大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

資料展:京都防衛、維新期の要衝の地探る 京都の大山崎・向日、大阪・高槻の3館で

2010-11-06 17:00:00 | 展示会・イベント
<おおさか発・プラスアルファ>

◇騒乱伝える高札・絵図など--28日まで

 京都府の大山崎町歴史資料館(075・952・6288)で、企画展「幕末・維新期の大山崎」が開かれている。坂本龍馬を描くNHK大河ドラマの影響で幕末ブームの今、「華々しくはないが、『地域』にとっての幕末維新を問う資料」(福島克彦学芸員)を集めた。

 天王山と男山の間に開く山崎地峡は現在、複数の川と鉄道、高速道路などが束になって通る。維新期までは京都防衛の要で、戦乱時にはしばしば布陣されたゆえに政局には敏感な土地柄だったという。19世紀に入り、アジア各地で植民地化を進める欧米列強への危機意識と幕府権威の低下によって、京都の朝廷の存在感が高まった。

 「真木和泉守保臣像」の真木は、尊皇攘夷(じょうい)派の志士。長州藩に合流して1864年の禁門の変(蛤(はまぐり)御門の変)で薩摩・会津藩と戦って敗れ、天王山で自害した。大山崎は敗残兵の掃討のため砲撃や放火によって寺社や町家の多くが燃えた。「会津藩高札」は避難した住民に帰郷を呼びかけるもので、一般的な駒札でなく縁側の板を利用したらしい。「早々立帰り、焼跡取片付農業ニ取懸り候様」などとある。明治に入って後も住居新設の「御願書」が出されており、被害の大きさが分かる。

 翌1865年、会津藩は大山崎のやや下流の淀川両岸に台場(砲台)を築いた。「楠葉村惣絵図」には、楠葉台場が見える。淀川を上る外国船を撃退する名目だったが、京―大坂街道を台場内に通しており、尊皇攘夷派の入京を阻む狙いだったようだ。このほか、鳥羽伏見の戦い、神仏分離と廃仏毀釈(きしゃく)、桂川・宇治川・木津川の合流地点の改修などにまつわる住民の側の資料を展示する。

 なお、「3館協力展」として、京都府向日市文化資料館(075・931・1182)では、「幕末・維新の乙訓(おとくに)をゆく」、大阪府高槻市立しろあと歴史館(072・673・3987)では「幕末 京都をめぐる雄藩と高槻」と題して特別展を開催中。要衝の地が受けた激動の波を、範囲を広げて学べる。いずれも28日まで。

11/4 毎日新聞


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ジョン万次郎の生家、募金で復元…1日から公開

2010-11-06 00:01:00 | 幕末ニュース
 幕末、出漁中に遭難し、米国の捕鯨船に助けられて日米友好の橋渡し役となったジョン万次郎(1827~98)の出身地、高知県土佐清水市中浜に万次郎の生家が復元された。

 日本の発展、国際交流に多大な貢献をした英雄に思いをはせる、新たな名所となりそう。31日に落成式が行われ、1日から無料公開される。


 開催中の「土佐・龍馬であい博」に合わせ、土佐清水商工会議所など地元30団体の復元実行委が昨年末から募金活動を行っていた。龍馬ブームに伴い、龍馬の世界観に影響を与えた万次郎への注目度も高まっており、県内外から集まった募金総額は目標の1000万円を超す、1250万円に。建設には、このうち1155万円を充てたという。

 復元された生家は残された古い写真をもとに設計されており、かやぶき屋根の木造平屋(約28平方メートル)で、板の間や土間、かまどなども再現されている。内部には古い民具も置く。周囲は石塀で囲まれており、近くには万次郎が使った井戸もある。

 であい博の土佐清水市サテライト会場に向かう途中に万次郎の生家跡を訪れた徳島県鳴門市の建築設計業堀和英さん(58)、恭子さん(58)夫婦は「復元を知らずに来たのでいい記念」と喜んだ。

 31日には、土佐清水市養老のあしずり港岸壁で「第3回土佐清水ジョン万祭り」も開かれ、万次郎の子孫による講演会や仮装コンテスト、沖縄ジョン万次郎会の舞踊が披露されるなど、地域は万次郎一色になる。

 公開は午前9時~午後4時で、地区住民が生家の管理や観光客らの案内をするという。問い合わせは平日に中浜区長場(0880・82・9027)へ。

10/31 読売新聞


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