんが一人芝居
○幕末の風雲児、坂本龍馬の妻おりょうを女優の川上麻衣子さん(41)が演じる一人芝居が、おりょうが後半生を過ごした横須賀で11月に初演される。龍馬と死別後は謎が多いため俗説が語られ、不幸な女性というイメージが強いが、制作者は「龍馬との思い出を胸に、強く幸せに生きた姿を表現したい」と意気込んでいる。○「市史研究横須賀」によると、おりょうは龍馬が暗殺された後、高知や京都、東京を流浪。東京で再会した旧知の商人、西村松兵衛と1875(明治8)年に再婚して横須賀へ。31年後、66歳で死去した。○芝居のタイトルは「横須賀夢幻翔(むげんしょう)」。横須賀の海岸で海を眺めながら、龍馬への思いをつぶやくところから始まる。「寺田屋」での襲撃事件や薩摩への旅行など、龍馬と過ごした回想シーンを挟み、その後の足跡をフィクションを交えて再現する。○明治初期におりょうは、現在も続く横浜市神奈川区の料亭「田中屋」の仲居だったという言い伝えがあり、愛した中国楽器・月琴を客に演奏したという想定のもと、川上さんが舞台で弾き語りを披露する場面も。○龍馬の妻として3年余り、松兵衛とは30年余りだが、信楽(しんぎょう)寺(横須賀市大津町)の墓には「龍馬の妻龍子之墓」と刻まれている。住職の新原千春さんは「龍馬とのよい思い出が語り継がれることが供養になる」。芝居を企画した藤沢市の山口千鶴子さんは「横須賀は咸臨丸出港(1860年)の地。龍馬が夢見た、世界につながる海があったからこそ、長く暮らせたのでは」と話す。○横須賀芸術劇場で11月8~10日に公演。市制100周年を記念した市民主催事業。7月3日から前売り開始。問い合わせは同劇場(046・828・1602)へ。(毎日新聞 6/16)